河野公平×亀田興毅

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ
17日・19時54分～／テレビ東京


実は、河野選手とは薄い面識があります。僕と同じジムの選手で、広く見れば僕の後輩にあたります。


向こうは覚えてないでしょうけど、僕が現役を辞めるちょっと前に河野君が入門してきて、僕の所にも挨拶に来てくれた事は何となく覚えてますね。


しばらくして僕は引退して、その後仲間の試合を応援に行ったら、デビュー間もない河野君の試合も前座に組まれてて、彼の試合を観た記憶もあります。
テクニックは無かったけど、スタミナと手数で愚直に前進して判定勝ちをもぎ取った試合でして、根性あるな～と思った記憶がありますね。


基本的に、当時も今も河野君のボクシングスタイルは変わっていない。素質的には、将来、河野君が世界チャンピオンになるなんて誰一人思ってなかったと思うけど、練習や試合を頑張れる才能、あとは気合いとか根性とか、そんな古臭い部分で、何度も挫折しながら少しずつ実力をつけ、今の地位に辿り着いた希有なチャンピオンです。
彼の30勝8敗1分という戦績は、相手を選びに選びまくって作った亀田の「世界３階級制覇」という記録よりずっと価値のある戦績だと思います。


さて、この河野×亀田戦ですが…


贔屓目なしに見れば、実力は亀田の方が少し上ですね。今回の亀田が、選びに選びまくった相手が河野君だったということ。
河野君という狙い目のチャンピオンに勝って「世界４階級制覇」を達成する心づもりなのでしょう。


２人の力を比べてみると、落ち着いてる時の亀田はカウンターも取れるし、フットワークを使いながらリラックスしたアウトボクシングをやられたら、力む河野君が空転させられての判定負けというのが最も妥当な予想だと思います。


ただ、河野君の突進を亀田が持て余す様だと河野君にもチャンスが出てくる。我慢比べの展開に持っていければメンタルの部分で勝る河野君に俄然流れが来ると思いますし、亀田と河野君が足を止めての打ち合いに突入したら、先に倒れるのはアゴの弱い亀田だと思います。


完全に河野君寄りで書いてますけど(笑)
要は亀田を打ち合いに巻き込めばいいんです。
その為にはまず、亀田にパンチを当てさせないこと。
そして、このままじゃヤバイなと思わせて亀田から前に出てくる様な展開にすれば良い。


亀田はああ見えて頭は良い。自分が不利だと思う戦いは絶対にしないので、河野君としては愚直に前進するだけでなく、前後左右の出入りのボクシングをして亀田を焦らせたい。最近の河野君は足も使える様になってきて、意外なタイミングで打つパンチがカウンターになる事もある。
存分に足を使って、逆にアウトボクシングしてやるくらいの気持ちで良いと思います。


亀田は追い足が無くアウトボクサーと戦うのが苦手だし、きっと河野君が愚直に前進して来る事を待ってるはず。


・まずは愚直に前進してみる
・亀田が打ち合いに応じなかったら足を使って出入りをしてみる
・接近戦では亀田のボディーブローに気をつける
・挑発に乗らずイライラしない


これらを実践出来れば大火傷は無いと思うし、試合をもつれさせて消耗戦に持ち込めば亀田は絶対に疲弊して来る。高橋トレーナーと策は練ってるはずだし、勝ち目は充分にあると思います。


勝てるぞ！勝て！


河野君の健闘を祈ります




当日、僕は神宮に行きますが(爆)














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