情熱と衝突
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soultrans
2007年02月11日 03:41 visibility43
熱い情熱は、時に衝突を生み出す。それはサッカーでも、そうでなくても同じ。ただ、サッカーがそうした情熱から大きく逸脱できる場になりつつある気がする。ここ最近、サポーターによる暴力沙汰が多い。先日のイタリアでの騒動で、ヨーロッパ全土で暴力に対する強烈な排除意識が高まっている。素直に、いいことだと思う。
本当に強い情熱は、体で表現しなければいけないものではないと思うし、それで相手に危害を加えようとする(加えてしまってもかまわないと思う)のは、その情熱そのものの理解がおかしいと思う。日本でも、やたら盛り上がりたいだけでスタジアムへ足を運ぶ人が多い。でも、それはおそらく世界中どこでも同じで、世界中で熱狂的に盛り上がるスポーツの場では当たり前の光景だ。自分たちが応援するチームや選手が活躍する。勝つ、負ける。その全ての結果に、歓喜し、嘆息する。その結果にかかわらず、暴れ出す人は、勝手に始めてしまう。せっかくのドラマが、これで全て、終わってしまう。
興醒め、という言葉が本当に当てはまると思う。他の観客や、なにより自分が見に行ったチームや選手のことを考えてスタジアムへ足を運んでいる人ならば、絶対にそんなことをしようとは思わない。負けて怒ったって、自分たちが結果を変えることなんて出来ないのだから。
逆に歴史が長いがゆえに、こうした部分を長い間見つめなおすことが出来なかったのだろうか、ヨーロッパでは、これまでにも多くの事件があったにもかかわらず、いままだ絶えずこうした事件が起こっている。少しでも早く、こうした事態を完全回避できる手段を講じて、純粋な情熱を傾けられるスポーツとなって欲しいと思う。
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