スイスvs日本
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ブダペスト二郎
2007年09月13日 21:29 visibility71
ひょっとすると多くの方が親善試合であるこのゲームよりも
オリンピック最終予選のほうに重要さを感じていたのかもしれないが
個人的には断然A代表の方に興味を持っていた。
個人で注目している22歳以下の選手は多くいるけれども。
ゲームは前半、スイスのプレスと連動した攻撃に苦しめられ、バイタルエリアで松井がファウル、FKを直接決められて先制された。数分後、再三日本の右サイドを駆け上がっていたスイスの左サイドバックが上げたグラウンダーのクロスを受けたスイスFWが切り返したところを闘利王のハンドでPK、これで2対0。2対0というのが危ない数字というのはよく言われることで、基本的には勝っているチームが「受け」にまわりチャンスを窺う姿勢になるがこの「受け」具合というのが大変難しく、日本はだんだんとボールを前に運べるようになっていった。そのまま前半が終了し、スイスは選手を入れ替えてゆくがだんだんとペースアップする日本に対してチームの勢いがどんどん削がれてゆく。松井がボックス内に向かってドリブルを仕掛けて倒されPK。俊輔が決めて1点差。こうなると追われる立場はますますつらく、俊輔のFKを巻が競り勝ってヘッドで同点ゴール。押せ押せの日本はCK時、先ほどのゴールが効いたか今度は巻が引っ張り倒されてまたPK。俊輔が再び決めて2対3の逆転。スイスも反撃に出る。山岸からヘッドで川口に戻そうとしたボールがラインを割ってスイスのCK。マークがずれて失点し、3対3とまた同点。恐らくスイスにも日本にも関係なく見に来たオーストリアの観客にとっては楽しいゲームだったろう。
終了間際に入った憲剛が最初のプレイでミスパス、さらに取り返してすばやい判断で左サイドの山岸へ素晴らしいパスを通し、この日は仕掛ける姿勢が目立った山岸がドリブルで突き進んでのクロスにボックス内でトラップしたのはこれまたアグレッシブな憲剛!強烈な右足シュート!を放つもスイスGKのナイスセーブにはじかれる。・・・とそのこぼれ球に反応したのが同点に追いつかれた際にマークをミスした矢野、右足で蹴りこんで決勝点となった。
以下個人採点
GK川口6 失点は止めようが無いように見えた。
DF加地5.5 このゲームもアジアカップより良かった。もっと期待しているけれども。タフさが売りではあるが実は暑さに弱い?
中澤6 ボールを前に運ぶ力がまだ足りない。守備は相変わらずの安定感。
闘利王6 PK献上はいただけなかったが良いフィード、攻撃参加、その後の守備は良かった。
駒野5 加地が良くなると彼があんまり良くない、その逆もあり。バランスをとっている?両方イマイチはあるが両方キレキレというゲームを見たい。
MF俊輔6 2ゴール1アシストだが相手左サイドバックの攻撃参加に苦しみ、またボールタッチ、パスにもちょっと普段より安定を欠いた。足の怪我のせいか。
啓太5.5 オフェンスは期待しない、という人も多く居るかと思うが私は彼のオフェンスにも期待している。何年か前に比べたらずっと良くなっているがまだまだ成長の余地がある。
稲本6 相手が連動した攻撃のときはちょっと厳しかったが徐々に持ち味を出していった。
遠藤6 はっきり言って目立ちはしなかったがアクセントにしっかりとなっていた。もう少しミスを減らして欲しいが。
松井5.5 攻める姿勢はやはり貴重。微妙にボールタッチがぶれて止められるシーンも何度もあったが。まだまだ彼はこんなものではないはずだ。
FW巻6.5 1ゴールにPKも一つゲットした。しかし非常に暗い気持ちにさせられたシーンがあった。結果的にはオフサイドだったが俊輔のスルーパスを受けてダイレクトでシュートして、位置的には大きく外れたといってよいくらいだった場面。好きな選手ではあるが、FWがあれでは本当に困る。
交代選手
山岸6.5 相手のCKにしてしまい、その後ゴールされたシーンは×。それ以外はアグレッシブにいき、相手が嫌がるプレイを続けた。
矢野6 これまたCKのマークミスは×。決勝ゴールおめでとう!
憲剛 点数のみ略。またまた最初のパスミスは×。決勝ゴールに至る過程を演出。オーストリア戦も良かったし、憲剛のチームに戻したところを見たい。その場合、俊輔か遠藤が外れることになる。
面白いゲームではあったが前半途中までのスイスとその後のスイスとに差があった。コンパクトにしてプレスをかけ、また攻撃時には主に2タッチのパスを正確かつスピーディに、人が動きながら角度をつけてボールをまわす、という日本にとってお手本となるプレイが見られたのは収穫だろう。ズィーコもオシムも「急ぎすぎて正確性に欠け、ボールを失うシーン」を日本の問題点として挙げていたけれども、この日のスイスを見ると頷ける。パスが1mずれたワンタッチよりも正確な2タッチ。
それから気になったのがDF&ボランチのボール回し。俊輔がDF4人とボランチ2人である程度前までボールを運んで欲しい、ということを以前言っていたことに関連すると思うが、後ろでボールをまわして前線や中盤のスペース、あるいはフリーな選手を作ろうとする際に、横パス・バックパス自体は悪くないけれど、パスを受ける選手が横向きor後ろ向きになってしまうシーンが多い。相手との距離もあるし、ただ落ち着かせようという場面では別だが、きっちりと前を向いて1タッチ2タッチでボールを受けた選手がさばけるように丁寧さ(そしてパススピード)が欲しい。
オリンピック最終予選のほうに重要さを感じていたのかもしれないが
個人的には断然A代表の方に興味を持っていた。
個人で注目している22歳以下の選手は多くいるけれども。
ゲームは前半、スイスのプレスと連動した攻撃に苦しめられ、バイタルエリアで松井がファウル、FKを直接決められて先制された。数分後、再三日本の右サイドを駆け上がっていたスイスの左サイドバックが上げたグラウンダーのクロスを受けたスイスFWが切り返したところを闘利王のハンドでPK、これで2対0。2対0というのが危ない数字というのはよく言われることで、基本的には勝っているチームが「受け」にまわりチャンスを窺う姿勢になるがこの「受け」具合というのが大変難しく、日本はだんだんとボールを前に運べるようになっていった。そのまま前半が終了し、スイスは選手を入れ替えてゆくがだんだんとペースアップする日本に対してチームの勢いがどんどん削がれてゆく。松井がボックス内に向かってドリブルを仕掛けて倒されPK。俊輔が決めて1点差。こうなると追われる立場はますますつらく、俊輔のFKを巻が競り勝ってヘッドで同点ゴール。押せ押せの日本はCK時、先ほどのゴールが効いたか今度は巻が引っ張り倒されてまたPK。俊輔が再び決めて2対3の逆転。スイスも反撃に出る。山岸からヘッドで川口に戻そうとしたボールがラインを割ってスイスのCK。マークがずれて失点し、3対3とまた同点。恐らくスイスにも日本にも関係なく見に来たオーストリアの観客にとっては楽しいゲームだったろう。
終了間際に入った憲剛が最初のプレイでミスパス、さらに取り返してすばやい判断で左サイドの山岸へ素晴らしいパスを通し、この日は仕掛ける姿勢が目立った山岸がドリブルで突き進んでのクロスにボックス内でトラップしたのはこれまたアグレッシブな憲剛!強烈な右足シュート!を放つもスイスGKのナイスセーブにはじかれる。・・・とそのこぼれ球に反応したのが同点に追いつかれた際にマークをミスした矢野、右足で蹴りこんで決勝点となった。
以下個人採点
GK川口6 失点は止めようが無いように見えた。
DF加地5.5 このゲームもアジアカップより良かった。もっと期待しているけれども。タフさが売りではあるが実は暑さに弱い?
中澤6 ボールを前に運ぶ力がまだ足りない。守備は相変わらずの安定感。
闘利王6 PK献上はいただけなかったが良いフィード、攻撃参加、その後の守備は良かった。
駒野5 加地が良くなると彼があんまり良くない、その逆もあり。バランスをとっている?両方イマイチはあるが両方キレキレというゲームを見たい。
MF俊輔6 2ゴール1アシストだが相手左サイドバックの攻撃参加に苦しみ、またボールタッチ、パスにもちょっと普段より安定を欠いた。足の怪我のせいか。
啓太5.5 オフェンスは期待しない、という人も多く居るかと思うが私は彼のオフェンスにも期待している。何年か前に比べたらずっと良くなっているがまだまだ成長の余地がある。
稲本6 相手が連動した攻撃のときはちょっと厳しかったが徐々に持ち味を出していった。
遠藤6 はっきり言って目立ちはしなかったがアクセントにしっかりとなっていた。もう少しミスを減らして欲しいが。
松井5.5 攻める姿勢はやはり貴重。微妙にボールタッチがぶれて止められるシーンも何度もあったが。まだまだ彼はこんなものではないはずだ。
FW巻6.5 1ゴールにPKも一つゲットした。しかし非常に暗い気持ちにさせられたシーンがあった。結果的にはオフサイドだったが俊輔のスルーパスを受けてダイレクトでシュートして、位置的には大きく外れたといってよいくらいだった場面。好きな選手ではあるが、FWがあれでは本当に困る。
交代選手
山岸6.5 相手のCKにしてしまい、その後ゴールされたシーンは×。それ以外はアグレッシブにいき、相手が嫌がるプレイを続けた。
矢野6 これまたCKのマークミスは×。決勝ゴールおめでとう!
憲剛 点数のみ略。またまた最初のパスミスは×。決勝ゴールに至る過程を演出。オーストリア戦も良かったし、憲剛のチームに戻したところを見たい。その場合、俊輔か遠藤が外れることになる。
面白いゲームではあったが前半途中までのスイスとその後のスイスとに差があった。コンパクトにしてプレスをかけ、また攻撃時には主に2タッチのパスを正確かつスピーディに、人が動きながら角度をつけてボールをまわす、という日本にとってお手本となるプレイが見られたのは収穫だろう。ズィーコもオシムも「急ぎすぎて正確性に欠け、ボールを失うシーン」を日本の問題点として挙げていたけれども、この日のスイスを見ると頷ける。パスが1mずれたワンタッチよりも正確な2タッチ。
それから気になったのがDF&ボランチのボール回し。俊輔がDF4人とボランチ2人である程度前までボールを運んで欲しい、ということを以前言っていたことに関連すると思うが、後ろでボールをまわして前線や中盤のスペース、あるいはフリーな選手を作ろうとする際に、横パス・バックパス自体は悪くないけれど、パスを受ける選手が横向きor後ろ向きになってしまうシーンが多い。相手との距離もあるし、ただ落ち着かせようという場面では別だが、きっちりと前を向いて1タッチ2タッチでボールを受けた選手がさばけるように丁寧さ(そしてパススピード)が欲しい。
- 事務局に通報しました。
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