サッカーの個人戦術について
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とめさん
2015年01月28日 23:11 visibility8793
今日は、クラブ練習参加できませんでした・・・
趣味でやってますから、優先度は下がるのはしょうがないですけどね(苦笑)次回参加します。
さて今日は、サッカーの個人戦術についてです。これは基本中の基本です!
日本代表の海外で活躍している選手達が、口を揃えて言ってました「個の力」とは、当然テクニックも含まれますが、やはりスキルが上がらないとレベルの高い環境では太刀打ちできないと言うことでしょう。
テクニックは単に「技術」を意味しますが、スキルとはその技術をどのようにして使うかという「戦術」的要素が含まれてきます。そのベースとなるのが個人戦術です。細かく言えば山のように出てきますが、ここではできるだけ簡単に基本的な部分だけを抜粋したいと思います。
1.常にボールを視野に入れる
2.常に自分のマーク相手を視野に入れる
3.常に周囲の状況を確認し、次のプレーのプランを立てる
4.最初の1歩である「出足」が大切である
5.ボールを待ってプレーしない。必ずボールを迎えに行く
6.ボールはできる限りファーストタッチでコントロールする
7.ボールコントロールした瞬間、相手ゴールと正対する
8.ボールをバウンドさせた状態でキープしない
9.ボールと相手の間に身体を入れてキープする
10.相手を上まわる闘志で最後までプレーする
1.~4.は、「off the ball」の時です。これらはそれぞれ単独で考えられるものではなく、常に(攻撃時も守備時も)ボール、マーク相手を視野の中に入れ、次にどんなプレーが必要かプラン(流れの予測)を持ってプレーし、それを実行する時は、相手より速い出足で球際を制すると言うことです。
サッカーでは、1人の選手が1試合でボールをキープ(プレー)する時間は、試合時間の2%~3%ほどしかありません。それ以外の97%~98%は「off the ball」です。これからも分かるように、ボールを持っていない時がどれだけ重要か分かってもらえるはずです。
1番してはいけない事。それは「ball watcher」になり周りが見れなくなることですよ!
5.~9.は「on the ball」の時です。これは攻撃の本質である「ゴールを奪う」事を第1に考えています。相手にインターセプトされないようにボールを必ず「迎え」に行ってあげる。そしてファーストタッチ(ワンタッチ)で自分の支配下にボールを納める(バウンドしてない状態)と同時に相手ゴールを目指せる体の向き(body shape)を作る。或いは相手の早いプレスがきたらボールを失わないように、ボールと相手の間に身体を入れてキープすると言うことです。
しかし、ここが重要です。攻撃には「創造性、意外性」といった、教わって身に付くものではない「遊び」の部分が存在します。その部分を引き出すのが、この部分をあえて「守らない」と言うことです。
例えば、ウイングプレーヤー等がボールに寄る振りをして、わざとボールから離れボールタッチせずに相手を抜く技術がありますが、これは上記をいい意味で「守らない」事でできる技術です。他にもファーストタッチでわざとボールを浮かせ、相手をかわす技術もありますよね。
このように、「on the ball」では「守らない」事も意外性を生むために重要になりますが、それを可能にさせるためには、1.~4.の「off the ball」の時の情報収集と判断力、決断力が必要になってきます。
10.は「えぇ?これ戦術?」と思う方もいるでしょうが、これこそが他の1.~9.を実行する上で1番大切なんです。どんなに優れたテクニック、スキルを持ってても、どんなに緻密な戦術を習得してても、その一瞬のプレーに相手を上まわる闘志を持ってプレーできるか。「絶対決めてやる!」「絶対奪ってやる!」「相手より早くボールに触れてやる!」このメンタリティーなくして、個人戦術は遂行できません。
試合終了の笛が鳴るまで、その気持ちを持続できる精神力と集中力が試合を制するためには必ず必要になります。
アニメ「スラムダンク」の安西先生が言っていました。
「あきらめたら そこで 試合終了だよ」 と。
あれ?守備については何にも触れてないやん?って思った人。すばらしい!
守備の「基本」はインターセプトです。それは、1.~4.ここで決まります。インターセプトするには試合の流れ、相手の動き、ボールの動きを総合的に判断し、「ここへ来るな!」と言う予測が大事なのはお分かりでしょう。そしてボール奪取すれば、そこからは「on the ball」の世界に突入ですよね!
言葉にすると簡単に聞こえる個人戦術ですが、現代サッカーのように「スピード」と「フィジカル」の中で、しっかりとしたスキルを身に付けるためにも、この「10の魔法」を身体に染み込ませて欲しいと思います。
「親父の小言」より少ないので、覚えられますよね(笑)
- 事務局に通報しました。
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