5年半かかった観戦 (石川県立球場)
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Mr.black
2013年09月20日 12:23 visibility4250
今回高校野球とBCリーグを観戦したのは「石川県立野球場」。県のメイン球場です。
実は過去に一度訪れたことがあります。
訪問当時は何も試合が行われていなかったのですが、ここが北陸3県(富山・石川・福井)で初めて訪れる球場なので係り員の方にお願いして記念に中を見せていただきました。
下はその時の写真。3塁側のベンチから見物させていただきました。(感謝)
そして「いつかここで試合観戦したい」と思い、5年半後にようやくそれが実現したわけです。
球場名は通常は外壁部分に文字看板が取り付けられているのですが、ここは前面の土地に石碑を立ててあるという珍しい方式です。
この他にも他所ではあまり見ない光景が多い特色ある野球場です。
グランドは内野クレー、外野天然芝。
両翼は91.5mと狭く、逆にセンターは122mと深くなっています。
照明塔の支柱がX字型になっているのが特徴。これは兼六園の石灯籠をイメージしたものと言われています。
ファールゾーンは広く、送球エラーすると最悪ランナーに2つ進まれるリスクがあります。また、バックネットとホームベースの距離も通常よりあるのでワイルドピッチやパスボールがあると同じく2つ進塁されてしまいます。バッテリー泣かせのグランドですね。
スタンドの収容は約17,000人。北陸3県のメイン球場の中では最も少なく、その為か近年NPBの試合開催が減っているようです。
座席はバックネット裏と1・3塁側が背もたれ有りの個別席。アルプス席にあたる場所は長イス。ただしポール際はコンクリートむき出し席です。
外野もコンクリート席。お尻が痛くなりそう。(汗)
ただし内野フェンスが非常に低いので視界は良好。バックネットもワイヤー吊り下げ式で支柱などが無いのでとても見やすいです。
面白かったのはこれ。グランドとスタンドを直接行き来できる階段が1・3塁側にそれぞれあります。上が1塁側、下が3塁側の階段。1塁側はまるで舞台の奈落みたいですね。
高校野球では控え部員がこの階段を使ってグランド整備を行っていました。(試合前のノック時でも利用。)
これがその光景です。右の扉奥が用具置き場。
こういう構造の野球場は初めて見ました。
スコアボードは磁気反転式。表示が白で見やすかったです。
カウントは旧式のSBO。
ボード左端には風速計とスピードガンがあり。(ただし高校野球ではスピード表示は無し。)
ところでこのスコアボード、写真では分かりませんが球場の外に分離独立して建てられています。これも他所ではあまり見かけない構造です。
今年は3回に分けてスタンドの改修があるようです。
来シーズンには違う姿になっているかもしれません。
売店はバックネット裏・1塁側・3塁側の3箇所にあります。
高校野球では1箇所、BCリーグでは2箇所開いていました。ただし売っていたのは軽食と飲料くらいだったのでしっかり食べたい場合は持参した方がよいでしょう。
通路は広く、写真右端のような座席が結構たくさん設置されていました。このあたりの設備はNPBの試合が開催される県メイン球場だな、と思わせます。
これはナイター時の光景。昼間とは風情が変わりますね。
この球場の最大の欠点は交通アクセスです。
金沢駅からはかなりの距離でおまけに路線バスの便が少ないです。
NPBの試合では臨時バスが出されるそうですが、それ以外では実質タクシー利用になります。片道でおよそ2,000~2,500円かかりました。これはちょっと痛いです。
建設されたのは1974年とのこと。今年で40年目ですね。多少老朽化が目立ちます。
そして既述のように収容数が少ないのでいずれ大改修工事が必要となるでしょう。
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