エラーとは
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虎男
2019年01月23日 11:18 visibility564
試合の時に、あるメンバーがエラーをした。私は、心の中で「あちゃーっ!」と思う。だが、顔にはだしていないらしい。最近、うちのチームに10年以上いるメンバーがこう言った。「うちの監督はエラーをしようが、ミスを連発しようが後退させるはおろか、とがめもしたことがない。一度も文句すら言われたことが無い。それは僕が入った10年前から今も一緒だ。」彼のこの言葉を聞いていた他のメンバ^がびっくりしたような顔をしていたのを目の前で私も見ていた。私は、ちょっとほくそえんだ。しかし、こうも言った。「楽しむための草野球をやりにきた自分のチームのメンバーを萎縮させるつもりはない。そして、チームのスローガンが”エラーも味の一つ”と言っているのに、エラーをしたメンバーの気持ちを慮らない監督がいたら、そいつは嘘つきだ。エラーをしたってことは、もう過去の行為であり、エラーをして悪びれるのは、それは良い。だが、それをずーっと引きずって行くのはスポーツマンとしては、失格だ。すぐさま次の準備をすること。そんな過去の失敗にいつまでも未練たらしくしていることがチームのプラスにはならない。
野球はエラーのスポーツである。試合中のエラーを気にしていたら、どの監督でもコーチでも「お前、何を考えてるんだ。次の事を考えてないだろ。終わったことくよくよするな!」と言われるにきまっている。試合は戦いだ。戦いの中で自分の失敗ばかりをくよくよ考えている兵士がいたら、もうその時点でその兵士は「死に体」も同然。
死にたいと願っている兵士など、隊の士気にかかわる。そして、そんな兵士はいらない。捨て石と一緒だ。野球はゲームだ。戦争ではない。だが、気持ちは相手から点を取っての競いあいだ。相手の気持ちに勝らないと勝つことはできない。もちろん、うちのチームは勝敗よりも「楽しく野球をやる」のが優先主義のチームだ。エラーの無い野球なんて、ありえない。だったら、エラーをしたら「このエラーを糧にして、次のイニングの自分の打席で、必ず相手の嫌がる打撃をやってやる。」って自分のチームのメンバー全員がそう思ってくれることを祈って、次の試合の、次のスケジュールの準備をする。その時の気持ちは、子供の成長を祈る親の気持ちのようだ。エラーどんどんやって、エラーのおかげで守備も打撃もうまくなる選手が出てきて欲しい。
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