2試合続けての熱戦(広島六大学の続き)

  • Mr.black
    2015年10月20日 11:43 visibility470

広島六大学リーグ戦の第二試合は「広島大ー広島修道大戦」でした。

 

 

1塁側:広島大。(以下、「広大」)

リーグ唯一の国立大です。残りの5校は全て私大。

濃いめの水色ユニに濃紺基調。胸には「HIROSHIMA」。

 

 

帽子のマークが「H」なので昭和40年代のカープのユニをイメージしました。

 

 

3塁側:広島修道大。(以下、「修道」)

広島藩校が起源の学校法人が運営する私大。以前は「広島商科大」という単科大学だったそうです。

 

 

濃紺縦じまユニ。左胸に飾り文字の「H」。その下に小さく「SHUDO」。

 

 

 

試合は広大が3回裏に1点、更に6回裏にも1点奪って2-0とリードします。

ただ、うまく攻めればもっと得点出来て楽に運べた試合でした。攻撃の詰めが少し甘かったです。

 

 

 

広大の投手がヒットは時々打たれるもののテンポよくスイスイ投げていたので第一試合に比べて試合時間が短かったです。でも広大の「攻めながら点が思ったほど入らない」状況はどことなく嫌な予感がありました。

 

すると予感的中。修道は9回表1死からヒットでランナーが出ると続く打者がレフトスタンドへライナーで飛び込む鮮やかな2ランHRを放ち、あっという間に同点に追いつきました。

広大はすんなり完封勝ち出来そうだったのが思わぬ展開に。逆に修道のベンチは一気に盛り上がりました。

しかしながら広大ベンチは同点になっても大きな声を上げて沈滞ムードは一切無し。初回からベンチの控え選手全員がずっと大声を張り上げていて終始活気がありました。

「この様子ならば広大は慌てていないだろう。落ち着いて行けば勝てる」と思える雰囲気でした。

 

 

広大は予想通り慌てずあせらずじっくり攻めました。すると9回裏1死満塁の絶好のチャンスになります。ここで前進守備の内野手の頭上をライナーで超えるサヨナラタイムリーが出ました。写真はサヨナラのホームイン。

よく「ベンチでは声を出せ!」と言われます。「声なんか出したって試合に勝てるわけじゃない」と思う人もいるのでしょうが、今回の広大の試合を見ていると声出しがベンチの士気を上げるのに大きな役割を果たしていたことが実感出来ました。

 

 

2試合続いてのサヨナラ。はるばる遠征する身としては好ゲームに当たると苦労が報われた気がします。

歓喜の広大の選手たち。その一方でガックリうなだれて引き上げる修道の選手の姿(写真の一番上)が何とも言えませんね。

修道はこの試合が秋季リーグの最終戦でした。写真の選手が何回生かは知りませんが、もし4回生だったらこれで彼の大学野球が終わるわけですね。

 

試合後、修道の選手たちが場外で訓示を受けている姿がありました。

少しだけ言葉が聞こえました。その内容は大まかには

「最後に追いついて意地を見せられたのは良かった。でも結果は負けた。人生は今日の試合のように上手くいかないことも多い。それを肝に命じてこれからも頑張って欲しい・・・・・」

というようなものでした。引退する4回生への言葉なのでしょうね。

秋季リーグの最終近くではこういうシーンによく出会います。

 

 

2試合続いての熱戦はその代償として「時間切れ」を生み出しました。

この日は3試合日。加盟6校全ての試合を見られる絶好の機会でしたが、時間が長引いた為に第三試合の観戦は諦めざるを得ませんでした。

宿泊遠征でしたら最後まで見られたのですが、今回は日帰り弾丸遠征だったのでタイムオーバーです。

 

 

この日の第三試合は「近大工学部ー広島工大戦」でした。

 

上の写真は1塁側:近大工学部。

ところで前回の日記でうっかり「近大呉工学部」と書いてしまいましたが、キャンパスが呉市から東広島市に移転しているので現在は「近大工学部」です。お詫びして訂正いたします。

(移転してかなりの年数が経っていたのですが、頭の中では「近大呉」という呼び名が固定観念でずっと残っていたのです。失礼しました。汗)

 

近大工学部のユニは本家の近大と同じデザイン。

水色ユニに濃紺基調。胸にはエンジで「KINKI」です。

もしかしたらそばで見れば微妙な違いがあるのかもしれませんが、遠目では全く同じに見えています。ここもいずれマークが「KINDAI」になるのでしょうね。

 

 

3塁側:広島工大。

白ユニに青基調。胸には二段で「HIROSHIMA KOHDAI」。

リーグ戦はこの広工大のグランドで行われることが割合多いのですが、残念ながらその利点は活かせず今季この時点で既に最下位が決定していました。

そしてこの後の試合は0-9で近大に7回コールド負けでした。今季は0勝10敗と完敗だったので来年は頑張ってください。

 

リーグの最終順位が昨日で決まりました。優勝は近大工学部でした。リーグ最終戦で国際学院大との直接対決に勝っての際どい優勝でした。おめでとうございます。

この後は中国地区と四国地区の各優勝校との代表決定戦があります。それに勝てば明治神宮大会出場になります。枠はたったひとつと厳しいものです。ぜひ頑張ってください。

 

そしてリーグ全体の順位は、1位・近大工学部、2位・国際学院大、3位・広島経大、4位・広島大、5位・修道大、6位・広島工大、でした。

 

 

今期の観戦はもしかしたらこれが最後になるかもしれません。可能な限り今後も試合観戦を狙ってはみますがね。

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