DFに求められる攻撃の質:スペイン-ウクライナ
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soultrans
2006年06月15日 00:47 visibility62
ウクライナは、少しかわいそうでしたね。
明らかにスペインに優しいジャッジが多かったような気がします。
この試合も、前半早々に、スペインが先制するという展開になりました。CKからのシャビ・アロンソのヘディングは、良くゴール枠に行きました。さすがにGKはあの距離で、あの場所からだと反応するのは難しいですね。ウクライナの9番(名前がわからない)の足でのブロックも虚しく、先制されてしまいます。その割とすぐ後に、こんどはビジャのフリーキックが、ディフェンスの頭に当たって方向が変わり、2点目。いずれもセットプレーから幸先のいい得点で、そのまま後半へ。後半直後、抜け出したトーレスを倒したということでウクライナのDFが一発レッド(ちょっと厳しい気もしましたが)。これをビジャが決め、ウクライナは一人少ない状況で3点のビハインド。後半から選手を2人変えて来たウクライナに取っては、かなり厳しい試合というか、既に終わった感がありました。
その後、10人になりながらも、ボロニン、レブロフ、そしてシェフチェンコなどの攻撃陣は果敢に攻めますが、ことごとく報われず。逆に、終盤、なんとプジョルの突破(+マルセイユターン!!)からつないで、そのまま左サイドへ駆け上がったプジョルからヘディングでのラストパスを、トーレスが思いっきり右で振り抜き、ニアサイドへここしかない、というシュートを決め、
試合は決定。
そのあと、ボロニンが飛び出して来たカシージャスをかわしてゴールか?というシーンがありましたが、残念ながら、つぶされて、そのまま試合終了。
シェフチェンコは良いところをほとんど発揮出来ず、0-4という大敗を喫してしまいました。初ワールドカップでスペインと当たれば、こんなものかな?と思います。まして、予選のスペインは強いから。
今日の試合を見て、感じたことはタイトルにも書いたように、DFが行う攻撃、という点です。開幕戦のゴールもそうだったけど、DFの攻撃参加は、今のサッカーにとっては重要な攻撃プランの一つとなってます。ま、基本的にはサイドバックの攻撃参加が普通だけど、スペインの4点目の攻撃は、プジョルからの攻撃でした。あそこで普通あんなとこまで持っていくか?というところまで持っていく、そのまま上がる、アシストする。センターバックのする動きではない。けれど、これはプジョルがサイドバックも出来るプレーヤーであることが大きいのではないかと思います。現在バルサでは、ファンブロンクホルストがロナウジーニョをサポートする攻撃型のサイドバックとして機能していますが(ロッベンのあの傍若無人な攻撃があったのもファンブロンクホルストやスナイデルらのサポートがあってこそ)、それまでは(多分今も右サイドバックは「プジョルの庭」です。そこから仕掛けることができる。フィニッシュまでボールを渡せる。というのは、とてつもないオプションではないかな〜と思います。確かにウクライナは一人少なく、やや間延びしたスペースがあったにせよ、あそこでディフェンスが中盤顔負けのプレーを出来るというのは、脅威ですね。ウクライナのDFは完全に戦意喪失(既にしていたかもしれないが)したでしょう。
マルセイユターンの時も、ボールは上手く回らなかったけど、ボールキープの早さは、さすがDFというボール捌きだったと思います。しょっちゅうやれることではないけど、成功した時、フィニッシュまで持っていけたときは、その後の相手の対応も変わると思います。それによってまた攻撃に厚みが出せる。ジャッジに助けられなくても、きっとスペインはウクライナに勝っていたと思った試合でした。
でも、やっぱりマルセイユターンはびっくりしましたよ、プジョル。
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- 事務局に通報しました。
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