
久しぶりの女子野球、そして初のアマチュア観戦(全日本クラブ選手権)
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Mr.black
2025年08月15日 12:45 visibility195
お盆休みを利用して一度だけ日帰り弾丸遠征を実施。訪問先は千葉県成田市の大谷津(おおやつ)球場。
ここで観戦したのは「全日本女子硬式クラブ野球選手権大会」でした。大会は今年が節目の20回目。入場は無料。以前は秋に行われていたのが、数年前から夏に変更されています。
この大会は年度によって開催球場が変わることがありますが、基本千葉県内の複数の球場を使用して実施されています。今大会では大谷津・ナスパ・岩名の3球場を利用。
私が女子野球を観戦するのは2019年の秋以来、約6年ぶりのことです。
そして過去はほとんどがプロの試合で、アマチュアの試合は今回が初めてとなります。(※)
(※)唯一異なる試合は「京都フローラ(プロ)対 ZENKO BEAMS(アマ)」。これはプロとアマがトーナメントで戦う女子野球ジャパンカップでした。
↑ 上がその時の写真。
守備側の紺ユニがZENKO BEAMS。攻撃側の白ユニが京都フローラ。
1-0でフローラのサヨナラ勝ちという熱戦でした。
さて本題に。
この日は二つの会場で準々決勝が2試合ずつ行われていました。(大谷津と岩名)
大谷津での第一試合は「瀬戸内ブルーシャインズ(1塁側) 対 ZENKO BEAMS」。
奇しくも過去唯一観戦したアマチュアクラブチームBEAMSに再び当たりました。
この大会で優勝歴のあるBEAMS(攻撃側)。前回観戦時と選手が変わっているとは言うものの、やはり強かったです。到着時点で9-2と大きくリードしており、更に追加点を奪って13-4で勝ちました。
(得点差があったものの、最終回の7回まで実施されたのでコールド規定は無いのかもしれません。この点は不明)
BEAMSの監督は元プロの中島梨紗さん。現役時代はサイドスローの好投手でした。
(上記写真。在籍チームは「埼玉アストライア」)
引退後は女子野球W杯日本代表の監督を務めるなど、後進の指導に尽力されています。
「プロは消滅してしまったが、元プロ選手がこうやって地道に種を蒔いている。女子野球の底上げは着実に行われている。わかさ生活が女子プロ野球を創ったのは決して無駄ではなかった」と思います。
第二試合は「東近江バイオレッツ(1塁側) 対 エイジェック」。
エイジェックは男子チームも保有しており、更に複数の球場でネーミングライツを取得するなど近年かなり野球に力を入れています。この日はスタンドに男子チームの選手が大勢で応援に来ていました。
(男子チームは都市対抗や日本選手権の出場歴があります。)
この大会で優勝歴のある西武ライオンズレディースを破って勝ち上がってきたバイオレッツが、やはり優勝歴を持つ強敵エイジェック相手にどんな戦いをするのか?興味がありました。
途中まではほぼ互角の勝負でしたが、中盤以降エイジェックが力の差を見せつけて7-0で勝ち。
エイジェックの投手は力があり、バイオレッツは僅か1安打に封じ込められてしまいました。更にエイジェックは打線も強力。外野の頭を超す長打が出るなど振りが鋭かったです。
「かつての女子プロでもこれほどの打球はあまり見なかった」と思う当たりもあり、女子野球選手のレベルは確実に上がっていると実感しました。頼もしい限りです。
バイオレッツを率いる監督は元プロの小久保志乃さん。
(遠目だったので確信はありませんが、多分左端が小久保監督と思われます)
現役時代は外野手と投手兼任で、打撃も良いマルチな選手でした。
この日は残念ながら敗れましたが、「なかなかいいチームを作っているな」と思いました。今後にも期待したいです。
↑ 写真左が現役時代の小久保選手。
(複数の球団を渡り歩いた選手で、撮影当時は「大阪ブレイビーハニーズ」に在籍)
このクラブ選手権、以前に一度観戦計画を立てていたのですが、予定していた日の天候が悪くて中止した悔しい記憶が残っています。
今回ようやく実現したのですが、アマチュアのレベルが想像以上に高かったので、日帰り弾丸のキツイ行程でヘロヘロになったものの本当に行って良かったと思いました。
女子野球の裾野がこれからも発展していって欲しいと願うばかりです。
<追記>
今大会はZENKO BEAMSが優勝しました。優勝は8年ぶり2回目。おめでとうございます。
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