遅すぎるワールドカップレビュー

http://ameblo.jp/redond/








例えば上記リンクのような


くだらなくて、かつ面白いブログもあるのだから、


特に付け足すようなこともないし、


為になる情報などは色々と溢れているような気もするけれど、


折角の4年に1度の大会だし、というわけで





今更ながらのワールドカップベストイレブン!!


好き勝手に選ぶけれども、一応個人的なルールとして


1か国につき1選手という縛りを設けた。








フォーメーションは1-3-3-3-1





CB メデル(チリ)


個人的には最もパフォーマンスが好みであったチリからの選出。ハードワーク・攻守の切り替えが凄まじく、その中でも韓国でもないのにソウルが感じられるメデルに1票。





CB コンパニ(オン。もといベルギー)


高さと強さ、読みをいかしたディフェンスが冴えわたった。アザールをはじめとして、若く才能ある攻撃陣に目が行くけれど、クルトワ、ファンブイテンらと共に堅い守備が上位進出をもたらした。





CB チアゴ・シウバ(ブラジル)


多くのサッカーフリーク、フットボールジャンキーに失望をもたらしたブラジルだけれど、そして3位決定戦をいまだに観てないけれど、彼の安定していた守備はやはり高品質だと思う。ダビド・ルイスも準決勝がなければ挙げたいところではあったけれども。





左WB ディアス(コスタリカ)


コスタリカで言えば、トップのキャンベルスープのスピード、ルイスやボラニョスのテクニック、そして何よりナバスという素晴らしいキーパーの印象が強いけれど、他のポジションとの兼ね合い、および、コスタリカからはせっかくだから1人は選びたいということで地味だけれどスピードあるプレイが印象的な彼に1票。ちなみにレイザーラモンとラモン・ディアスとの血縁関係も尻縁関係もない(多分)。





右WB ジョンソン(アメリカ)


常にアグレッシブな姿勢が素晴らしく、スピードは各国の脅威となっていた。地味に強いアメリカの、身体能力を象徴するような選手。





ボランチ マスチェラーノ(アルゼンチン)


おはようございますちぇらーの、とかそういう挨拶を痺れるような素敵なアホさが魅力的な、ワタクシの大好きなぱるさんも今大会のマスチェラーノには合格点を与えるだろう。特にロッベンのドリブルをスライディングタックルで止めた試合後のコメントが男前過ぎた。


「あれは痛かったよ。ロッベンのシュートを阻もうと右足を伸ばしたときの体勢が悪かったのか、肛門が開いたんだ。長くサッカーをやっているけど、タックルで肛門が開くなんて初めてだよ」


俺たちはみんなマスチェラーノのファンだ。





左ハーフ グアルダード(メキシコ)


ペラルタ、ドスサントス、エレーラと共にテクニカルで小気味の良い、メキシコのオフェンシブな部分を担い、守備でも粘り強い対応。レフティらしいテクニックとハードワークとを両立させた、味のあるプレイヤー。





右ハーフ ロッベン(オランダ)


今大会、各チームにとって最も脅威となった選手だろう。凄まじいスピードは延長になっても衰えることなく、相手選手がバテていようがそうでなかろうが、切れ味鋭いドリブルで敵陣とマスチェラーノの肛門を切り裂いた。





トップ下 ハメス・ロドリゲス(コロンビア)


モナコの選手ということで海外サッカーを最近ほとんど観られてないワタクシは初見であったけれど、抜群のテクニック、左足の精度で大会を盛り上げスターになった。日本戦で吉田を切り返しで嘲笑い、川島をチップキックのシュートでかわしたゴールや、大会ベストゴールとなった鈴木宗男トラップからの左あシボレー吉田、もとい左足ボレーはアイデアもテクニックもフットボールの神様に愛されていることをうかがわせる。





FW ベンゼマ(フランス)


リベリ亡きあと、決定力はやや、というか技術の割には心もとないものの、


今大会では3ゴール。トラップといえば、現役ではこの人、というぐらいの超絶的な柔らかいトラップが素晴らしい。なおトラップと言えば過去ではジダン。そしてベルカンプ。もっと遠い過去ではトラパットーニが思い浮かぶ。








GKノイアー(ドイツ)


ナバス(コスタリカ)、オチョア(メキシコ)、ハワード(アメリカ)、あたりは最優秀GKをとってもおかしくないぐらい印象に残ったけれど、ノイアーは別格だろう。今大会の個人的MVP。驚異的な1対1の強さに飛び出しの鋭さ。パンチングはかなりの確率でゴール前から遠いところにはじき出していたし、足元の正確さとスローの距離、そしてDFライン裏の広範囲なカバーなどを含めると、ここまで総合力が高いGKを私は見たことがない。おそらくサッカー史に残るぐらいの選手だろう。


ちなみにGKとはガングロ高校生の略ではない。





他に印象に残った選手としては



メッシ(アルゼンチン)凄まじい技術と決定力



ディ・マリア(アルゼンチン)ドリブルに関しては、メッシ、ロッベンに並ぶくらいの破壊力



ネイマール(ブラジル)開幕戦で決めたゴールは特に印象的。



シレッセン(オランダ)ノイアーを別として、ナバス、オチョア、ハワードの次位に印象に残る



オーリエ(コートジボワール)日本を叩きのめした2本のクロスは素晴らしかった。



サンチェス/ビダル(チリ)確かなテクニックと攻守の切り替え



ポグバ(フランス)溺れているような感じがする名前



クアドラード(コロンビア)確率は高くないが、仕掛ける姿勢とスピードは群を抜いていた



シャキリ(スイス)ゴリゴリ系だけれど本田と違ってキレがあり、スピードもある程度あるのがいい。



ケイヒル(オーストラリア)後ろからきたロングボールに合わせてのボレーは美しすぎた



イニエスタ(スペイン)惨敗した大会の中でもウナギのようにニュルニュルと抜けていくドリブルは唯一無二。



ミュラー(ドイツ) 素晴らしいポジショニングとフリーラン。ゴール前での冷静さはバスト。もとい脅威。



クローゼ(ドイツ)おめでとう


クロース(ドイツ)ミドルレンジのパスが冴えまくっており、ミュラーと共に本来ならばベストイレブンに選ばれるべきレベル。


ラーム(ドイツ)ボランチでも素晴らしく機能していたが、右サイドバックに戻ってからのキープや判断力は更にさすがであった。


シュバ飲酒タイガービール(ドイツもしくはタイ)ハードワークをいとわぬ姿勢が印象的


ケディラ(ドイツ)ブラジル撃破の影の殊勲。ミュラー、ラームらと共同して、ブラジル左サイドを機能不全に落ち込むポジショニングと縦への仕掛け。


シュールレ(ドイツ)途中から出てくるにも関わらず、非情な決定力



デブライネ(ベルギー)アザールがうまいのは勿論だし、オリギが印象的だったのもあるけれど、効果的なプレイをしていたのは彼ではないか?レギュラーとは言いがたいけれど。



カイト(オランダ)どこでもやる。


フラール(オランダ)何気に堅い守備で綻びを作らず。



スアレス、カバーニ(ウルグアイ)も忘れがたいし、モドリッチ(クロアチア)のアウトサイドは何気ないパスですら一級品だったし、ネガティブな印象の選手名は控えるけれどもそれも含めて充実した大会であった。





アルジェリアの選手もいい選手がいた気がするが忘れてしまった。


※ナイジェリアの選手もミケル限りではオナジ印象である。






日本に関しては一言で表現すると(一言で済ませてはいけないけれど)


ナイーブ、という印象であった。


かなさんの日記で書いてあったことは大いにうなずけるものがあった。



上手くいけば確かにベスト8ぐらいにいってもおかしくないとは思ったけれど、


サッカーではうまくいかないことの方が多い、ということだろう。





ワールドカップ前からいろいろ問題点はあるだろうと思いつつ観戦したけれど、


それでもやはり自身の日本代表に対する認識は甘いものがあった、と気づかせてくれた大会でもあった。


ザッケローニに対する批判も多いだろうし、ワタクシも不満はいっぱいあるけれど、


日本の予算とか今までの歴史を考えると、そんなに一流の監督がいきなり来てくれることはないだろうというのも現実の一側面であろう。


オシムは特別に夢を抱かせてくれたように思うけれど、


野心のある、まだ超一流とは言えない監督ならまだしも、


実績があって計算ができる監督、かつ育てることにも長け、采配は勝負師、というような監督は


まず、日本に来ないというのが現状だろう。





例えばメディアの問題は非常に大きいし、それに絡んで電通の問題も大きいから、日本のサッカー好きやJリーグ好き、代表ファン、マスメディア、専門の評論家、色んな所で実力を蓄えなければならないだろう。


とはいえ、これは一億総懺悔というたぐいのものではない。


まず代表選手、そして監督、次に代表にまつわるスタッフを含めた協会が、今回の結果をもたらしたというのが第一義である。


サッカーだから負けることもある。負け方、あるいは負けた後が重要だろう。






欧米の選手によくあるコメントをマネすれば、


「これもサッカーだ。これからどうなるか見てみようじゃないか」というところだろう。



一過性のファンでない人々にとって、悲喜こもごもを味わいつつ、「だから日本サッカーはだめだ」などと一喜一憂し過ぎることなく、厳しかったり、アタタタタ、お前はもう死んでいる、もとい、暖かったりする目線で見守り、叱咤し、批判し、励まし、称賛し、応援しようではないか。



一過性のファンも4年後にまたファンになり、というのを繰り返していれば、遂にはそれは一過性ではなくなる。





ワールドカップでもフロック、ないし金星、あるいは幸運な勝ち抜け、も繰り返していれば、


それはジャイアントキリングではなく、実力がついたと言える日が来る。





一喜一憂し過ぎることなく、というのとは同時に、一喜一憂することもフットボールの快楽ではないだろうか。美しすぎるゴールは勿論のこと、ちょっとしたトラップや気の利いたカバーリング等にも大喜びし、相手にチンチンにされたりあと一歩なのに及ばなかったり本来の力を発揮できなかったり、という悔しさまで、味わいつくすのもまた醍醐味ではないだろうか。






http://www.nikkansports.com/brazil2014/news/f-sc-tp0-20140712-1333275.html






ラボーラの方であればご存知の方も多いとは思うけれど、


リンク先は


あまりに衝撃的な惨敗をホームで喫したブラジル代表の、


そのゲームにおいてキャプテンを務めていた


ダビド・ルイスにあてた9歳の少女からの手紙。




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