
今大会は力の差を感じました(明治神宮大会関西地区第1代表決定戦・準決勝)
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Mr.black
2025年11月05日 09:17 visibility51
前回の続きを。
明治神宮大会関西地区代表決定戦の第2試合は「奈良学園大 VS 京都産業大」。
これは敗者復活戦ではなく、第1代表を決めるトーナメントの2回戦(準決勝)で、前日の勝者同士の対戦です。
1塁側:奈良学園大(以下「奈良学」)←旧校名は「奈良産業大」
近畿リーグの優勝校。このリーグでは一時期絶対的な王者でしたが、近年は和歌山大や大阪公立大に牙城を崩されるケースも増えてきました。しかし直近では3季連続優勝しており、再び絶対王者になるか?が見どころのチーム。
グレーユニに赤基調の派手なデザイン。
胸マークは「NARAGAKUEN」。
3塁側:京都産業大(以下「京産大」)
関西六大学の優勝校。
近年このリーグは「大阪商業大」が席巻していましたが、久しぶりの王座奪還となりました。
(2校以外では「龍谷大」も強豪)
グレーユニに濃紺基調。
胸マークは「SANDAI」。
慶応に似たデザインですね。
試合はまず京産大が2回表に1点先制。更に追加点を奪い、4回終了までで2-0とリードします。
一方の奈良学は再三ランナーを出すものの、チャンスであと一本が出ず。
地元での試合なので最後まで観戦したかったのですが、別な予定があった為やむなくここで撤退。
最終的には6-1で京産大が勝ちました。
これで京産大は第1代表の座をかけてスーパーシードの佛教大(京滋リーグ優勝校)との対戦が決まりました。
敗れた奈良学は敗者復活戦に回り、まだ神宮のチャンスは残っています。相手は第1試合の勝者「立命館大」です。(この大会は2敗したら終戦)
ただ、個人的な印象として今回観戦した試合では「関西学生」「関西六大学」と「阪神」「近畿」との力の差を感じてしまいました。
元々関西では長い歴史の積み重ね(※下記参照)もあって前者の2リーグが圧倒的に強く、「京滋」を含む他の3リーグはマイナーな立ち位置でした。それが阪神・近畿・京滋の地道な努力で下剋上を起こし、今では互角、場合によっては互角以上に戦えるようになりました。私としてはこれが嬉しかったです。
今回は残念ながら力の差を見せつけられましたが、これからも阪神・近畿・京滋の3リーグの健闘を祈っています。
(※)
以前は「関西六大学(旧組織)」が頂点に君臨し、他のリーグは「下部組織」という構造になっており、その影響で有望な選手はほとんど六大学に入学していたのです。これが解体・再編されて横並びになってから徐々に阪神・近畿・京滋のレベルアップが進みました。
また、旧:関西六大学は加盟校の様々な思惑が交錯して分離再編され、現在の「関西六大学(新組織)」と「関西学生」が誕生することになったわけです。
最後に二つ話題を。
↑ 近畿リーグの監督背番号は「50」。
残念ながら写真はありませんが、関西六大学の監督背番号は「60」で、おそらく全国でここだけと思われます。(六大学の「6」を用いているのです)
なお、京滋リーグも背番号は「50」。
あくまでも私の推測ですが、関西のリーグが監督の背番号として「30」を全く使用していないのは東京六大学への対抗心と思っています。
二つ目。
会場の「南港中央球場」はネーミングライツで現在「GOSANDO南港野球場」となっています。
全然知りませんが(ごめんなさい)、「渡辺護三堂」という印刷会社のネーミングらしいです。
なお、この球場はニュートラム「ポートタウン東駅」から最も近い1塁側スタンド(かなりライト寄り)が出入り口となっています。
写っていませんが、チケット売り場はゲートのすぐ右側にあり、実質ここが正面口です。
<追記>
最終結果
第一代表:佛教大(京滋リーグ)
第二代表:立命館大(関西学生)
奈良学は立命に敗れましたが、佛教大が京産大に勝って第一代表となり、メジャーな立ち位置の関西六大学に対して意地を見せてくれました。
春の5リーグ対抗戦で京滋リーグが優勝したことで得た「スーパーシード権」。これを得て、なおかつ今回勝ったので佛教大と京滋リーグの力を証明できたと思います。
そして第二代表は立命。初戦で京産大に敗れたのですが、リベンジを果たしました。
明治神宮大会での両代表校の健闘を祈っています。カードは以下の通り。
佛教大ー日本文理大(九州代表)
立命館大ー東農大オホーツク(北海道代表)
- 事務局に通報しました。

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