このブログでは、たまーに、「きょーいく評論」を書いていたりするのですが、この方面について、他の方々はどんなのを書いていらっしゃるのか、たまーに気になるわけです。
で、先日とある方のブログを拝見したところこんな記事がありました。
「先日、ある自治体の公立学校の教員採用試験を受験してみた。」
とのことです。フムフム、教員志望の方なのですね。
「試験には個人面接があり、受験者が予め作成した面接票なるものを面接官が見ながら質問して面接が進んで行く。」
面接にも色々あるわけですねえ。
「その面接票に、私が、授業の開始と終了の挨拶を整然とさせ、場面に応じた言葉遣いや小さなルールの遵守などきちんとした生活をさせることが学習意欲の向上、引いては学力向上に繋がるという旨のことを書いたのだが、これについてこう質問して来た。
『きちんとした生活をさせることが生徒の学習意欲向上に繋がるのですか?関係ないですよね?』」
ははあ…。
学校教育で、生徒の規律を徹底させ、規律を正すことで落ち着いた雰囲気の中で授業を受けさせ学力を向上させる、というのは、アメリカでは常識となっております。
百マス計算で話題になった陰山英男氏の教育法も、百マス計算だけが一人歩きしていますが、実は「基本的な生活習慣を身につける」ことで、学力向上を図るのというのが根本原理なのでした。
1980年代までのアメリカは「自由主義」的な教育を行ったため、学校内での秩序が乱れ、とんでもない状況になったということで、90年代に大転換を行ったのでした。日本は、それとは逆方向の教育施策を続けていっているわけですから、この国の将来が不安になるのであります。
ですから、この自治体の面接官の方は、教育についてど素人といっても良いのでは…と思ってしまうわけです。
ただ、「あえて否定的な言辞をして試験を受けている者の対応を見る」、という可能性も考えられます。公立の学校の場合、多種多様な生徒、保護者がいるので、いかにして話が通じない相手とコミュニケーションを取るか、という能力も最近の教師には求められているのですね。ああ、面倒くさい職業ですこと!
それはともかく、この採用試験を受けた方は続けて
「教員の質が低過ぎることが指摘され、教員の質向上が叫ばれるようになって久しい。だが、依然として教員の質が向上した節は見えない。それは、そうだよね。面接官がこれだもの( ̄~ ̄)ξレベル低過ぎ!
これでは優れた指導者は採用できない」
と申しております。
確かにそうでしょうが、ただ、この書き方だと、「自分は優れているのに、面接官がバカだから採用されないのだ」というようにも取れます。実際優秀な方なのかも知れないので、そこはまあ、良しとすることにしますが、この方はさらに続けて
「誰しも、よっぽどの変人でもない限り、ばかガキやばか親の相手などしたくないわけで、デキル人間は他にもいくらでも仕事があり、実力のない人間は教職にしがみついているだけなんだよね。」
はあ…
ということは、この方も「よっぽどの変人」に該当するのではないかと。
もしかしたら、採用試験を冷やかしで受けただけなのかも知れませんが、それはそれで良い趣味じゃあありませんな。そもそも、自治体の行う試験ですから、それに携わるのは公務員なわけで、その方々の費用は元はといえば税金なんですよね。税金は効率よく使ってもらいたいものです。
仮に「俺も税金を払っているんだから良いだろ」という反論があったとしても、「金を払えば、何をしても良いのか」ということも言えるわけで…、まあ、個人的にはあまり褒められた姿勢ではないと言うしかありませんな。
どうやら、「優秀(かも知れない)」かつ、「よっぽどの変人」らしい方のようです。面白い方だと思ったので、過去の記事も見てみますと、どうやら塾や私立の学校でも教えていた方のようです。
…、となると「教職にしがみついている」のはこの方自身ではないのかと。でも、この方によると実力のない人間が教職にしがみついている、ということになり…。この方は、「デキル人間」じゃない、ってことになりませんかね?
???
なんかよくわからなくなってきました。
仮に自分が優れた人間だと言いたいのだとしても、書けば書くほど、自分を「変人」「実力がない」と自己否定してしまっています。論理的(人格的に?)に破綻しています。おそらく数学の先生ではないでしょう。
うーん、この記事、あまり否定的な言い方はしたくないのですが、
「負け犬の遠吠え」
に読めてしまいますねえ…。もしかしたら、当方の読解力が足りないのかも知れませんが。
この方、最後にこう締めくくっております。
「この社会を存続させたいのであれば、この面接官のような人間を社会から排除しなければダメだね・・・・Ψ(`∀´#)バカに啓蒙や教育は無力だから・・・・」
(下線部筆者)
わぁー、言っちゃった。自分の(就こうと思っている)仕事の完全否定ですね。一般の方が、そう述べるのはかまわないかと思いますが、教職志望の方がその台詞を言うとは、大胆不敵ですな…。
ここまで来ると、なんだか痛々しすぎて、笑い涙が止まらなくなってしまいました。
…頑張ってくださいね。
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