愉快なネーミング(成田大谷津球場)

  • Mr.black
    2025年08月16日 08:44 visibility97

今回、全日本女子硬式クラブ野球選手権大会を観戦した場所は千葉県成田市の大谷津(おおやつ)野球場。

「成田市営球場」とも呼ばれる野球場で、近年ネーミングライツにより「なごみの米屋ぴーちゃんフィールド大谷津野球場」という非常に愉快な名前になっています。

 

 

ところで私は最初「お米屋さんなのに何でピーナッツ?」と思っていましたが、それは大きな勘違いで、「米屋」は「こめや」ではなく「よねや」という屋号だそうです。汗。

このお店は成田山新勝寺の近くにある老舗の和菓子屋さんで、看板商品の一つにピーナッツ最中があり、そのオリジナルキャラクターが「ぴーちゃん」ということでした。

上の写真で名称看板の左右に描かれているのが「ぴーちゃん」です。(見えますかね?)

 

鳥取県の米子市民球場が「どらやきドラマチックパーク米子」(略称:どらドラパーク)という名称で、そちらも和菓子屋さんなのでそれを意識してこういうネーミングになったと思われます。

東西の二大面白ネーミング野球場ですね。

 

 

グランドは内野クレー、外野天然芝。両翼92m、センター120m、と昔の規格で狭いです。

ただ、スタンドの傾斜が全般的に緩いめなので、さほど狭くは感じませんでした。一種の錯覚なのでしょう。

 

 

座席はバックネット裏~1・3塁側ダッグアウト辺りまでが長イス。それ以降の内野はコンクリートの階段席で外野は芝生席。全体の収容数は資料によりバラつきがあり、10,000~12,000人くらいとなっています。

 

バックネット裏には広範囲に白膜のカマボコ型屋根があり、この日は暑かったので非常に助かりました。

ただし記述の通りスタンドの傾斜が緩いめなので、前の座席に大柄な人が座ったら視界が悪くなりました。

 

トイレは球場正面口を入った左右の通路奥にあり、一般客は3塁側のみ使用可でした。(1塁側は立ち入り禁止になっていました。)

ただ、位置的に「これは選手・審判用のトイレなのでは?」と思いましたがね・・・。

球場外側にもあったのかもしれませんが、この点は不明です。

 

 

スコアボードはセンター正面の位置でLED式。表示は見やすかったです。

カウントランプの下には投球スピードが表示されます。(横長の黒い部分)

以前はセンター正面に得点部、右中間寄りに選手名表示の2分割スコアボードでパネル式だったようです。

 

ところでこの球場は南側に隣接する道路の整備工事の為に数年間閉鎖され、その間は同じ成田市にあるナスパ・スタジアム(大栄野球場)が高校野球などで使用されていました。

地元民ではないのでいつ当球場の改修工事が行われたのかは不明ですが、おそらく閉鎖期間中に実施されたのでは?と思います。

 

改修によりスタンド・スコアボード・グランドなどはキレイだったのですが・・・。

 

 

現在最大のネックになっているのが照明。

これは3塁側外野寄りの照明塔ですが、上に何もありませんね。老朽化による安全対策として撤去されているとのこと。本来は6基のところが5基になっています。この影響で現在当球場ではナイトゲームが実施出来ません。

今回のクラブ選手権でも他の2会場(ナスパ・岩名)では一日マックスで4試合実施されていたのに当球場では3試合止まりでした。

 

他の設備と見比べても照明塔は明らかに劣化していますが、直近の改修では予算不足で照明まで資金が注ぎ込めなかったのでしょう。次回改修時の課題になっていると思います。

 

それにしても塔だけあって上に照明が無い状況は個人的に藤井寺球場を思い出しました。かつての近鉄球団の本拠地で、照明工事をしようとしたら近隣住民の反対にあって長い年月中断していたのです。

当時鉄骨の塔だけで上に何もない珍妙な光景を眺めて「これ、どうなるの?」と懸念していましたが、その記憶が蘇りました。(最終的には和解が成立して照明が設置され、ナイター開催が可能となりました。)

 

 

 

その他にもこの球場にはいろいろ突っ込みどころがあります。

上2枚はバックネットの様子ですが、支柱が6本もあり、更に左右の両端は三脚状になっていて視界が悪い座席がかなりありました。

後方の屋根を利用してワイヤー支持にすれば改善すると思うのですが、出来ないのでしょうかね?

 

↓ 座る場所によってはこんな状態になります。

 

 

更に外野後方に高架線路が近接しており、列車が頻繁に通過するので打者に影響が無いのかが気になりました。(通過音も)

 

そしてコンクリートの階段席は高校野球では応援団・控え選手・父母会などが陣取ると思われますが、夏の大会時には地獄の暑さになるでしょうね。これも次回改修の折には長イスなどにして暑さを少しでも緩和して欲しいものです。熱中症が心配ですからね。

 

直近の改修工事でそれなりに良くなっているのでしょうが、正直な感想としては改善点が多々ある球場でした。まあ、1970年代に建設されたらしいので設備面の不備・不具合があるのは仕方がないですね。

 

 

 

スコアボードの左後方に見えますのは有名な成田山新勝寺です。皆様のご多幸を・・・(パクリ。苦笑)

 

交通アクセスは微妙に悪いです。

JR成田駅の西口から路線バス(京成バス千葉イースト)利用なのですが、お盆期間中だった為に祝日ダイヤになっており、1時間に1本しか便がありませんでした。

試合との兼ね合いでやむなく往復ともタクシーを利用。行きは10分程度で2,000円未満でしたが、帰りは途中で渋滞に巻き込まれて20分以上かかり、迎車料金を含めると約3,000円となりました。(涙)

 

最後に。

野球どころ千葉県には非常に多くの球場があります。この大谷津で自身9箇所目の訪問となりますが、未踏破の球場はまだたくさん残っています。

私が弾丸遠征で行ける範囲は限られていますが、それでも結構な数が残っているので今後もコツコツと地道に開拓したいと思っています。

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