チーム・スタイルの栄光(と挫折)21・22

  • フジ
    2011年01月30日 22:38 visibility127

このシリーズも前回のアップからだいぶ時間が経ってしまいましたので、二試合分まとめて書きます。


 


「前回のあらすじ」


 


2010年。チーム・スタイルはLaBOLAを活用し、対戦相手や助っ人を募集し、新たな活動を始めた…が、相変わらず勝利に見放され、連敗街道を突き進んでいた…。


 


                 ×        ×        ×


 


7月25日。心配された雨も降ることなく、チーム・スタイル2010年度二度目の試合が行われた。



16時20分、新小岩駅北口広場にメンバーが集合する。半年ぶりの試合に、みな期待感を隠せない。今回LaBOLAに応募して新たに参加してくださった方々も、フレンドリーな感じで良い雰囲気である。人は集まった。あとは試合をするだけだ!

今回の対戦相手は、私が助っ人に行っているチーム。熱狂的なの方が立ち上げられたチームで、メンバーのほとんどが、年に巨人戦を観戦しに行ったり、ジャイアンツ球場に足を運んだりしている、なのである(このように書いている筆者もジャイアンツファン)。


 


お互い手の内を知り尽くしているため、普段は先発を務めている私だが、裏をかくことにした(この作戦が、悲劇を招こうとは思いも寄らなかったが…)。

試合は、チーム・スタイルの先攻。

立ち上がり、我らが打線はふるわず0点。



その裏、新人の方を先発をまかせるが、この方はなんと! コントロール良く、変化球も交えてすいすい投げる。しかし、相手チームの足を絡めた攻めで2点を奪い取られる。

2回。我がチームも負けじと反撃。2点を奪い返す。その裏、相手チームは0点。

我がチームにとって、近年まれに見るで、皆の気持ちも盛り上がる。

試合が動いたのは3回。相手チームの投手の疲れを逃さず、四球、ヒットなどで満塁にする。しかし、ここでサードランナーだったグラハムちゃんさんが脚を負傷してしまう。代走で筆者が出る。


 


得点のチャンスを、虎視眈々とねらい、バッターが内野ゴロを打った瞬間に猛ダッシュ!


 


見るのはホームベースのみ! 足が早いかボールが早いか! ベースを踏んで離れた瞬間、ミットが足をタッチした。 セーフ! 逆転!

その後、たたみかけるように攻撃。ここ数年勝ちに飢えていた打棒が一挙に爆発。をもぎ取る。

その裏、投手を小刻みに変えのらりくらりと相手打線を2点に抑える。

勝利は目前。誰もがそう思い、最終回。


 


ここで筆者が登板する[d228]。


 


しかし、ここから、。[d276]


 


最初のバッターを追い込んだと思ったら、ポテンヒットで出塁される。次のバッターに死球を与えて雲行きが怪しくなる。その後ストライクが入らず、押し出しを連発。一人を三振には打ち取ったものの、投げても投げてもボールが続く…。



結局、同点になったところで、自ら降板。あとに託すが、内野ゴロで投捕でのもたつきの間に1点を取られゲームセット。かくて、数年ぶりの勝利は、と化してしまった…。


 


その後、数週間(いや、今に至るまで?)、監督のあっ!くま・・・・さんからことあるたびに、この試合のことを言われるのであった…(もう、勘弁して下さい)[d234]。


ちなみに、このは、8月に助っ人に行った試合でも治らず、ひどい試合にしてしまった()。


 


さらに、監督のあっ!くま・・・・さんも、にかかってしまい、何度か二人で特訓をしたのだが、なかなか治らなかった。そんな危なっかしい状態で、チーム・スタイルは9月に試合を行うことになった。


 


2010年は猛暑の夏だったが、その暑さもさめやらぬ9月5日。チーム・スタイル2010年度第3戦が行われた。

前回、情けないピッチングをしてしまったので、汚名返上とばかり猛練習をする。その甲斐あって、見事に、全く何をやってんだかという状態である。

この試合も、LaBOLAで集めた新人さんが続々とグラウンドに結集。また、我が軍の韓国人助っ人であるU氏や筆者が通うボランティアのスタッフであるI氏も無理矢理)参加していただき、面子はそろった。

相手はLaBOLAで申し込まれた。去年結成したばかりのチームで、


 



 


という言葉に、八連敗という連敗街道を突っ走るチーム・スタイルの面々は


 



 


と心躍らせていた。(これが、トンでもない間違いだったことに気づくのに時間はかからなかったが)。

まず、試合前の練習の軽い練習だが、メタボールズはガンガンノックなどをしている。気合いが入っている! 


 


我が軍も負けじと筆者がノッカーを買って出たが、あまりの下手さに失笑が…(しかも味方から)。仕方がないので、打つ変わりに、ノックの代わりとした。ああ、情けなや。

いざ、プレイボール。

足首が痛いので、先発は若手にまかせる。しかし、気合いが入りすぎたか、前回と違いストライクが決まらなかったり、痛打をくったりで三点を取られる。

その裏の我が軍の攻撃。相手は軟投派の投手。見送ればほとんどボールなのだが、打ちごろの球のせいか、皆打ち急いでしまい、引っかけてゴロになってしまう。プレート手前で微妙に変化するクセ球ということもあり、得点するどころかヒットも出ない。

その後我が軍は二回に一点をとられたが三回を〇点に抑える。ショートを守る皇帝やセカンドに入ったパパイヤパパさんの活躍が光った。皇帝さんは1月の試合から我が軍に参加していただき、守備の要として活躍されている。しかし、皇帝さんの奥様は氏のプレーに厳しく、ベンチではしきりにプレーの内容に注文をつけていた(茨城弁で話されるため、かなりきつめに聞こえる)。皇帝さんは毎日三キロのランニングと素振り、を受け日々精進されているという素晴らしい方なのである。


 


三回になってようやく筆者の打順(この試合は、で、筆者は12番目の打者であった)。

手にするのは、先日、奈良県の木製バット工房の匠に注文した赤バット(注文してから届くまでに3ヶ月もかかった)。川上哲治氏を彷彿させるヒットで、なんとか反撃のチャンスをつかもうと打席に立つ。

外に逃げるような球は無視し、打てる球を待つ。

その球が来た! 

やや詰まった感じがしたものの、センターとセカンドの間にポトリと落ちる(まさに晩年の川上氏みたいな)! チーム初安打である。しかし、後が続かず結局0点に終わる。

四回の表。疲れが出た先発は四球を連発。二アウトまでとったが、遂に限界。ここで筆者がリリーフに出る。

二死満塁。ピンチである。

投球練習をする筆者の脳裏に、過去2試合の、全くストライクが入らないという悪夢がよぎる。足首は痛い。

ここで終わったら、引退! という決意を抱いて、投手生命をかけ投げる。

「サインはどうします?」


 


とキャッチャーが聞いてくる。




全部ストレートで」


とにかく三振をねらう。




一球目、ボール。
二球目、ファールフライ。 キャッチャー惜しくも取れず。
三球目、ボールになったが相手が振ってくれてストライク。
四球目、ボール。
五球目、投げた瞬間ど真ん中に行ったと分かったが、空振り三振!

ピンチを切り抜けた! 投手生命もつながった! やはり、である。

その裏、相変わらず相手を打てず〇点。時間も押してきて焦るチーム・スタイル。

五回。ピッチャーは押さえのエースを登場させる。前回見事なピッチングを披露された65歳のchibiさん。しかし、今日は手首にひびが入っているということで、プレーそのものが危ぶまれる。だが、ベテランの味を存分に出し、ヒット一本を打たれるも0点に抑える。

その裏。時間的に最終回。先頭打者がようやく相手のボールをとらえランニングホームラン。その後、韓国人助っ人U氏。


 


と味方が応援する。しかし、よく考えてみれば、韓国の方向はファールになるのであった…。

そのU氏は四球。続いてO氏も出塁。ここで再び赤バットの筆者。

ボール。空振り。ボール。四球目、やや高めの球をひっぱたくと、となってすっ飛んで行った。ツーベースである。さすが匠のバット。860グラムと草野球にしてはやや重いが、手元バランスの設計のため鋭い振りが出来る。

これで二点。その後、相手のエラーやら何やらで四点を返す。

時間ぎりぎりで最後の打者がアウト。ゲームセットとなる。最終回に猛反撃が出たが、時、既に遅し、という感であった。

これでとなったが、面子も良い方がそろった。連敗街道を抜ける日は近いであろう。

スコア
メタボールズ 31030 7
スタイル    00004 4

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