バットよ! G.Wと書いて野球の日と読むのだ!!  その1

  • フジ
    2013年05月01日 23:09 visibility153

世間ではG.Wだということですが、野球人にとっては絶好の野球三昧の日々です。

 

4月28日(日)。筆者が所属するチームのうちの一つである東京SDマーリンズの練習試合がこの日ありました。

 

天気は快晴。絶好の野球日和です。

 

相手は新宿区軟式野球連盟の2部に所属するチーム。次の日に本戦があるため、調整のための試合と言うことだったらしいですが、格上のチームであることには間違いありません。気が抜けない相手であります。

 

先発は筆者です。数週間前からそのことを監督から伝えられており、調整しようとしていたのですが、新年度のバタバタで結局トレーニングなど出来ずこの日を迎えましてしまいました。

 

グラウンドにメンバーが集まります。試合前のウォーミングアップに入るところでアクシデント。

 

チームの練習ボールがありません。ボール担当の方が忘れてしまったようです。

 

「早く、家に取りに帰ってね(笑 + 怒)」

 

というマネージャーの、外面如仏内面如夜叉の剣幕に恐れをなしたか、その方は急いで取りに帰りました。

 

この日メンバーは10人だったのですが、9人になり試合が出来る人数ギリギリになってしまいました…。

 

それはともかく、試合が始まります。

 

マーリンズは後攻。マウンドに上がる筆者。

 

先頭バッターをまずサードゴロに打ち取った、と思いきや、送球ミスでランナーを出してしまします。

 

サードを守っていた方は、就職するやいなや大阪に転勤になり、この日久しぶりに来てくれました。野球勘が戻らなかったのでしょう。

 

続くバッターですが、いきなり右中間を破られるヒットを打ち、早くも1点を与えてしまいます。

 

ホームのカバーに入った筆者とキャッチャーで、

 

「緩い球も使いましょう。速球は指◇本、緩い球は△本(何本出すかは企業秘密)で」

 

「よっしゃ!」

 

という会話がなされました。

 

この時点で筆者は

 

「さすが2部のチーム、よく打つわ。とりあえず、打ってもらってノックの練習になるよう投げることにしよう」

 

と諦めムードになったのでした。

 

ところが、この諦め感が効いたのか、続く二人のバッターを三振、その次もショートへのゴロで乗り切ってしまいました。

 

そしてその裏、マーリンズは2点の点数を挙げ逆転! 野球ってわからないものです。

 

その後、監督が守るファーストのトリックプレーや盗塁ランナーを刺すプレー等に助けられ、また、筆者の「打って下さいよ、エイやっ!」と投げる球で、三振と凡打に討ち取っていきました。

 

攻撃の方では、初回に2点を挙げ、さらにその後の回で点を挙げます。

 

筆者の第一打席。空振りの三振に終わったのですが、キャッチャーが正規捕球をしなかったため、振り逃げのケースになりました。

 

キャッチャーは当然ボールを持って筆者にタッチしようとします。

 

追われれば逃げるのが人間の本能です。筆者はバットを手に持ったまま、ファーストへスタコラ逃げます。追いかけるのを諦め、ファーストに送球した球が大きくそれてセーフになりました。ファーストコーチャーにバットを手渡し、ランナーとなった筆者。暴投でセカンドに進み、その後ヒットで生還。3対1とリードを広げます。

 

その後両軍とも膠着状態が続きます。相手チームは、なんとか点を取ろうと円陣を組んで気合いを入れます。

 

3回まではなんとか持ちこたえた筆者の体力も限界に来ていました。

 

4回からは、職場のイヤなヤツの顔や制度を思い浮かべ、キャッチャーミットに叩き込むようにして投げます。その後の飲み会でこの投球を

 

「怨念を込めて投げた」

 

と語ったものですが、怨念を晴らす投球をされた相手チームにとっては迷惑な話だったことでしょう。

 

5回を1失点で投げきり、リリーフに託します。

 

リリーフに立ったのは、今季からナンバー18を背負うマーリンズのエース。

 

筆者の投球に触発されたのか、ブルペンで全力投球をして肩を作っていました。

 

6回に1点を取られたものの、その後無難に討ち取りゲームセット!

 

監督曰く、

 

「時間切れで終わったのではなく、しっかりと討ち取って終わったのは、成長した証」

 

と褒めていました。

 

こうしてこの日は気分良く勝ち、昼食を挟んで今度は練習と野球づくしで過ごしました。

 

筆者の、G.Wにおける野球の日々は、次の日も続くのであります。

 

(続く)

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