ダブル伊那球場(2) 市営球場
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Mr.black
2008年09月17日 18:13 visibility442
前にも書きましたが、伊那公園には県営球場の隣に市営球場が建っています。建てられたのはこちらの市営球場が先です。この野球場、以前には何と競馬場だったそうです。それがどういう理由かは分りませんが、持ち主が野球場に建替えたそうです。(維持管理が大変だったのかもしれません。)
その後、市に移管されて現在に至っているとのこと。珍しい歴史を持つ野球場ですね。
建設されたのは相当古いです。ですので何度か改修工事が行われているのですが、それでも老朽化しているなというのは見てすぐに分ります。
両翼は90m、センターまでは表示が見当たらず不明です。資料によって117m、118m、120m、などとマチマチです。収容人員も資料により10,000〜15,000人の間でばらつきがあります。でも自分が現場を見たところではせいぜい10,000人がいいところではないかと思われます。
座席は内野はコンクリートむき出しの階段席。外野が芝生席です。バックネット裏にほんの小さな屋根があり、その上に丸い時計が飾られていて非常にレトロな感じの球場です。スコアボードは県営とほぼ同じデザインで、メンバー表示が手書きの手動式、得点表示が電光式というのも同じ。また設置場所も県営と同じくセンター正面にグリーンのバックスクリーン、右中間にスコアボードという配置になっています。違うのは上記のように座席がコンクリートということと、グランドが全面土だけで芝生が一切無いことです。それもあってこの日はグランドを開放して県営への来場者の駐車場になっていました。
見ていると係員に誘導された車がどんどん入ってきて、外野に次々駐車されていくのですが、年に数回のこととはいえ野球場のグランドに地面の養生も何も無しに車が駐車されている光景は何だか悲しかったです。昔、大阪球場がシーズンオフに中古車展示即売会場になっていた時のことを思い出して切なかったです。
つい最近封切られた映画「最後の早慶戦」では同じ長野県の上田市営球場が撮影に使われたようですが、この球場も非常にレトロな雰囲気なので何か映画かTVドラマでも使ってもらえないかなとも思いました。スコアボードが電光式なので難しいかもしれませんが何かそういったことに利用できそうな雰囲気はある野球場でした。今回両方の野球場を同時に見物できたのはありがたかったです。おそらくは二度と来られない伊那球場。いい思い出になりました。
コンクリートむき出しの階段席と、この小さな屋根、丸い時計が何とも雰囲気のある野球場でした。
グランドにはこんなふうに車がどんどん駐車されていきました。何だか悲しかったです。
かなり傷んでいた3塁側ベンチ。
バックネット裏からの景色。
グランドは全面土で芝生はありません。
だからこそ駐車場に代用していたのでしょう。
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