サッカーにおける有酸素運動と無酸素運動


今それぞれ自分にあったレベルでスポーツを楽しんでいると思います。またご家族(特に子供さん)が一生懸命スポーツに励んでいるご家庭もあると思います。

今回は、有酸素運動と無酸素運動について、特にサッカーにおけるそれぞれの重要性について、簡単にお話させて頂きます。


どんなスポーツでも「フィジカル(フィットネス)」は重要であることは認識されていると思います。どんなに優れた技術を持っていても、どんなに緻密な戦術を理解していたとしても、それを最大限に発揮するためにはフィジカルがベースとなります。


運動は大きく「有酸素運動」と「無酸素運動」に分けられます。

有酸素運動とは、軽度もしくは中度の比較的負荷の少ない運動、ウォーキングやジョギングなどの長時間継続可能な運動のこと。

無酸素運動とは、強度の負荷の高い運動、100m、400m走などのスプリントやジャンプ、ターンなどの運動のことです。


その名の通り、前者は酸素を必要(消費)する運動で、後者はそれを必要としない(消費しない)運動です。ではサッカーにおいて、主にどちらの運動が大切かと言うことですが、答えは「両方」です。


サッカーでは、90分(大人の場合)運動を持続するスタミナが必要で、その運動には、高強度のスプリント、中強度のランニング、軽強度のジョギング、ウォーキング、またスタート・ストップの動き、ジャンプ、ターン、サイドステップ、バックステップ、ボディーコンタクトと瞬間的にパワーを必要とする運動も多く行わなければなりません。

そのため、有酸素・無酸素両方をバランスよくトレーニングすることが必要となります。


これは、海外での研究結果でも証明されていることで、決して私の個人的見解ではありません(笑)さらに、サッカーにおける有酸素・無酸素の運動比率は、ほぼ同じという結果も出ています。これからも、バランスよくトレーニングする必要性が分かって頂けると思います。


このトレーニングを本格的に行おうと思えば、有酸素系トレーニングと無酸素系トレーニングに分けて、それぞれをトレーニングする方がいいでしょうが、今回は「自主練レベル」或いは「活動中フィジカルトレーニングに割く時間が取れない」そんな条件での効果的なトレーニングを一つご紹介致します。


それは「30秒スプリント」とここでは名づけましょう。

4~5分を1セットとして、例えば3分30秒をジョギング或いはウォーキングし、その後30秒ダッシュをするというもので、それを5セット行います。これを週に2~3回、1~2ヶ月実施すると、目に見えて効果を確認できます。しかもこの運動で有酸素系も無酸素系も両方トレーニングできます。

上記は1セット4分でのモデルですが、1セット5分とする場合はジョギング、ウォーキングする時間を4分30秒とすればいいだけです。


社会人になると、集まれる時間も回数も限られてきます。しかし高い目標を持っているチームはフィジカルトレーニングの必要性も分かっていると思います。しかし時間が割けない・・・。

これだと、約20分~25分でトレーニングできます。長時間の持久走やパワー系のトレーニングを行う時間を減らすことができます。そしてそれぞれのスポーツで必要な細かな動きは、練習中のトレーニングでレベルアップを図ります。そうすることである程度のバランスの取れたフィジカル強化が可能でしょう。


フィジカルはただ「タフネス」を求めるものでなく、「スキル・タスク」のベースであり且つ「集中力・メンタリティー」にも作用してくる大切なものです。

それぞれの必要性において、トライしてみてはいかがでしょうか。


結構きついですけど・・・(笑)


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