問題は実況ではなかった

テレビ朝日なので松木の解説というのが・・・。
辛口でならすセルジオ越後は松木の解説をどう思っているのか。
そしてもう一つの問題は夕方前から家で飲み始めて酔っ払って寝てしまい、飲み会をキャンセルしたワタクシだ！

まずは川口のＡキャップ１００を祝したい。ミス、失敗も今までたくさんあったがそのたびに乗り越えてきた、と川口ファンでもない私がそう見えるというのはすごいことだと思う。

高原、俊輔が合流して今までのチームからどれだけ変わるか、というのが誰しもが思った注目のポイントだろう。逆に見ると今までのチームからどれだけ変わらず、「プラスアルファ」という部分だけに見えるようになるか。
俊輔が入ったことによってサイドチェンジがポイントポイントで出るようになり、高原のドリブルはよくファールをもらっていた。ちょっと全体的に俊輔に「おまかせ」のプレーが多かったきらいがあるのが気になった。
日本は４バック。ＧＫに川口、左サイドバックに駒野、右に加地、センターに闘利王と中澤。
ボランチに啓太と阿部。オフェンシブＭＦに遠藤と俊輔、ＦＷは高原と巻。
ペルーは局所的にはうまさを見せたが早さもなく高さもないのでそれほど怖くはなかった。
高原が倒されて得たＦＫを俊輔のパーフェクトなキックからタイミングよく飛び込んだ巻のヘッドが決まり先制。そしてまたもやＦＫから俊輔のキック。これは少し低かったが高原の落ち着いたトラップで勝負あり。左足できっちりと自分の足元に納めて、右足ボレーで２点目。

以下個人採点
川口６　オシムのトレーニングの成果かバックラインのボール回しに効果的に加わる。危ないシーンはなかった。
駒野６．５　よくボールに絡み攻撃参加で相手を悩ませた。
中澤６　ピンチになりかけるシーンもあったが経験からか落ち着きがあった。この代表に参加し続ければボール回しで向上が見られるかもしれない。体にきついところはあるかもしれないがまだ３０前なんだからもっと成長できるはずだ。たとえば現横浜ＦＣ監督の高木や、元ヴェルディの北澤などはＪリーグ初期より晩年のほうが明らかにうまくなっていた。今後に期待したい。
闘利王５．５　相手のつぶしはよかったがいつもよりパスミスが目立つ、ＡＣＬの疲れが出たか。
加地５．５　うまくコンビを使えず、前に出られなかった。今日のゲーム展開ならアグレッシブさが見たかった。地味に働く彼のよさはわかるが味方に対する要求が弱いのではないか。守備においては責任感あるプレーをするが攻撃でも責任感を持って欲しい。たとえばボールを持っているとき、自分の体勢が悪く２０％くらいの確率で相手に取られてしまうのでは、という際、味方に渡してもその味方が２０％くらいの確率でボールをロストするのでは？と見えるパスを出すシーンが昔から見受けられる（ちなみにこの試合には出ていないが坪井はそれがより顕著だ）。同じ確率ならまず自分が頑張らなければチームは貧しくなる。
啓太６　闘利王と同じく疲れはあったかもしれないが、むしろコンディションはゼロックスの頃から比べるとあがっているように見える。
阿部５．５　彼らしいフリーランニングは時折見られたがうまく使われることがなかった。加地と同じくもっともっと自分を出さなければ、今後のレギュラーは危ういかもしれない。
遠藤５．５　気の利いたプレーは見られたが珍しいミスも。Ｊリーグほど存在感を出すことは出来なかった。しかし悪くても要所がわかっているので安心して見られる。
俊輔６　周りと合わないシーンも多かったが違いを見せた。チームが格段に良くなった、というわけではないが、チームを少し大人にした。
高原６．５　チームにあわせ、かつ自分を出すことに成功した。ヨーロッパ組とはいえ、人は彼のプレーが決して美しくはないことに気づくべきだ。出来ることをやる。そして責任感を持ってプレーする。
巻６．５　大事な先制点。うまく腕を入れて跳んだ。高原ほど効果的な仕事はなかったが持ち味を出してハードワークをした。
矢野５　採点をつけるのは酷か。遠慮もあるか、試合の流れもありボールにあまり絡めず。
羽生５．５　憲剛のスルーパスを引き出す動きなどは良かった。
憲剛６　遠藤、俊輔と並び、サッカーを知っている人間のプレー。遠藤よりアグレッシブさがあるので、これからの二人の争いには注目。
水野、家長、藤本に略。水野は短い時間ながらもファールをもらったドリブル、ＣＫなど魅せてくれた。
今後は今野、って親父ギャグのようだが今野をこの中で見たい。ヨーロッパ組で中田浩二を呼ばないのはなぜかと思っていたがチームの連動性はたとえばサウジアラビア戦より落ちているので確かに二人以上出すのは難しいようだ。長谷部は今後呼ばれるのだろうか？俊輔の位置で呼ばれることはなさそうなので憲剛以上のプレーをＪリーグで見せなければいけない。憲剛も長谷部も好きなのでどちらも見たいのだが。ＤＦラインとＦＷはとりわけまだまだこれからの選手でも入る余地があるだろう。