助っ人考
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虎男
2018年06月03日 07:32 visibility373
草野球の運営で必ず頭を悩ますのが「人集め」である。チームのメンバーの数が18人いるとしても、都合のつかない者たちが必ずいる。しかも、秋の行楽シーズンともなれば、学校の行事も増えて自分たちの子供たちの成長を見に行きたいと考えるのも不思議ではないし、そちらが優先になるのも仕方がない。うちのチームでは「仕事と家庭が優先で、野球はそれらの次で考えて欲しい」とチーム規約にも謳ってある。こうしておけば、家庭サービスで旅行だって行けるだろうし、無理の無い運営をしているとメンバーの家族の人たちにも理解が得られる。もし、これが「家庭などよりも野球活動への出席率が高くなければチームとしては非常に困る。」となったら、そのチームに入部するのに「二の足」を踏んでしまうだろう。私は組織運営には規約が必要と考えて作っているが、メンバーに無理をさせてまで野球をやりたいとは思ってない。それこそ「ブラック企業」とやり方が変わらないわけで、遊びと言えども「長く継続して運営していく」上で大事なのは、メンバーに対して無理強いをしないことである。
だが、「野球の試合をやりたいメンバーがかなりの数で活動出席表明しているケース」があれば、なんとか彼らに野球を味わってもらいたいと考えるのが「親心」である。その時の切り札となるのが「助っ人さん」である。彼らに対しても配慮が必要で、ネットでチームの窮地を知り、駆け付けてくれているわけだから最大限の感謝と、試合を楽しんで行ってもらうような言葉をかけることで、彼らの緊張をほぐすのはチームの代表の務めであると考える。試合は練習試合であれ、公式戦であれ「立派な試合」である。その試合で助っ人さんたちは「うちのチームじゃあないから、エラーしようが、何しようが責任は発生しない」とは考えない。私も経験があるが、ベストを尽くそうと考えているのが基本だ。そうなると、精神的にプレッシャーがかかっている。そのプレッシャーを少しでも解放してあげるのは、チーム代表者が彼らに対して「リラックスしてやってください。楽しく、そしてエラーなんか気にせず、思い切ってプレーしてください。」と言ってあげることで、どれだけ楽な気持ちになるか。そして、早く緊張感を解放してあげるには打席を早い打順にしてあげること。そうすれば「あ、気を使ってもらっているな」とわかるはずだからだ。早い打順で、希望のポジションにしてあげれば「これだけうちのチームは助っ人さんの希望を汲んでいます。」と理解してもらえるのではないだろうか。
助っ人さんに二度三度来てもらえるのは、そのチームを気に入ってもらったと言うことだろう。うちのチームは昨年の1年間、ほとんどの試合に助っ人で来てくれていた2人の人たちが、今季、我々と同じユニフォームを着用してグラウンドで動きまわっている。そう、我がチームへの今季の新入部員たちである。ものすごくありがたい2人の助っ人さんたちのチーム正式加入である。チームが良い評価をいただいた好例が、彼らの入部である。現在は2人とも大活躍中だ。
気軽に声をかけさせていただける助っ人さんが数人いると運営側は非常にありがたい。助っ人さんのおかげで試合が成立するわけで、本当に感謝である。その助っ人さんたちに試合が終わって帰宅したら、きちんと「感謝メール」を私はいれている。試合は、それが終わるまで「完全成立」していないからだ。もちろん、相手チームの代表者さんにメールを送る前に助っ人さんたちへの感謝メールは送り終える必要がある。チームとしての「礼儀と感謝」の表現になるからだ。挨拶が大事だと言うのは、子供の時から教わって来た。こう考えると挨拶すらできない人間も世の中多くいる。しかし、チームの代表者として、助けていただいた人たちに対して感謝を表すことを忘れるようでは、チームが笑われてしまうと考えるのは普通であり、常識である。
今まで、どれだけの助っ人さんに試合を助けていただいたのかは人数把握はしていないが、本当に心からの感謝表したい。
「本当に当チームの助っ人として駆けつけてくださいましたこと、心よりお礼を申し上げます。また、お誘いさせていただきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
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