レッズvsミラン

レッズは世界最高のチームまでは遠い、というのが具体的に見えたゲームといえるかもしれない。
まあ、ホームであるにも拘らず、大会が始まる前から
「ミランと戦えるか、そしてそうなったらどんなゲームが出来るか楽しみ」
というのがほとんどあらゆるメディアの意見だったように見えたのだから
「善戦」というのがおそらく最も相応しい語句なのかも知れないけれど、
チーム、サポーター、メディアが優勝を前提に考えているくらいでなければ、
とりわけ基本的に地力に差があるチームとの対戦では、
勝利を掴むのは難しい。

時折、押し返すシーンもあったけれど、基本的にポゼッションはミラン。
基本的な技術の違いと共に、たとえばパスを出す直前、あるいはトラップをする直前などに、フェイクの動きを入れる、というのがほとんど体に染み付いているかのようなアクションがあるかないか、というのが両チームの違いの一つ。
ゲーム後半、浦和の右サイドに抜け出したカカ、坪井を一瞬振り切って、グラウンダーのクロス、セードルフが左足で決めて決勝ゴールとなった。
レッズは懸命に攻め立てるが、ミランに比べるとあまりに安易にボールロストをしてしまう。日本代表も世界のトップと比べると、ボールを大事につなぐ部分が足りない、というのはズィーコ・オシムに共通して指摘されていた所だ。
ゲームはそのままクローズし、ミランが決勝に進出することとなった。

以下個人採点
レッズ
GK都築6.5 飛び出しや、セードルフとの1対1をとめた場面などすばらしい。
DF坪井6 懸命に耐えていたが、カカに決定的な仕事を許す。
闘利王6 やや危なっかしいところもあったが、良いポジショニング。
ネネ6 来期の契約が危ぶまれているという噂があったからか、鋭い出足でよいディフェンスを見せた。
MF細貝5.5 立ち上がり、積極的に前からディフェンスしていたのが目立った。フィジカルのよさと共に技術、落ち着きが足りないというのも顕わに。
啓太6 後手に回るシーンも多かったが、たとえばゲーム終了間際に、相手ディフェンスラインのボール回しに対して、FWの1人目の次にチェイスで現れたのが彼、というシーンは彼の良さを象徴している。
阿部6.5 ようやく彼の良さが見られたゲームか。もう少し前にいって欲しいシーンもあったが。攻守に(それでも攻めに関してはまだまだ)ポテンシャルを見せた。
長谷部5.5 ボールが落ち着かないシーンが何度か。シュートが相変わらず・・・。ファイトするシーンやドリブルするときの雰囲気など本当に期待を抱かせる。
相馬5.5 ディフェンスはがんばっていたがオフェンスはなかなかうまく行かなかった。
FWワシントン5.5 ちょっと孤立する場面が目立った。
永井5.5 チャンスメイカーとしてはワシントンに比べても良かったが、ゴールまでは遠く。

交代選手
山田6 印象的なシュートシーン。
平川は略。

ミラン
GKジダ6 ワシントンのシュートをキャッチした場面など美しかった。
DFオッド5.5 解説・実況も言っていたけれど、クロスがいまいち。
ネスタ6 ほとんど危ないシーンは無かった。
カラーゼ6.5 上に同じく。ボール回しにうまく参加。
ヤンクロフスキ6.5 よく攻撃に絡んだ。
MFガットゥーゾ6 いい場面で味方を助ける動き。
ピルロ6 さすがの技術を見せたがゲーム全体を見ると高得点は難しい。
アヌブロジーニ7 テクニックがある印象なのにフィジカルも強かった。
カカ6.5 超決定的なシーンをドリブルと落ち着いたパスによって作った。
セードルフ 6.5 シンブルなボール回しでリズムつくり、決勝点。
ジラルディーノ6.5 ワンタッチゴールをいきなり目指すのは難しいか。

交代選手は略(ごめんなさい、ねむい)

※以下訂正&追加です。
酒と共に飲んだ鼻炎薬によりダウンしましたので。

・アヌブロジーニ→アンブロジーニ
 通ぶった表記の仕方に見えますが・・・。
・ジラルディーノ5.5 (元の文章では意味が分かりません。すみません。採点も変更)ワンタッチゴールを狙うシーンが1,2回あったが実らなかった。持ち味を出し切れたとは言いがたい。

で、面白かったのがJ’s goalで見つけた坪井のコメント。
〜(カカの印象は?)予測していたけど、なかなかうまかった。
http://www.jsgoal.jp/news/00058000/00058558.html
なかなか、ってところが大変素晴らしいですね。
もちろんメディアに載るコメントはニュアンスがうまく伝わらない面が大きいけれども。
世界最高を捕まえて
「なかなか」って!!!

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