ポジションの少年期からの専門性の意味はあるのか?


今日は仕事休みで、しかも明日は10時出勤と言う嬉しい電話があり、思う存分サッカー楽しんできました。あっという間の2時間で少々物足りない感じがありましたが、充実した練習ができ集まったみんなに感謝です。


今日の練習後、プレーについて色々と話した中で、「駆け引き」の話になりました。

DFというポジションをしたことがないから、DFの心理があまりよく分からない・・・

それはそうだと思います。DFとは?ということは分かっていても、DFの心理はやはり経験しないと分からないことが多くあります。


私は、GK以外のポジションをほぼ経験させてもらえました。

小学校は、4,5年生は右のウイング、6年生はセンターハーフ

中学校は、1年生はセンターフォワード、2,3年生はセンターバック(リベロでした)

中学時のトレセンでは左のサイドバック

高校は 1年生はトップ下(昔はオフェンシブハーフなんて言ってました(懐))

その後、社会人を含めセンターフォワードを長くした後、怪我もありボランチへ


多くのポジションを経験できた分、試合中に色々なことを考えられるようになりましたし、試合の局面の中で相手のプレーを読んだり、相手の嫌なところを突いたり、またどういうワンサイドカットをすると後ろの味方が守りやすいか、更に、ここは頑張ってチェイスしないといけないかルーズで良いかなど、経験則からくるアイディアも生まれます。

また、メンタルな部分でも、こんなプレーをされたらイライラするなみたいな、ある意味「ヤラシイ」考えも浮かんできます。


今、日本代表では「CBのスペシャリストがいない」とか、「ストライカーがいない」といった声を聞き、それがあたかも少年期からの専門性の欠如によりスペシャリストが育たないみたいな事を言う人もいます。

私は、少年期と言わず高校生くらいまでは、色々なポジションを経験させることが必要だと思います。GKのような特殊なポジションは早くから専門性を重視しスペシャリストを育てる準備は必要だろうと思いますが、フィールドプレーヤーは色々なポジションを経験することで、プレーの幅は広がるのではないかと考えます。


CBにスペシャリストを作ろうと、少年期から育成を始めても、成長(体格)の予測も難しいでしょう。であれば、成長が一段落する高校年代から、スペシャリストを養成しても遅くは無いと思います。日本人のCBと世界のCBを比較するのではなく、日本の育成方針で日本のCBを育てる事の方が大事なような気がします。


ストライカーだって一緒です。早くからストライカーとして固定されるより、DFの経験を積ませても良いのではないかと思います。シュートが入らないのは、日本のシュート練習に問題があったり、今の「ポゼッションありき」みたいなサッカーの「本質」を見失った指導・育成に問題があったりするのではないでしょうか?


経験とは良い事も悪い事も、無駄にすることはあっても、無駄になることはありません。

だから子供達には、色々なポジションを今のうちに経験させてあげることが大事なのではないでしょうか?


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