エースナンバーとは?

  • 虎男
    2017年07月29日 00:36 visibility252

母校、八王子高校の夏の予選が終わった。そして、違和感だけが残った。なぜなら、エースナンバーと言うのはどういう形でつけるものなのかが全くわからない。昨年、初の甲子園出場をした我が母校。しかし、その時にエースナンバーを背負っていたのが軟投左腕の早乙女だった。昨年の夏の西東京予選では、早乙女が先発で出てきて、後ろを同じ学年(昨年は2年生)の右の本格派米原が「抑え」の「コンビネーション」で予選を勝ち上がり、甲子園の切符を手に入れたのだが、その時には同じ年の2人がライバルのように見えたものだ。しかし、二年生がエースナンバーと10番をつけているのは、昨年の3年生投手に逸材がいなかったのだろう。甲子園で敗戦処理の形で3年生投手が出て来たのを見て「ああ、三年生の投手がいたのか?」と驚いたものだ。しかし、母校のことを非難するのは本意ではないが、安藤監督が背番号を決めているのは間違いない。しかし、甲子園での初戦の日南学園戦に1-0で先発のエースナンバーを背負った早乙女を、米原に交代をしたのには「びっくり」するより「なんで?」と言う疑問が頭の中を巡ったものだ。そしてその後ろに出て来た米原が火だるまになって5失点。1-0で四回まで投げていたエースナンバーを降ろして、同い年の背番号10に甲子園のマウンドを経験させると言う考えで登板させたのだろうか?高校生への「平等的扱い」をしなければならなかったのか?今はやりのモンスターペアレンツの重圧があったからなのか?全く解せない早乙女の交代劇だった。

 

その早乙女と米原の背番号が逆転していた今年の夏。米原がエースナンバーをつけているのだ。しかし、この2人の投手夏の西東京予選に出てないのだ。これも解せない。今まで4試合に投げた投手は村田、古市、高橋裕の3人が投げて来た。米原は今日の早実戦が初めての予選登板で、早乙女は昨年エースナンバーをつけていたのは、なんだったのかと首を傾げたくなるほど、全く予選試合に出ないで夏が終わってしまったのだ。しかも米原も、どう見ても試合勘が遠のいていたのが影響したと言える四死球の連発、多すぎる球数。早乙女が使えないから登板させなかったのかもしれないが、この大切な準決勝に試合感覚が遠のいているエース米原の登板。そしてその米原の四死球連発。

 

私が見た米原は球数を多くなげて調子をあげるタイプの投手だ。こういう投手に試合感覚を開けて投げさせるのは危険すぎる。清宮に打たれた本塁打は、彼の長いリーチの届く範囲の外角の球だったが、ここも二年生の捕手だったからこその「弱気な攻め」だったのかもしれない。私が思う「清宮への攻め」は内角高めのボールを使うべきだったはずだ。次の侍ジャパンの監督になる稲葉氏が「清宮君は内角へ入るスライダーを投げておけば打たれないよ」と言っていたのを思い出す。懐が深く見えるような打席の立ち姿なのだろう。こういう打者に対しては内角を思い切りつかないとカウントを稼げないし、外角へはボールゾーンへ落ちるようなボールで良いわけで

少しでも甘く入ってくると持っていかれてしまう。今日の清宮のホームランはどんぴしゃりのタイミングだった。

 

さて、不可解な投手起用とエースナンバーの件、来年もまた母校を追っかけて行こうと思っている。来年はどんな投手を見せてくれるのか。楽しみでならない。

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