幻の球場

 僕の実家の近くに「緑ヶ丘」と呼ばれる場所があります。

 

 

 電柱にも「緑ヶ丘」の名がありますが、現在、正式にはこのあたりの地名は「横木」となっています。「緑ヶ丘」という地名は厳密には存在しないわけです。

 

 しかし、昔、この場所に「緑ヶ丘グランド」と呼ばれる野球場がありました。

 

 この話は、僕の通っていた小学校の創立百周年記念誌にも載っていましたし、祖父の弟からもきいたことがあります。

 

 当時としては大変立派な野球場だったそうで、すぐ傍を通る京阪電車の京津線が、試合のある日は臨時に「緑ヶ丘グランド」の前に停車するほどのにぎわいを見せたそうです。

 

 当時の目玉の試合は中等学校野球の「京津大会」だったそうです。

 

 僕はその大会がどんなものだったか知りませんが、きっと平安中学や京都ニ中、京都商業、彦根中学、八幡商業などが熱い戦いを繰り広げていたのでしょう。

 

 今はその「緑が丘グランド」は・・・

 こんな風になっております。テニスコートと、小さめのグランド、遊具のある公園になっています。この写真では分かりませんが、このあたり、住宅地が広がっており、今存在している公園より広い範囲で「緑ヶ丘グランド」は広がっていたものと思われます。

 

 僕は小学生の頃は「緑ヶ丘グランド」の話は知らなかったのですが、このあたりの地形(掘り下げたように低くなっている)について不思議に思ったことがありました。

 

 おそらく当時としては広大なグランドだったことでしょう。

 

 蛇足ですが、大正生まれぐらいの高齢者の方って、野球場の事を「グランド」と呼ぶ方、多くありませんか?僕の周辺だけかな??

 

 全くの想像ですが、なぜ「緑ヶ丘」の名前が冠せられたかについては、グランドの前に文字通り「緑の丘」があったからじゃないかな。

 

 そうだとすれば、その丘は現在・・・

 

 僕も6年間通った小学校になっているのです[d230]

 

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