プロ入り前の意外な経歴
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こじっく
2014年02月05日 17:15 visibility1308
横浜ベイスターズの高木由一コーチが42年間に及んだ横浜球団でのプロ生活を終えられたことが報道されました。
僕は高木さんが選手を引退される時の新聞か雑誌の報道を見たことを覚えています。
さっき調べてみたら自分が小学校6年生の時でした。
そんなに大きな記事ではなかったのですが、印象に残っていたのは、やはり当時も高木さんのプロ入り前の経歴が報道されたからでしょうか。
高木さんは入団テストを経てのプロ入りでしたが、プロ入り前の職業は相模原市役所の職員さんだったのです(もっとも、市役所に硬式野球のチームがあったそうです)。
もちろん高木さんに類まれな才能があったから実現したのでしょうが、アマチュア強豪チームに所属できないながらも、プロ入りを諦めずに地道にトレーニングを続けている様な方々には大きな希望となったことでしょう。
プロ入り前に意外な経歴を持っておられる元プロ野球選手について調べてみました。
■土橋正幸さん
浅草にあった「フランス座」の所有していた軟式野球チームに所属。1954年東映フライヤーズの入団テストを受験して合格。プロで162勝135敗をあげ、後にヤクルト、日本ハムで監督を務める。
■飯島秀雄さん
早稲田大競走部出身。東京オリンピック陸上競技100m走に出場。茨城県庁に勤務しながら競技を続けていたがメキシコオリンピック後の1968年にロッテからドラフト9位で指名を受けて入団。代走のスペシャリストとして実働3年で23盗塁を記録した。
■森山良二さん
福岡大大濠高でエースとして甲子園出場。大学野球で活躍も、西武からドラフト指名の打診を受け中退。野球部のない会社で働く中、1886年のドラフト会議で同球団から1位指名を受け入団。他球団からほぼノーマークの存在であり話題となる。1988年新人王獲得。
■市場孝之さん
1987年、大相撲の佐渡ヶ嶽部屋に入門。琴市場の名で土俵に上がるも怪我のため廃業。その後、国際海洋高校に進学し野球部に入部。89年からロッテの練習生になり91年のドラフト会議で同球団から7位指名を受けて入団した。プロ生活中1軍出場なし。
■日月鉄ニさん
関東高校陸上部出身。やり投げで国体6位の身体能力を活かし西武の練習生になる。1991年にドラフト8位で同球団から指名を受け入団。プロ生活中1軍出場なし。
■田畑一也さん
社会人野球の北陸銀行でプレーしていたが故障により家業を継ぐこととなり大工さんに。1991年ダイエーの入団テストに合格。ダイエー、ヤクルト、巨人と3球団に所属し37勝36敗1セーブを挙げ現在は巨人軍コーチを務める。
■城石憲之さん
春日部共栄高校で甲子園に出場。大学中退後、ガソリンスタンド等で「フリーター」生活を送るものの1994年に日本ハムの入団テストに合格しドラフト5位で入団。その後、ヤクルト移籍を経て15年のプロ生活を送り現在ヤクルトコーチを務める。
・・・このような方々が目にとまりました。
あと、小林宏さん(1992年オリックス1位指名)、河本育之さん(1991年ロッテ2位指名)、清水章夫さん(1997年日本ハム1位)、青木勇人さん(1999年西武6位指名)が高校時代軟式野球部ですね。青木さんは大学も準硬式野球部で話題になりました。ごく最近ではソフトボール出身の日本ハム大嶋匠選手が話題をさらいました。
現在はアメリカや日本国内の独立リーグを経ての入団も増えてきています。
これからの時代、もっと想像もできないような経歴を経てプロ入りする選手もありそうな気がします。
そういった人間ドラマを背負った選手の活躍も、プロ野球を見る楽しみの一つであると思います。
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