
俺から見たクラブ・ブルッヘ対バルセロナ
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ゆーすけ
2025年11月06日 23:20 visibility138
チャンピオンズリーグ・リーグフェイズ4、クラブ・ブルッヘ対バルセロナです。
バルサはエルチェセント同じスタメンで臨みました。
前半
ブルッヘは4-2-3-1の守備ブロックを作り、カウンター狙い。
バルサはハイプレスをかけに行きますが、明らかに緩い感じを受けます。
5分、ブルッヘは自陣中央から右SBのサブへとパスをつなぎます。バルサDFラインが縦パスを警戒し、ボールの出どころは抑えずに一か八かでラインを上げます。サブは迷わず縦にスルーパス。中央から流れたボルジェスが完全に抜け出し右サイドを独走し、中央へクロス。フリーで走りこんだトレソルディが蹴りこみます。
VARで確認が行われましたが、オフサイドはなし。ブルッヘが最初のチャンスを活かして先制します。
試合開始からバルサの悪癖(アラウホが出場していると多い)が出てしまいました。
7分、バルサのカウンター。自陣右サイドからヤマルが前方へフィード。フェルミン・ロペスが走りこんでサイドを突破し、中央へクロス。走りこんだフェラン・トーレスがバウンドボールをジャンピングボレーで押し込みます。
バルサがすぐさま同点に追いつき、勢いづきます。
10分、バルサは左から右へパスをつないで、クンデがヤマルの縦パスでポケットを取ってマイナスクロス。DFにクリアされますが、右ハーフスペースにこぼれたボールをフェルミン・ロペスが左足コントロールシュート。左ポストに嫌われます。
11分、左から左ハーフスペースへポジションを映したラッシュフォードがエリック・ガルシアの楔を受けてターンし、バイタルエリアに進入。ラッシュフォードは左のバルデに展開します。バルデはクロスを上げるキックフェイントでDFをかわしてマイナスクロス。中央にフリーで走りこんだラッシュフォードがダイレクトシュートも枠の上。
16分、バルサの右コーナーキック。選手をファーサイドに固めたバルサでしたが、ヤマルはキックミスしてニアで引っ掛かります。ここからブルッヘのロングカウンター。左ハーフスペースでクリアボールを受けたファナケンが前方を確認して中央のボルジェスにパス。ボルジェスは左ハーフスペースのトレソルディにダイレクトパス。トレソルディはダイレクトでボルジェスにスルーパス。完全には合わず、右に少し流れますが、ボルジェスが追いつき、シュチェスニーと1対1になり、冷静にゴール左へ流し込みます。
ブルッヘが見事なカウンターで勝ち越します。
1点をリードしたブルッヘは守備ブロックを作り、中央を固めます。バルサはボールを保持するものの持たされている形になります。
ブルッヘが主導権を握ります。
26分。カサドがバイタルエリアのフェルミン・ロペスに楔を入れます。フェルミン・ロペスは前方のフェラン・トーレスをポストに使って落としを受けて右のヤマルに展開。ヤマルはセイと1対1になりカットインをしてDFを引き付けて後方を回ったクンデにパス。クンデはトラップからシュートもバーをかすめてファーサイドに外れます。
37分、ブルッヘの縦パスをバルデがカットし、バルサのショートカウンター。バルデは左ハーフスペースのラッシュフォードにパス。ラッシュフォードは対面するサブの股下を抜くシュート。ジャッカースがファインセーブ。
41分、左サイドでバルデがラッシュフォードとワン・ツーでサイドを突破しマイナスクロス。フェルミン・ロペスがDFに寄せられながらもシュートを放ちますが枠の上。
44分、バルサのカウンター。ヤマルが自陣右サイドでセイのマークを振り切ってドリブルから右ポケットにロングスルーパス。フェラン・トーレスが飛び出し、オルドニェスのショルダーチャージを跳ね返してジャッカースと1対1になりファーサイドへシュート。枠の左に外します。
前半は2-1とブルッヘがリードして折り返します。
後半
前半同様、ブルッヘが守備ブロックを作って試合をコントロールします。
48分、右サイドからのスローインを左へと展開し、ツォリスがボールを受けます。ツォリスはドリブルで持ち上がり、アンダーラップしたセイにスルーパス。セイは角度のないところからダイレクトシュート。シュチェスニーがファインセーブ。
50分、ヤマルが右サイドハーフウェーラインをこえた辺りでボールを受けてタメてから右ハーフスペースにスルーパス。フェルミン・ロペスが走り込みシュートもジャッカースがファインセーブ。
51分、左サイドからラッシュフォードがカットインからシュート。フェラン・トーレスに当たり、中央にはね返ったボールをヤマルがフリーでシュート。ジャッカースがファインセーブ。
58分、左ハーフスペースをエリック・ガルシアがドライブして無回転ロングシュート。バーに直撃して大きくはね返ります。
60分、ブルッヘを押し込み、左から中央にいたヤマルにボールが入ります。慌ててオニェディカとツォリスが寄せますが、ヤマルはダブルタッチで二人を抜き去り、右前方にいたフェルミン・ロペスとワン・ツーでセイをかわし、カバーに入ったメシェルをスピードで置き去りにして、飛び出してくるジャッカースの逆を取るようにアウトサイドでゴール左に流し込みます。
ヤマルのゴラッソでバルサが同点に追いつきます。
61分、リプレイが流れている間に試合はブルッヘが攻撃を仕掛けて、左45度からツォリスがポケットにスルーパス。走りこんだファナケンがソールで中へパス。トレソルディがシュートもダニ・オルモがブロック。中央にこぼれたボールをスタンコビッチが右に流します。ボルジェスがダイレクトシュートを放ちますが枠の上。
62分、自陣左サイドからファナケンが中央にスルーパス。右ハーフスペースから流れてきたボルジェスが完全に抜け出し、シュチェスニーと1対1になり、ゴール左にチップキックシュート。
ブルッヘが三度リードを奪います。
68分、ダニ・オルモのシュートの跳ね返りを右で拾ったヤマルが中に持ち出してシュート。ジャッカースがファインセーブ。
69分、ブルッヘのカウンター。右サイドでボールを受けたボルジェスがバルデと1対1になり、縦にドリブル突破を図り転倒します。主審は笛を吹き、P.K.となりますが、VARからオン・フィールド・レビューで確認したところ、ボルジェス自身が足をもつれさせて転倒しており、ノーファールとなります。
73分、ラッシュフォードが左サイドで縦に突破しクロス。ニアに走りこんだレバンドフスキがシュートもDFがブロック。
75分、右サイドのヤマルが縦にドリブルを仕掛けてから中に持ち出しミドルシュート。枠の左上に外します。
76分、ブルッヘを押し込み右でボールを受けたヤマルがドリブルで仕掛けてから急停止し、ふわりとしたクロス。ニアでツォリスが頭に当てコースが変わり、左サイドネットに吸い込まれます。
バルサが同点に追いつきます。
78分、左サイドからディアコンがカットインからファーサイドへシュート。わずかに枠の右上に外れます。
90分、バックパスを受けたシュチェスニーに対してフェルマントがプレス。シュチェスニーは左に持ち出しターン。シュチェスニーは追いかけたフェルマントと交錯して転倒。フェルマントはボールを奪ってシュートを決めます。
VARからオン・フィールド・レビューを経て、シュチェスニーがターンしてフェルマントと交錯した際、フェルマントが意図的ではなさそうですがシュチェスニーに足をひっかけており、ノーゴールとなります。
3-3で引き分けに終わりました。
気になったプレーヤー
クラブ・ブルッヘ
#9ボルジェス
スピード豊かなアタッカー。カウンターとの相性は抜群。
#20ファナケン
周囲がよく見えており、2点目の起点、3点目をアシスト。玄人好みのいい選手です。
#64サブ&#65セイ
左右のSB。20歳の若者で周囲と連携しながらヤマルやラッシュフォードに対応。よく頑張った。
バルセロナ
#4アラウホ
ハイライン戦術、DFラインをコントロールするのが苦手で、自分だけの判断でDFラインを上げてしまう。周囲へのコーチングがないため、クンデはアラウホの動きを見てから上がるので一瞬遅れる。その結果、ハイラインの裏を取られてピンチを招く。一時期オフサイドアピールが減って成長したかと思ったが変わっていなかった。アラウホ一人だけの責任ではないが悪目立ちをしてしまっている。バルサの戦術に一番適性がなく、適応していない。得意とする対人プレーを大いに活かせる戦術ではないので現状バルサで活躍するのは難しいし、CBのスタメン確保は難しいと思う。
#24エリック・ガルシア
クバルシと組んでいるときはここまでひどいDFラインにはならないが、アラウホと組んだ時上手くいかないのは、コーチングができていないと言えるのではないか。下部組織時代はキャプテンを務めたので、本来はコーチングができるのではないかと思うので、アラウホに気にせず積極的にやるべき。
#10ヤマル
1対1になれば突破の機会が増えるが、なかなかその機会がない。カバーリングがいても突破できるだけの実力をつけるか、この試合で見せたように右サイドに張るだけでなく、中央にポジションを移してみる試みもしてもいいと思う。ヤマル自身の攻撃のバリエーションを増やしていかないと成長が止まってしまう。
#14ラッシュフォード#3バルデ
以前は2人揃ってサイドに張ってしまい、お互いの良さを消してしまっていたが、改善がみられる。さらなる連携の強化をしたい。
#16フェルミン・ロペス
フリーランニングで攻撃のアクセントをつける。
フェラン・トーレス
コンディションを整えてくれば、フェルミン・ロペスと2人で幅広く攻撃が可能になる。早くコンディションを上げたい。
#25シュチェスニー
2失点目の縦パスはシュチェスニーは画面外にいたが、飛び出してクリアできなかったのかなと少し思った。ただ、全体的には安定感があり良かった。
総括
クラブ・ブルッヘ
守備を固めてカウンターから3得点。失点は仕方がない部分もあるが、ある程度はプラン通りの試合運びができたのではないか。勝てるチャンスはあったので勝ちたかった。
バルセロナ
ハイプレスができないコンディションでDFラインを高く設定するのは自滅するだけ。選手のコンディションが整い、けが人がいなくなれば、昨シーズンの強さはある程度取り戻せるはずだが、イニゴ・マルティネスが抜けた穴(主に統率力にラインコントロール)が思った以上に大きい。現状ではアラウホやエリック・ガルシアには荷が重そうなので、隣でコンビを組んだクバルシに成長してもらうしかない。カンテラから良いCBがいきなり出てくるとは思えず、外部から獲得も資金難で困難かつ、最適な人材をすぐに探せるはずもないので、現有戦力のレベルアップ以外は改善する術がないと思う。
- favorite1 visibility138
- 事務局に通報しました。

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