責任問題と原因追及   【またしても長文です、あえて読む必要などない日記】

  • もぐら
    2011年08月06日 00:31 visibility122

タイトルからいきなり難しくなっていますが

自分のお仕事と絡めてちょっと言いたいことがあります。


私の勤めている会社は、一言で言うなら建設工事をする会社です。

一言で言うと建設工事ですが内容はさまざまで
その細かい事を書くと長くなるので割愛


私はそんな会社で“安全”を見守る部署です


建設工事の安全では少々難しいから
交通事故にたとえましょうか


ひとたび交通事故が起きると通常皆さんが注目するのは
だれがどのくらい相手の自動車や乗員に対して保障をするのかですね

でも、そうした行為を何度やっても交通事故は無くなることはないのです。

真剣に交通事故をなくそうと思っているのは
運転手でもなく保険会社でもない
国土交通省や自治体のとある部署だけと言ってもよい


事故に遭遇した運転手の多くはケガもなく
自分の運転していた車が保障によって治ればそれでよい
つまり

事故の責任をとってくれれば
事故の原因がなにに有るかは問わないのです。
(誰が悪いではなく何がどんな状況が悪かったか)


確かに事故で壊れた車や、財産、そしてケガしたり無くなってしまった人間への
お金の面での保障は大切です

でも
また、おなじ事故が起きないようにするのが
実はもっと大切な事かもしれないんです。


私はそんな事故が起きないように
何をすれば再発が防止できるかを考えて
協力会社の皆さんにお願いするのが仕事



だんだん判ってきましたか?


こんなところで何を言っても始まらないでしょうが


ネットや電車の中や居酒屋等々
いろんな場所で松田直樹選手の死について議論がなされています

よくみるとそれは議論ではなくてただの誹謗中傷だったりします

松田選手をクビにした横浜・F・マリノスのフロントが今回の災難の発端だとか
元とは言っても日本代表の選手を迎えるにあたってAEDも用意できない
松本山雅はどうかしているとか
その場にいたスタッフのだれかがもっと早く救命措置をできなかったのか?



そのあたりって、どんなに話を煮詰めていっても
だれも喜ぶ結論になどたどり着かないし

下手すると、
意見がぶつかるだけでその場が気まずい雰囲気になるだけじゃない?


じゃぁ何をすればよいかっていうと

まず、体に異変が起きた原因をしっかり究明することです。

私自身は医療従事者でないので間違った考察になるかもしれませんが。


松田選手はどうやら血液の一部が心臓の血管に詰まってしまった
(心筋梗塞で検索するとその症状と原因がでてきます)


では、なんで普段はさらさら流れている筈の血液が
血管の中で固まってしまったのか?


テレビでみた事があるでしょうが、脂質の代謝に問題がある人は
血液がドロドロしています、将来的には血管が詰まってしまう可能性があります


まさかと思いますが松田選手が
引退したプロ野球選手やバレーボール選手のように
どろどろの血液とは思いがたい

では体質的なもの(慢性疾患)ではなくて
今、社会問題となっている熱中症のひとつの症状を考える。

熱中症でもやはり血中の水分濃度が下がり
血液がドロドロに変化し体中に酸素を運ぶことが
できなくなる症状がわかっています


では、その対策は?

しっかりと、失われた体液と同等の水分を補給する事


当日のスケジュールをみると
気になるほど過酷な運動をしていたとは思えない

だけど、頑張り屋さんの性格だと
ついランニングをハードにやり過ぎて
たくさん汗をかいて、結果的に血中の水分量が減り

最期は悲劇をよんだのではないかなぁと思っています。


※これは医学的根拠はかなり低いから
鵜呑みにしなくてもいいです



熱い日差しの中
スポーツをするのにはしっかりと水分補給をして
できるだけこまめに休憩をしながら
決して無理をしないこと


そして、できることならば
酷暑期のスポーツをする団体は
医療関係者を身近に配置したい
救急救命の心得があるスタッフが居るとよい
(消防署での講習でも十分対応はできる)
そして、今回話題になったAEDを配備する


AEDがあれば絶対に松田選手が助かったなんて思いません
(ラボ友さんの解説を聞いてつくづくそうおもった)

でも、松田選手のパターンとは別の事例だって沢山有るんです。

2007/3/12 愛媛県西条市 西条市立北中学校(長友佑都の母校)
卒業を間近に控えた3月、サッカーをしていた当時3年生の男子生徒(15)が
ボールを胸で受けた後に倒れ、9日後に死亡していたことが9日、分かった。
同市は昨年度、電気
ショックを与えて蘇生させる医療器具「AED」
(自動体外式除細動器)を市内3校に設置したが、この中学校はなく、
事故後に設置した。


2006/7/9 新潟県糸魚川市 
水島樹人(みきと)君(当時9歳)は昨年7月9日、
市内の美山球場での試合前、ランニング中に突然倒れた。
救急隊員が偶然居合わせ、蘇生(そせい)を試みたが、
急性心不全で亡くなった。


原因は全く異なるけど記憶に新しいのは

2009年3月22日 東京マラソンでの事故

ランナーとして参加していたタレント松村邦洋(41)が午前11時半ごろ、
15キロ地点手前の東京都港区の路上で倒れ、一時心肺停止状態になった。
駆けつ
けた医師団の処置を受け意識を回復、都内の病院に搬送され、入院した。
生命に別条はなく、言葉も交わせる状態に回復したが、
1歩間違えば命にかかわるとこ
ろだった。



間違えちゃいけない事

なすすべもなく手をこまねいていれば
倒れて意識をうしなった人を待っているのは “ 死 ”

AEDがあれば救える命があるのも事実

適切な心肺蘇生も体一つでできるから、
熟達していなくても、とりあえずやってみる


AEDって難しい?
最近街中でも見かけるようになったAEDは
箱を開けるとちゃんと丁寧に使用方法がアナウンスされるので
おちついて操作すれば大丈夫


でも
真剣に、考えているならば
消防署や赤十字で行われている
救命講習や応急手当普及員講習をうけてみては?

そんな一歩を踏み出す事が
不毛な投稿や、くだらないいがみあい
誹謗中傷合戦よりもずっとずっと
彼の気持ちに近いと思いませんか?



逃げちゃダメです
諦めるのもちょっと違う

どんなに凄いドリブラーでも
真っ向から立ち向かって勝っていた


最期のチャンピオンシップとなった2004年12月11日(土)
そこにも
松田選手がいました

エメルソンと永井雄一郎二人の高速ドリブラーを止めたのは
松田、中澤、河合の3バックだった



すっごい悔しかったのだけをしっかり憶えています。



そう
現実から逃げず

悪者探しをせず

二度とこんな悲劇が起きないように


逃げずに

いま、ここに提起された問題を
しっかりとみんなで考える時間を持ちませんか?


きっと逝ってしまった彼もそれを願っています

サッカーって
スポーツってたのしいんだよ

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