俺から見たチャンピオンズリーグ・リーグフェイズ1、ニューカッスル対バルセロナ

チャンピオンズリーグ・リーグフェイズ1、ニューカッスル対バルセロナです。

 

バルサはレバンドフスキが今季初先発。ラフィーニャは右WG、ラッシュフォードが左WGを務めます。

 

前半

序盤からニューカッスルはハイプレスを仕掛け、バルサはボールをつなごうとしますが、上手くいかず、ニューカッスルが主導権を奪いにいきます。

 

5分、ニューカッスルのカウンター。右サイドでエランガがボールを受けて縦にドリブル。ジェラール・マルティンをスピードで振り切り、マイナスのクロス。フリーのゴードンがシュートを試みますが空振り。決定機を逃します。

 

6分、右ハーフスペースからギマランイスがスルーパス。バーンズが抜け出しジョアン・ガルシアと1対1になりシュート。ジョアン・ガルシアがファインセーブ。ただ、バーンズはオフサイドでした。

 

完全にニューカッスルが主導権を握ります。

 

8分、ジョアン・ガルシアのロングスローを左ハーフスペースで受けようとしたラッシュフォードがスルー。食いついたトリッピアーを置き去りにして左サイドを独走。そのままペナルティエリアに進入。カバーに入ったシェアと1対1になり、シザースからシュートも蹴り損ねて枠の左に外します。

 

15分、この試合、始めてバルサがニューカッスルを押し込みます。ニューカッスルは4-5-1(中盤がフラット)で守備ブロックを形成します。

 

17分、右サイドからラフィーニャが左足アーリークロス。ニアに走り込んだレバンドフスキがヘッドで合わせようとしますが、ポープがパンチングで逃れます。

 

バルサが押し返し始めました。

 

23分、ニューカッスルの速攻。バルサのDFラインが右サイドに流れようとしたゴードンをオフサイドポジションに追いやりますが、ギマランイスは構わず右サイドにスルーパス。エランガが二列目から走り込み右サイドを独走し、ファーサイドにグラウンダーのクロス。走り込んだバーンズが合わせますが、ジョアン・ガルシアがファインセーブ。

 

得点は奪えませんでしたが、ニューカッスルがカウンターを繰り出し始め、簡単にバルサに主導権は渡しません。

 

35分、バルサの波状攻撃。中央でクリアボールを拾ったフェルミン・ロペスが右ハーフスペースのレバンドフスキにスルーパス。レバンドフスキは中に持ち出し、ステップを変えて左足シュート。DFがブロック。左サイドにこぼれたボールをラフィーニャがダイレクトシュートも枠の左。

 

バルサがニューカッスルを押し込み始めます。

 

39分、ラフィーニャが右ハーフスペースから直接フリーキック。ニアを狙いますが枠の上。

 

前半は見ごたえ十分でしたがスコアは動かず0-0で折り返します。

 

後半

後半も一進一退の攻防が続きます。

 

47分、ニューカッスルの左コーナーキック。中央でジョエリントンがクバルシに競り勝ちヘッドで合わせますが枠の右上。

 

49分、左ハーフスペースのペドリがバイタルエリアのフェルミン・ロペスに楔を入れます。フェルミン・ロペスは左前方のレバンドフスキとワン・ツーで抜け出しますが、カバーに入ったリブラメントが身を挺してかき出します。左にこぼれたボールをラッシュフォードがシュート。シェアがブロック。

 

52分、ニューカッスルがバルサを押し込み、ギマランイスが右サイドのポケットを取り、マイナスクロス。トナリがミドルシュートを放ちますがジョアン・ガルシアが正面でキャッチ。

 

57分、右サイドでラフィーニャがゴールライン際まで進入してクロス。目の前のDFがブロックしますが、こぼれ球をラフィーニャが拾って後方のデ・ヨングに預けて中へ、ニューカッスル守備陣のマークがずれます。デ・ヨングは右に開いたクンデにパス。クンデは中を確認してクロス。中央でフリーになったラッシュフォードはシェアが寄せてくる前にヘッド。ゴールに流し込みます。

 

バルサが均衡を破り、先制します。

 

66分、バルサは速攻を潰されますが、バイタルエリアにクリアされたボールを拾ったラッシュフォードが右ドリブルで持ち出し、強烈なミドルシュート。バーの内側に当たってゴール。

 

ラッシュフォードのゴラッソでバルサが2-0とリードを広げます。

 

73分、左サイドからゴードンがカットインしてウォルメイドに縦パス。ウォルメイドは右ハーフスペースに落として、ギマランイスがミドルシュート。ジョアン・ガルシアがセーブ。

 

バルサが試合をコントロールし始め、全体的にペースダウンします。

 

89分、ニューカッスルは右サイドでダイレクトパスを小気味よく回し、大外のマーフィーが抜け出します。マーフィーはDFとGKの間に鋭いクロス。ファーサイドでクンデの前に入り込んだゴードンが左足で合わせてゴール。

 

ニューカッスルが1点を返します。

 

94分、バルサの速攻。デ・ヨングが右サイドへスルーパス。ラフィーニャが抜け出しマイナスクロス。ダニ・オルモが合わせますが、ポープがファインセーブ。

 

97分、ニューカッスルは左サイドからロングスロー。クリアされたボールをトナリが拾ってミドルシュート。ジョアン・ガルシアが正面でキャッチ。

 

2-1で試合終了。バルサが初戦を勝利で飾りました。

 

気になったプレーヤー

ニューカッスル

#10ゴードン

総合力の高いFW。特別何かに抜きんでたところがあるわけではないが、良い選手です。

 

#20エランガ

序盤にジェラール・マルティンを抜き去ったスピードは脅威だったが、その後はトーンダウン。

 

#39ギマランイス&#8トナリ&#7ジョエリントン

連携が非常によく、攻守にわたって貢献。ニューカッスルのハイプレスの根幹をなす。

 

バルセロナ

#9レバンドフスキ

得点はなかったが、ポストプレーでバルサの攻撃の起点になる。序盤の苦しい時間帯に一方的に押し込まれなかったのはレバンドフスキの貢献が大きい。

 

#14ラッシュフォード

素晴らしい2得点。バルサのシステム上で左サイドにスペースを与えられて、生き生きとプレーできた。

 

#18ジェラール・マルティン

ラッシュフォードを後方から支える。序盤にエランガにスピードで抜かれてどうなるかと思ったが、その後は完封。攻撃ではラッシュフォードの後方に位置してサポートする形でラッシュフォードが動きやすい環境を整える。

 

#8ペドリ

ニューカッスルのハイプレスに手を焼く。それでもしっかりゲームをコントロールできるのは流石。

 

#16フェルミン・ロペス

好調を維持。現在はオフェンシブハーフのスタメン1番手。

 

#4アラウホ

昨シーズンまでのオフサイドアピールがなくなり、冷静かつ集中してゲームに臨めている。チャンピオンズリーグでこのパファーマンスは想定外の成長。この調子を維持しつつレベルアップしていけば、CBのスタメン争いに割って入れる。

 

#13ジョアン・ガルシア

安定感のあるセービングで勝利に大きく貢献。シュチェスニーをスタメンにという声は出てこないし、テア・シュテーゲンが完全復活してもスタメン復帰は難しいぐらいのパフォーマンスを発揮。完全にバルサの守護神の座を奪い取った。

 

総括

ニューカッスル

ニューカッスルが勝っても不思議ではないくらいのとても良い試合内容だった。バルサ相手にハイプレスはうまく機能しており、引いて守ってカウンターもできる。とても戦術レベルが高く連携も取れている素晴らしいチーム。この調子が維持できるのであれば、グループフェイズも突破できると思う。

 

バルセロナ

どちらが勝ってもおかしくない試合をモノにできたのは大きい。また、ラッシュフォードとジェラール・マルティンのコンビがうまく機能し始めたのはチームとして好材料。ラフィーニャとバルデ、ラッシュフォードとジェラール・マルティンのコンビで左サイドを回すことができれば、怪我で離脱中のバルデやフル稼働中のラフィーニャの負担はかなり減る。また、現在ヤマルが負傷離脱中ではあるが、バレンシア戦、ニューカッスル戦と試合内容も充実しつつ連勝できた。右WGにラフィーニャやバレンシア戦でバルサデビューをしたルーニー・バルドグジを起用すれば、ヤマルのターンオーバーも可能になる。一気に選手層が厚くなったことを証明した2試合と言える。これから週2試合の過密日程になるが、ターンオーバーしつつチーム力を上げていきたい。

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