悲しきトルネード 1
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源内
2012年08月10日 23:43 visibility319
私は大学生ん時、練習でやっていました。受けた人間が言うには、普通に投げるより、手元で伸びる、んだそうだ。
何故トルネードを練習したかと言えば、外野手で役に立たない私が野球部で生き残るには、投手、しかも本職の投手ではなく、バッピ(打撃投手)として生き残る以外に無い、と言う事情がありました。
当時うちの大学は、丁度新東京の二部から一部に上がるかどうか、と言う頃で、同級生や下級生に甲子園ボーイや甲子園常連学校の野球エリートが入り始めました。これは高校野球を途中で辞めた私がレギュラー争いをしても負けるのが目に見えていて、ひたすらバックアップ役に徹する以外無くなった瞬間でした。とはいえ、シートノックは何時もライトの二番手でした。
やるからには精度良い投球にしなければならない。しかしそれ自体は特に誰からも褒められる物でも、報われる物でもない、悲しきトルネードでした。
野茂のように振りかぶる時、伸びるやり方で最初はやっていましたが、どうも背筋が痛い、なので振りかぶる時は普通にして、投げ出しの時にトルネードにする、と言うやり方でずっと練習してました。やってみると、確かにストレートの伸びが普通とは違う。また、カーブの精度が上がりました。カクン、と落ちるカーブが投げられるようになり、なかなか自分では納得の行く球筋になりました。
しかしそれでも野球レベルの高い後輩には打ち頃の球でしかなく、アッサリと打たれていました。バッピだからそれでいいのですが、やればやる程、丁度いいバッピでしかなく、実戦で使うにはテンで足りない、そんな感じでしたね。
しかも俄か投球なので、コントロールが安定しない。これが致命的で、コントロール良くしようとすると、球威が落ちる、真ん中に集まる、そんな事の繰り返しでした。
そんな私に転機がきました。
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- 事務局に通報しました。
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