パワープレーの難しさ
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ロソきむ
2008年02月04日 01:17 visibility53
この試合は、同日に開催された湘南×名古屋で名古屋オーシャンズが勝利して優勝を決めたため、浦安のモチベーション低下による消化試合になることが心配されたが、そこは伝統の一戦、両チーム、かなりエキサイトした試合となった。
早速、試合を振り返ってみよう。
序盤は町田が優位に試合を進めるが、前半4分に町田GKのキックミスをゴールエリアの1,2m外側にいた浦安5番・小宮山が胸トラップでカットし、そのままドリブルして冷静にGKの股を抜くシュートを決め、浦安が先制。
その後、前半14分に5ファール後の第2PKから町田9番・横江が決めるが、逆に前半17分に浦安が波状攻撃から3番・平塚のFリーグ初ゴールで再びリードすると、同18分にも11番・清水が右キックインを直接シュートしたボールが町田10番・狩野に当たってコースが変わり、町田GKの手をかすめてゴールイン。
結局、前半を1-3で浦安リードのまま折り返す。
前半の浦安は、執拗に町田DFラインの裏を狙っていた。
一方の町田は、全般的に試合の主導権を握っており、浦安ゴールエリア内でGK川原と一対一になる場面が2,3回あったにも関わらず、なかなかシュートも打てずにチャンスをふいにしてしまったり、浦安DF陣の必死のディフェンスにあったりして、決めきれず。
そこを試合巧者の浦安に決められた格好だ。
町田の得点はPKによる1点だけだったが、4-3で町田がリードしていてもおかしくない展開だった。
後半も浦安は連携に難を見せつつも攻勢を続ける。
後半4分、浦安は町田陣内でFKを得ると、キッカーは17番・稲葉。
稲葉は反時計回りに旋回して8番・藤井に蹴らせようとしたが、藤井と息が合わなかったため、自らシュート。
しかしながら、これは町田の壁に当たってゴールならず。
後半7分に浦安20番・稲田がミドルシュートを突き刺し、リードを3点に広げる。
町田は早い時間帯にスコアが1-4と開いたため、後半10分に10番・狩野をGKとするパワープレーを発動する。
しかしながらこれが全く機能せず、なかなかシュートを打てなかったため、堪らず町田ベンチはタイムアウトを取る。
この小ブレイクが功を奏し、後半12分に町田3番・森谷が決め、2点差に詰め寄る。
しかしながら、後半14分に11番・清水と6番・小宮山、後半15分に17番・稲葉に決められ、試合を決められてしまう。
スコアが2-7となってしまったため、町田はパワープレーを解除。
後半16分に5番・甲斐が意地のスーパーゴールを決めて一矢報いるも、同19分に20番・稲田が古巣へとどめのゴールを決め、試合終了。
3-8で浦安が勝利した。
浦安の17番・稲葉は練習中に鼻を傷めたらしく、鼻に絆創膏?を貼っていたが、この試合も何度もゴール前に進出して町田ゴールを脅かした。
6番・小宮山はイエローカードを貰ってしまったものの、気迫溢れるプレーでチームを盛り上げ、得点も2ゴール決めるなど、攻守に渡って活躍した。
20番・稲田はGK川原からのロングフィードをヘディングで合わせたり、足元へのロングスローを確実にキープしたり、ゴールも2点決めるなど、古巣・町田相手に存在感を見せ付けた。
町田は前半は決定的チャンスを何度も作っており、点差ほどの実力差は感じなかった。
1-4となった時点でまだ10分も時間があったのだから、パワープレーではなく通常の攻撃でも良かったようにも思うが、それよりも浦安の前プレスが機能していたと見るべきか。
やはりパワープレーがうまいチームは、パワープレーの対処法も熟知しているのだろう。
さて、Fリーグも残すところあと2節だが、その後には全日本選手権が控えている。
今後もまだまだ目が離せそうにない。
町田の第2PKの場面
試合後の浦安サイド
試合後の町田サイド
町田ホーム最終戦でのセレモニー
- 事務局に通報しました。
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