雨の2日間、どれだけの数の草野球愛好者が泣かされたのか。

  • 虎男
    2017年04月09日 14:42 visibility488

草野球は週末行われるのが大半だと思うが、東京ではこの週末の両日に雨が降ってしまい両日でどれだけのチームの人たちが「悔し涙」にくれたのだろう。草野球愛好者にとって、雨は本当の意味で大敵である。

 

私は他の人たちが試合の前日に何をしているのかは知らないが、私の場合、10キロ以上の荷物が入る大きなバッグに試合に必要なものを全て準備をする。内野手用グラブ1個、外野手用グラブ1個、キャッチャーミット1個、ファーストミット1個、キャッチャーマスク2個、プロテクター2個、レガース1組、キャッチャー用ヘルメット1個、打者用ヘルメット1個、ユニフォーム一式が野球に使う用具である。救急箱1個、練習用ボール6個、試合用ボール(新球2個)、ビデオカメラ1台、ビデオカメラ用三脚1組、ロージンバック1個、審判員用インジケーター1個、バッティンググローブ1組、スパイク1足、そして書類用ケース1個と言う内容になる。この書類ケースは最重要アイテムの一つで、このケースに当日確保しているグラウンド使用承認書、毎月の部費を記入する書類、スコアをつけるための書類、スタメン表、スポーツ安全保険書類、保険申請はがきが入っている。これらすべて入れていくと、バッグはぱんぱんになってしまうのは間違いない。プロテクターとマスクが2個ずつ入れてあるのは、攻撃側審判員制の試合の時には審判員用のプロテクターとマスクをきちんと用意しておくと怪我防止になるという事で入れてある。審判員を派遣した場合には、1個ずつになる。

 

こうした準備もあるのだが、スタメン表に当日のメンバーのラインアップを考えて書き入れたり、試合のためのスコア表を作ったり、ビデオカメラを充電しておいたりなどやることはかなりたくさんある。ユニフォームもユニフォーム専用の小さなバッグにストッキング、ユニフォームトップ、ユニフォームパンツ、アンダーシャツ、ベルト、帽子をきちんといれておかないと当日に何か一つ忘れたってなるのはみっともないし、そうはなりたくないので確認をしながらバッグにいれる。

 

監督はこれだけが準備ではない。相手チームの代表者さんとの連絡。荒天時の場合、どのくらい事前に試合を中止にするか。試合の要領も決めておかなければならない。使用ダッグアウトはどちらを使うのか。試合開始と終了の時間は何時にするのか。先攻後攻はどうするのか。ユニフォームとスパイクは全員着用、不揃い可、全員打ちは良いのか、守備交代の自由の有無、女性選手出場の有無など決まり事を先に決めておく必要がある。そういった全てを対戦をする相手チームさんとすべて決めておかないと2時間のグラウンド使用の当日に無駄が出て、スムーズに試合が流れて行かなくなる恐れが出て来る。

 

こうした準備が整って「いざ当日」となって小雨が朝から降っているっていう状態を見たら、誰もが萎えるだろうし、雨を恨みたくなるのは自然と言うものだろう。誰もが野球の試合をやるのが目的でチームに加入しているのである。それを自然現象に阻まれるのだから、怒りの持って行き場が無い。この2日間、どれだけの人たちがこの雨を恨んだことか。こう言う時に思うのが、天候に左右されない体育館内で行うスポーツの試合は日程通り進められる羨ましさだ。まあ、そこは言うまい。来週末は晴れてほしい。

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