日本vsエジプト
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ブダペスト二郎
2007年10月17日 22:21 visibility118
エジプトの決定力不足にも助けられて4-1で日本が勝利した。
日本は前半からよくプレスに走り回った。ゲーム全体で決定的な仕事は少なかったかもしれないけれども、憲剛、啓太のダブルボランチはとりわけハードスケジュールの最中だっただけにあれだけの仕事量をこなしたというのは賞賛に値するだろう。
ゲーム開始直後は全体的にエジプトのポゼッションが目立ったけれど、徐々にリズムが出てきた日本が押し返してゆく。
左サイドを駆け上がった駒野が右足で上げたクロスがエジプト選手に当たり、ふわりと上がったボールを遠藤が競り、こぼれたボールに大久保、戻りながら左足でトラップし、エジプト選手を背負いながらもくるりと前を向いて迷いなく放った左足ミドルで「先生、TAKESHIくんが僕のことバカって言いました」もとい、先制ゴール。2点目は右からのCK、遠藤が蹴ったボールはエジプト選手のヘディングに弾かれるも、ボールを拾った憲剛がフリーの遠藤に渡し、右サイドから落ち着いてあげたクロスに再び大久保「つい、仮面舞踏会があるとハメ外しちゃって」もとい、追加点。3点目は加地からボールを受けようとした前田、エジプト選手が一旦足を入れるも【流星の智】がヒールで前田に落とし、ワンタッチでエジプト最終ラインの裏に抜け出た前田が右足で決めた。
対するエジプトも山岸のハンドで得たバイタルエリアでのFK、味方選手に当たって川口の逆を付き、「追い鰹」もとい追い上げる。
しかし日本は左サイドで大久保、駒野、遠藤、駒野とつないで上げた左足のクロスを逆サイドに詰めた加地、切り返して左足でファーサイドに決めて「とどのつまり、人生ってものは」もといとどめをさした。
以下個人採点
GK川口6 最初のキャッチングがやや乱れたシーンとキックミス一つはいただけなかったが手のフィードで素早い判断などいいプレーもあった。
DF加地6 ゴールは見事だったが失点は最初にマークを離した彼のプレイからセットプレイに至った。俊輔が右に入るより遠藤とのプレイの方が同じチームだからというだけでなくやりやすそう。
中澤6.5 終盤は疲れも見られたが相変わらずのヘッドと読みを生かした出足が素晴らしい。
阿部6 前半途中から足を引きずっていたので変えても良かったように思う。競り負けるシーンも何度かあったが要所は押さえた。
駒野6 2点に絡んだが守備で危ういシーンを作ったのは「喜び組」もといよろしくない。
MF遠藤6.5 ちょっとミスもあったけれど全体的に高水準。
憲剛6 中盤をしっかり駆け回った。「質」は良いときと比べるとちょっと落ちるが「量」を疲れにも拘らずこなしたのは素晴らしい。
啓太6.5 もちろん大久保がもっとも目立った選手だろうが影のMVP。サボらないポジショニングはあの位置の全ての選手に勉強になるだろう。それでももっともっとミスをなくして欲しい。
山岸6 攻守に良く走った。ハンドは不運な面もあった。ヘディングで前田に落としたシーンや、前田の初ゴールを導いたシーンなどは真骨頂!
FW前田6 ゴールは素晴らしかったが決定的なシーンを外したのはNG。
大久保7 二つのゴールは勿論、メリハリの利いたディフェンスでも貢献した。
交代選手
藤本5.5 うまくゲームの流れに乗ることが出来ず。
橋本6 疲れの見える中盤に活力をもたらした。
今野6 日本の左サイドを盛り返した。
今野が山岸に代わって左の中盤に入ったが今野を真ん中、橋本を左サイドの方が良かった気がする、というか今野のボランチを見たかった。大久保は良い働きを見せたが良いときにこれくらいやる選手、というのは彼の実力からしたら驚くべきことではない。調子の良くないときに消えることがないようであって欲しい。テクニックは見せたがちょっと軽いプレイもあった。前田はもっともっとシュートがいやらしい選手になって欲しい。相手の圧力に慣れるにつれ、また相手の疲れもあったかポストプレイがどんどん良くなっていたのは収穫。
- 事務局に通報しました。
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