太陽が丘球場

  • Mr.black
    2008年09月30日 13:25 visibility4015

 

先日、京滋リーグ(1部)を観戦した「太陽が丘球場」。

正式な名称は「京都府立山城総合運動公園第一野球場」という非常に長ったらしい名前です。そのためほとんどの人は通称である「太陽が丘」で呼んでいます。


「第一」ということで分る通り、ここには複数の野球場があります。全部でいくつあるのか正式には知りませんが、自分が見つけたのは5箇所です。
硬式が出来る「第一」、軟式用で一面の「第二」、同じく軟式用で外野が背中合わせで二面になっている「第三」と「第四」、そして「第一」の試合前のアップ専用の「第五」。これほど一箇所に野球場が密集している公園は珍しいのではないでしょうか?この日は日曜日だったので、大学リーグ戦、大人の草野球、少年野球で各球場はフル稼働していました。京都のアマ野球を支えている公園なのだなと思いました。


今回はこの「第一球場」について。
グランドは両翼は91mで少し狭く、逆にセンターが122mと深くなっていました。

内野が土、外野が天然芝です。スタンドは内野は全て長イス。バックネット裏は少し高くなっていてグランドを見下ろす感じですが、ベンチ横から低くなっていて、最前列はグランドとほとんど高低差がありません。非常に観やすそうなのですが、高いネットが内野スタンドをぐるっと囲んでいますので、少々目障りでした。

収容は8,000人ということなのですが、6段くらいしかない低いスタンドなのでそんなに入るのかな?という印象です。
(立ち見で詰め込めば入るのかもしれません。)


この球場には特徴が4点ほどあります。
(1) 内野スタンドが低く、ファールボールが飛び出やすいので場外の歩道上部には防球ネットが屋根のようにせり出していました。(通行人の安全確保のため。)
(2) スコアボードが左中間寄りにあること。日本の野球場は通常センター正面にスコアボードがあり、そうでない場合は右中間寄りにあることが多いのですが、ここでは逆に左中間にあります。これは今までで初めてでした。
(3) ストライクランプが何故か三つもあります。これは以前、明石球場でも見て「変だな?」と思っていたのですが、まさか他球場でも見るとは思いませんでした。明石では「設計ミスかな?」とも考えたのですが、異なる二箇所で見かけると「何か理由があるのか?」と思ってしまいます。仮に意味がある場合、思いついたのは「国際交流試合の可能性」です。日本ではストライク、ボールとカウントしますが、これは日本独特なもので海外ではボール、ストライクの順にカウントします。それに対応するため海外のチームと対戦する時に「S」と「B」の文字表示を逆に取り付けてボールランプ(本来はストライクランプ)が三つ点灯するようにしてあるのかもしれません。あくまでも推測ですが。
(明石も太陽が丘も単なる業者の間違いだったりして・・・。)
(4) ここの一番の特徴としては、タダ観がし放題な形状であることですね。ライトはネットだけでしかも歩道に面しています。さらにレフトはネットの後ろが山を切り開いた芝生の斜面になっていて、ここから内部が丸見えです。これ程あからさまにタダ観が出来る野球場もないのでは?と思います。まあ、京滋リーグは入場無料だったので影響はありませんが、有料の試合の時は文句が出そうなくらいの状況です。(笑)


何はともあれ、アマチュア施設としては充実したスポーツ公園であることは間違いがありません。最寄の宇治駅(JR、京阪)からはバスで10〜15分くらい。30分に一本の便なのでアクセスはまあまあでしょう。駐車場も結構ありました。近くに住んでいれば草野球にもいいところです。



正面入り口。スタンドは大変低いです。


ベンチ横からはスタンドが低くなっていて臨場感があるのですが、ネットが高すぎて少し目障りです。



明石と同じくスコアボードとバックネット裏のカウント表示はストライクランプが三つあります。何故?



ご覧のようにレフトは斜面になっていてここからタダ観がし放題。
ここまで丸見えな野球場も珍しい。(笑)

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