京都新聞 夏の府予選 「78校の選手名鑑」から

 毎年、京都新聞を購読していて、この季節になると高校野球 夏の府予選の選手名鑑がもらえることを幸せに思います。


 今年の選手名鑑から私の注目校をいくつか紹介したいと思います。


 まずは龍谷大平安。説明不要のセンバツ大会優勝校です。部員105名。チーム打率.322、チーム成績56勝3敗1分。中田、元氏、高橋、犬塚の投手陣は強力そのもの。走攻守に卓越したセンスを示しドラフト候補とも目される徳本外野手、スラッガー河合主将ら攻撃陣も才能が揃っています。春は苦しみながらも府大会を制し、近畿大会に進出しましたが優勝はなりませんでした。練習試合でも近江に敗れる等やや調子を落としている感がありますが、必ず復調してくるでしょう。圧倒的な力を持つ優勝候補です。


 しかし、龍谷大平安も安穏とはしていられません。京都にはまだまだ実力校がひしめいています。まずは3季連続の甲子園を狙う福知山成美が対抗馬にあがります。平安を越える121人の部員からより抜いた戦力は強力そのもの。春は府大会のトーナメント初戦で立命館に敗れていますが、それが成美の実力だとは誰も思っていません。今夏で退任する田所監督の優秀の美を飾るため、チームは結束していることでしょう。平安、成美、両校が順調に勝ち進めば準決勝で当たります。熱戦必至です。


 戦力が厚いと言えば立命館宇治は平安、成美に十分匹敵する選手を揃えています。秋3位、春準優勝と確実に優勝に近付いています。チーム打率.311、チーム成績75勝25敗3分。もちろん練習試合が多数を占めますがこれだけの試合をこなしていることにまず驚きます。鳥羽もしくは京都外大西と当たる可能性が高いと思われる準決勝がヤマでしょうか。


 公立の雄 鳥羽は最近は毎年、好投手を擁して大会に臨んできています。今年のエース島西投手ももちろん京都屈指の好投手です。


 京都外大西はやや低迷している感がありますが、それだけにこの夏にかける思いは強いはずです。


 一昨年の準優勝校である京都両洋。この1年は123人の部員による厳しい部内競争を勝ち抜いたレギュラー達が戦う不気味な存在です。


 有力校が早い段階で姿を消すことになれば、乱世に強い東山が優勝をさらうかもしれません。チーム打率.333、チーム成績75勝25敗5分。シード校になっていませんが、全国で戦う力はあるチームでしょう。


 京都成彰、京都翔英、京都学園、花園、大谷・・・。力ある私学勢がどこまで上にあげた有力校を苦しめ、凌駕するかも見どころです。


 西城陽、府立工、塔南、乙訓、京都すばる、峰山・・・。公立校の奮起にも期待したいです。


 さて、私個人の注目校ですが、まずは洛星。京都屈指の進学校です。そして京都では非常に珍しい存在になってしまった男子校です。ベンチ入りしているメンバー全員が洛星中学からのチームメート。結束力が奇跡を起こすかもしれません。


 そして、かつては2枚看板エースで春の京都大会を制したこともある須知が部員9名で大会に臨みます。がんばって欲しいものです。


 最後に我が母校 立命館。深草学舎最後の夏です。春は4位に入りました。守備と走塁に力を入れたチーム作りをしていますが、今年はホームランの打てる打者もいます。春に成美に勝った時の様にチャンスで一発が出れば強豪撃破の再現もあるかも知れません。子供の頃から平安ファンの私ですが、母校立命館が平安を倒し甲子園に出ることになれば生涯忘れられない夏になるでしょう。そうなって欲しい、そう願う夏です。


 選手の皆さんが悔いなく戦い、それぞれに最高の夏になることを祈ります。

 


 


 


 

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