俺から見たライプツィヒ対アトレティコ・マドリード

チャンピオンズリーグ、準々決勝ライプツィヒ対アトレティコ・マドリードです。

 

ライプツィヒは初めて試合を見るのでちょっと楽しみです。

 

前半

ライプツィヒは、守備時は4-2-3-1、攻撃時は3-1-4-2という可変フォーメーション。アトレティコは4-4-2でマルコス・ジョレンテをトップに据え、守備に重きを置いた布陣です。

 

3分、ライプツィヒの左コーナーキック。1度ははね返されますが、サイド左からクロスを入れます。ロディが体勢を崩した状態でヘディングクリアしますが小さくなり、こぼれ球をハルステンベルグがダイレクトボレー。枠の上に外します。

 

9分、左サイドからロディのフリーキック。DFの裏に入れたボールをサヴィッチがヘディングシュートもグラチが正面でキャッチ。

 

12分、左サイドのライン際でロディがカラスコとスイッチして突破。カバーに入ったDFをあざ笑うかのようにニアへパス。走り込んだカラスコがニアサイドにダイレクトシュート。グラチがはじき出し、コーナーに逃げます。

 

直後のコーナーキック。中央に走り込んだヒメネスがヘディングシュート。ジエゴ・コスタに当たり、こぼれたボールをグラチの前でサウールが拾い右サイドに逃げようとします。その際にグラチの足がサウールの後ろ足に当たり、サウールが転倒。サウールはファールを主張しますが、主審の笛はならず。結構プレーが流れてからVARのチェックが入ったようですが、判定は変わりませんでした。

 

その後は膠着状態。ライプツィヒがボールを保持し、テンポよくパスを回して崩しにかかりますがシュートまではいけず。一方、アトレティコもボールを奪う位置が低く、鋭いカウンターは出せずじまい。

 

46分、ライプツィヒの左コーナー。中央でフリーになったウパメカノがヘディングシュート。オブラクが正面でキャッチします。

 

ほぼ互角の内容、0-0で折り返します。

 

後半

49分、ライプツィヒはパスを回してアトレティコを押し込み左サイドから中央のポールセンに楔を入れます。ポールセンはカンプルに落とし、カンプルから右のライマー、さらに右のサビッツァーに展開。サビッツァーはニアへクロス。ダニ・オルモがヘッドでファーに流し込み、ライプツィヒが先制します。

 

1点を奪われたアトレティコは、エクトル・エレーラに代えてジョアン・フェリックスを投入し、反撃に出ます。

 

69分、左サイドからジョアン・フェリックスが仕掛け、中央のジエゴ・コスタとワン・ツーでDFラインを突破。追いかけたクロスターマンがスライディングで阻止しようとしますが足をかけてしまい、アトレティコはP.K.獲得。ジョアン・フェリックスが左に決めて同点に追いつきます。

 

同点に追いついたアトレティコはリスクを冒さず、守備をしっかり固め始め、ライプツィヒが押し返します。スペースは空いてきましたが膠着状態に入ります。

 

87分、中盤でこぼれたボールをサビッツァーがダイレクトで左サイドへスルーパス。タセンデが走り込み、マイナスのクロス。走り込んだアダムスがトラップからシュート。サヴィッチに当たりコースが変わってゴール。土壇場でライプツィヒが勝ち越し点を奪います。

 

終盤アトレティコが猛攻を仕掛けますが、ライプツィヒが逃げ切り、2-1で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

ライプツィヒ

#5ウパメカノ

ジエゴ・コスタを完封。そしてビルドアップがすごく巧い。前にスペースがあればドリブルで持ち上がり、前を塞がれればショートパスでつないだり、ミドルパスを前方に送ったりできる。契約を2023年まで延長したそうですが、どこのビッグクラブに行ってもスタメンを勝ち取ることができそうです。マンチェスター・シティなどが狙っているそうですが、バルサに来ないかな。

 

#44カンプル

攻撃的な3-1-4-2になった時の保険。ビルドアップでは、アトレティコのマークに苦しみ貢献できなかったが、無理にボールを受けに行かず、マーカーを引き付ける役割とアトレティコのカウンター対策で中央にしっかりポジショニングをとった。賢い選手です。

 

アトレティコ・マドリード

#21カラスコ

アトレティコで唯一の攻撃の起点になる。

 

#7ジョアン・フェリックス

後半途中から投入されて、P.K.獲得。才能の片鱗は見せた。来シーズンの飛躍を期待したい。

 

総括

ライプツィヒ

始めて観ましたが、非常に高度な戦術を駆使するチーム。この能力も大事ですが、チームとしてのレベルがとても高く選手の戦術理解度がとても高くないとできないサッカーです。1回見ただけでは把握しきれません。そこまで詳しくはないのですが、5レーンのハーフスペースに絶妙なタイミングでポジションを取ってパスを受けてはたくを繰り返し、アトレティコの守備ブロックを無効化。ただ、きれいなゴールを目指したことと、アトレティコのCB、ヒメネスとサヴィッチがサイドにはつり出されず、中央をしっかり固めたため、シュートチャンスを作りきれませんでした。それでもアトレティコ相手にしっかり崩し切って2ゴールを挙げたことは称賛に値します。準決勝でパリSGに勝っても全く驚きませんし、勝ってほしい。

 

アトレティコ・マドリード

いつも通りの堅い守備ブロックを形成するも、いい形でボールを奪えず攻撃は単発になってしまった。絶対的な得点源がいるといいのだが、今シーズンは過渡期なのでしょうがない部分もある。

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