強風の中での接戦(都市対抗静岡一次予選:山岸ロジスターズ VS 焼津マリーンズ)
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Mr.black
2024年03月21日 09:40 visibility392
前回の続きです。
都市対抗・静岡県一次予選の準決勝第二試合は「山岸ロジスターズ VS 焼津マリーンズ」。
ところで上の写真のように試合開始時の挨拶はホームベース前に整列という従来の方式が取られていました。
昨年観戦したクラブ選手権や日本選手権では、挨拶なしで守備側の選手が一人一人コールされてポジションに走っていくというプロ野球みたいな手法で始まっていたので「大会ごとに運営が違う?」と少々混乱しています。
1塁側:山岸ロジスターズ
島田市を本拠地とするクラブ。まだ創設されてから年数が浅いチームです。
調べると運送会社(山岸は社名)が持つチームで、「業界の人材不足を補う」というのが創設の理由だそうです。あらゆる運輸関連企業の人材不足が報じられる昨今、こういうチームの存在意義が大きくなっていくかもしれませんね。
日ハムのひとつ前のユニによく似た左右非対称デザイン。そして基調の色は現在の日ハムと同じ明るい青。
胸マークは「Yamagishi」で、その下に遠目では見えないくらい小さな文字で「LOGISTERS」。
3塁側:焼津マリーンズ(攻撃側)
こちらも歴史がまだ浅いクラブ。地元の複数の企業が参画して作られたチームのようです。
焼津側スタンドには結構応援者が多く、チームの帽子やユニを着用している人も複数居たので、こちらも地域活性化を目的としたチームなのかもしれません。
社会人野球(クラブ含む)観戦時にはそういう世の流れを感じることが多いです。
こちらも左右非対称デザインのユニ。
黒(あるいは濃紺)基調でサブカラーはグレー。水色やグレー以外のカラーユニで上下同色というパターンは以前は珍しかったのですが、近年見かけることが増えました。
胸マークは「MARINES」。
ところでこれは試合前のノックの様子ですが、右端の女性マネージャーが着用しているユニには白の縦じまが入っていました。スタンドの応援者の着ていたユニにも同じく白の縦じまが入っていたので、もしかしたら今年モデルチェンジしたのかもしれません。
この試合は投手戦になりました。どちらもストライク先行でテンポが良く、第一試合とは異なりサクサク試合が進みます。
一方でこの日は風が強く、時々突風が吹き荒れて土煙が舞う両軍にとってはハードな環境でした。人工芝でなく土のグランドだったらもっと大変だったかもしれません。
先手を取ったのは焼津。4回表に打った瞬間にHRと分かる会心の当たりで1点を先制。
その後、両軍ともに何度かチャンスはありましたが、投手が踏ん張り1-0のまま最終回へ。
9回裏、山岸最後の攻撃でドラマが訪れました。
四球・盗塁・タイムリーでまず同点。更に送りバント・申告敬遠で1死1・2塁となり、ここでレフトオーバーのタイムリーが飛び出し、2×-1で山岸が見事な逆転サヨナラ勝ち。
サヨナラのランナーがホームインして大喜びの山岸。
一方、焼津の投手はこの後、膝から崩れ落ちました。
接戦だったものの、全般的には焼津の方がやや押していました。再三の得点機で追加点を取れなかったのが敗因。チャンスをつかみ損ねている内に流れが相手に行く・・・野球の典型的な負けパターンですね。
攻撃と守備が交互に明確に区切られる野球。このゲーム手法が流れが変わるきっかけにもなるわけですが、これが野球と言うスポーツの一番の魅力だと思っています。
決勝戦に進んだ山岸でしたが、この後の試合で静岡倶楽部に敗れて準優勝になりました。
(私は時間の都合で決勝は観戦せず。)
決勝では初回いきなり6点奪われて挽回出来なかったようです。僅かな時間ですぐに連戦になったのが厳しかったのかもしれません。
一日に準決勝と決勝を一気に行うハード日程では第一・第二どちらの試合の方が有利になるのでしょうね?
ケースバイケースでしょうが・・・。
一方、優勝した静岡倶楽部は二次予選に進みます。今後の健闘をお祈りいたします。
ところでこの試合では驚いたシーンがありました。
投手が牽制した直後、攻撃側のランナーコーチが審判に「同じ打者!」とアピール。3人の審判が集まって協議した後でランナーが次の塁へ進んだのです。
ハッキリとは分からないのですが、どうやら「同じ打者の時に3回牽制したのがルール違反」ということのようです。昨今ピッチクロックなど時短ルールが新たにあれこれ作られているので、これもその一つなのかもしれません。私の勉強不足を痛感するシーンでした。
<追記>
どうやら「同じ打者の時に投手が3回プレートを外すのが違反になる」ようです。
最後に。
この大会は入場無料。遠征では交通費や飲食費が多くかかるので助かります。小市民の野球場徘徊者はあれこれ節約しながら訪問数・観戦数の上積みを続けています(苦笑)。さてどこまで到達できるやら。
次回は球場レポートです。
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