桑田真澄さんの2002年のピッチングについて
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こじっく
2014年01月22日 16:04 visibility5581
元巨人軍の桑田真澄さん。
甲子園大会通算20勝という戦後最高の成績を残した高校野球の大エースにして、言わずと知れた巨人軍の「3本柱」の一人。
何度も日記に書いてきましたが、僕は阪神ファンでありながら清原・桑田のKKコンビの大ファンで、清原さんと桑田さんの個人成績は常に注目していました。
お二人が巨人軍に同時に在籍されていた時期の神巨戦をTVで見る心境は複雑でした。
そんな時期もあれよあれよと言う間に過去のものになり、今やプロ野球中継をあの頃の様に熱心に見ることもなくなりました。思えば複雑に思えたあの時期こそ至福の時間だったのです。
さて、僕が桑田さんのキャリアで特に注目しているのが2002年の成績です。
23試合登板 12勝6敗 防御率2.22(リーグ1位) 投球回158.1 奪三振108
この年の桑田さんは1987年以来15年ぶりの防御率1位を獲得しました。
1995年の肘の手術後、1997年に10勝、98年に16勝を挙げた桑田さんでしたが、98年から2001年までは勝ち星が一桁、リリーフに転向していた時期もあり特に01年の投球回はわずかに50.1とかつての姿からは考えられない成績に終わりました。
しかしこの年の終盤に先発した試合で見せた投球で、長嶋監督から「終始丁寧だった」と評されたように、桑田さんはかつてとは違うピッチングスタイルで新境地を開きつつありました。
それは古武術稽古会「松聲館」の甲野善紀さんとの試行錯誤で見出した「ひねらない・ためない・うねらない」フォームでの投球です。
それはかつてのダイナミックな桑田さんのフォームに比べると「手投げ」と酷評されるほどの違いがありました。
しかし、これで桑田さんはこれで2002年は先発としてローテーションを守りタイトルまで獲得したのです。
残念ながら、2003年以降の桑田さんは巨人軍4年在籍でわずか9勝。2007年のメジャーリーグでは19試合に登板ながら未勝利に終わるという成績で現役生活に幕を下ろされています。
少しでも球威を取り戻そうとされたのでしょうか、いつの間にかフォームも変わって行き、最後には高校時代に近いフォームでの投球だったと記憶しています。
私は2002年の桑田さんのピッチングが、今後もっと検証されることを期待しています。
この年のオフ、桑田さんは雑誌インタビューで「自分のスタイルを確立した。50歳でコーチ兼任で投げて敵の打者1巡を完璧に抑える」とまで手ごたえを語っておられた記憶があります。
しかし、どうしてその後、結果が伴わなかったのか。
前述の甲野さんは著作の中で、2002年のオフにどうしても桑田さんと練習を持つことができず、桑田さんが独自に古武術のトレーニングをされたことが影響した・・・という内容の見解を書いておられました。
確かにド素人の僕にも納得できる見解です。
しかし、もっと体育学的に、科学的に、2002年の桑田さんのピッチングが研究対象となり解明されることを期待します。
それは、加齢によりかつての球威やスタミナが衰えた投手や、年齢に関係なく小柄だったり身体能力の高くない投手が活躍できるヒントがあると思うからです。
人間の体って、本当に不思議だと思います。
僕はヨガをして37歳にして身長を1センチ伸ばしました。
また、今、仕事(高齢者福祉)で月に何度か夜勤をしているのですが、よく動いた夜勤の時ほど疲労が少なく翌日は少ない睡眠時間でも回復し、逆に暇で座っている時間の長い夜勤の方が回復が遅く頭痛が残ることもあります。つまり「気」が張っている時と、張っていない時では疲労の回復に差があることを身を以て知りました。
僕の話はさておき、もっと人間の体や運動について研究が進み、どんな人でも努力すればすごいパフォーマンスができるようになるメソッドみたいなものができることを夢見ています。
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- 事務局に通報しました。
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