チーム会計とは

  • 虎男
    2017年04月11日 08:44 visibility2740

チームで会計担当をしている人が沢山いるだろう。そして、チームの会計には2つのスタイルがある。部費を一年分一括払いをさせるチームと、毎月一定額を支払っていくスタイルの2つである。どちらが多いのかは知らないが、私のチームは後者の方で、毎月一定額を部員に払ってもらっている。月に1000円である。しかし、会計としてどちらのシステムが楽かと言えば、もちろん前者の1年分一括払いをしてもらるシステムの方がものすごく楽であろう。だが、払う方は全く違う。一年間12000円を一括払いするチームの会計規則が決まっているチームであれば、1万2千円を会計年度初めの4月に一度に払わなければならないことで負担があると感じる人もいるはずだ。しかし、毎月1000円の支払いであれば、毎月コンスタントに活動に出てくれば、月1000円なんて、「たばこ銭」であると感じる人たちも少なくない。そして、おそらくだが、ユニフォームを購入してまで野球やサッカーをやると言う「覚悟」まであるのだから、1000円の出費ができない人間がチームに入部してくることはめったに無いだろう。だが、チームとしては新入部員にユニフォーム代と1年間の総部費を一括で払えと言うことは言えるのであろうか。私は、正直言ってそれは難しい。なぜなら、今野球のユニフォームは年々価格があがってきている現実があり、平均価格が17000円くらいすると言う。17000円と12000円で29000円で、これを普段、飲みに行ったり、他の趣味に金を掛けたり、自動車の保険や燃費にかかるような負担を支払っている人がいきなり約3万円を一括で支払えと言われて、簡単に払えるのであろうか。

 

1か月ごとの支払いに関しては、ものすごく面倒くさい。なぜなら、活動に欠席する部員に対して、きちんと記録をしていなければ、いつ誰が部費を支払ったかがわからなくなってしまうトラブルが出てくる。だから、会計担当者はかなり厳しく出納管理をしなければならないし、わすれてしまったですまされないのだ。そして、部にかかわるお金として支出するのをきちんとチームメンバー全員に使った後にメールで報告していくような「透明作業」をしなければ、会計担当者としての任務をきちんとしているとは言えないだろう。なぜなら、部費がどのように使われているかがわからないまま、毎月部費を1000円徴収されているとなれば、チーム内に不満が出てくるのは間違いない。私の場合は会計者も兼ねているので、かならずメールで全員(休部している人間に対しても)にメールで本日部の活動で使ったお金はいくら支出したと言う事を知らせている。それが無ければ、会計報告が無い会計などは無意味で、部費を着服しているとか横領しているなんてことを勘繰られる要因にもなってくる。私は会計を務めて13年になるが、皆に対していつも言っているのは「毎月一定額を部費の支払い」をしてもらっているのには、お金を払っていると言う事は、チームに対しての「責任」の分担を担っている事であり、現実新しいボールを買ったり、ノックバットや必要な備品購入、そして救急箱に常備しておく薬や包帯などの購入も部費から支出できるためのお金であることである。

 

また、毎月の支払であれば「退部者に対しても優しい会計」なのだ。なぜなら、いかなる理由であっても毎月の一定額支払いのスタイルならば、野球ができなくなったと言う事で退部する場合にも返金などする必要が無い。だが、一年間一括払いであるならば、シーズンの8か月しか活動してない時点で選手が辞めたら、4か月分の部費が残ってしまう。チームによっては部費の返還は無しとしているところもあるのだろうが、だが、それってなんとなく退部者にとってはお金を搾取されたような気にならないのか。私ならなる。退部=ペナルティと言う規約があるのであれば、それはいたしかたがないのかもしれないが、辞めることを全てそういう形にしてしまうのでば「会社の異動で地方へ転勤」なんて人の「退部」も同じ形にするのかって話が出てくるだろう。そういう問題が発生しないがためにも私のチームは毎月徴収型の部費のスタイルにしているのだ。

 

なかなか部費の形を途中で変えるのは難しいし、お金のことは本来皆が口にしたくないこと。だが、誰かがやらなければチームは運営されて行かない。その上でも選手に対してベストな形の会計スタイルでやることが継続運営につながっていくと考える。非常に大切なことである。

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