俺から見たバルセロナ対ジローナ

リーガ・エスパニョーラ第9節、バルセロナ対ジローナです。

 

バルサは代表戦でけが人が大量に出たため、CFが不在。そこでアントニオ・フェルナンデスを偽CFで起用しました。また、ヤマルもケガから復帰し、先発出場です。

 

前半

バルサはアンカーにカサド、CHにデ・ヨングとペドリを置く逆三角形で中盤を構成します。

 

ジローナは4-4-2の守備ブロックを作り、バルサの攻撃を迎え撃ちますが、ボールへは寄せるものの奪いにはいかず、徐々に押し込まれます。

 

バルサが普段通りのハイプレスとポゼッションで主導権を握り、ジローナを押し込みます。

 

12分、右でペドリからのボールを受けたヤマルがドリブルで仕掛けてペナルティエリア内右ハーフスペースのペドリにパス。ペドリはパスを匂わせながらカットイン。マークについたブリントが追いかけますが、走るコースにアルナウ・マルティネスがいて振り切られます。アルナウ・マルティネスがペドリを追いかけますが、ペドリはブリント同様タイミングを外し、ゴール右へスルーパスを通すかのようにインサイドシュート。ガッサニーガは反応できず、右ポストの内側に当たりゴール。

 

ペドリの圧巻の個人技でバルサが先制します。

 

17分、バルサは高い位置でプレスをかけますが、左WGに入ったラッシュフォードがボールへは寄せるもののボールを奪いに行く様子がなく、なかなかボールを奪えません。ジローナは粘り強くパスを回して右から左へ展開し、プレス回避。そこからバルサ陣内へ速攻を仕掛け、コーナーキックを奪います。

 

ジローナが少し攻撃の糸口を見つけました。

 

19分、ジローナの左コーナーキック。中央でエリック・ガルシアにクリアされますがクリアは小さく、中央右でアルナウ・マルティネスがヘッドではね返します。中央左に浮いたボールをヴィツェルがオーバーヘッド。ゴール右に決めます。

 

ジローナが同点に追いつきます。ここからジローナは勢いづき、バルサはリズムが崩れ始めます。

 

22分、自陣左サイドでクンデと競り合ったロカがボールを奪い、ジローナのロングカウンター。ロカはすぐさま中央へスルーパス。バナトが抜け出し左ハーフスペースをドリブルで持ち上がりシュート。追いかけたエリック・ガルシア、クバルシのスライディングは届かず、シュチェスニーがファインセーブ。はね返ったボールはバナトのもとへ。バナトはトラップからシュートを試みますが、体勢を立て直したクバルシがボールをつついてクリア。

 

バルサは何とか防ぎきります。

 

23分、ハーフウェーラインを超えた辺りで珍しくペドリがボールコントロールミス。ヴィツェルが奪ってジローナのカウンター。ヴィツェルは左前方のバナトにパス。バナトは中央へスルーパス。走りこんだポルトゥがシュチェスニーと1対1になりますが、あきらめずに追いかけたエリック・ガルシアがポルトゥに体を当てます。少し体勢を崩されたポルトゥでしたがゴール右へシュート。しかし、右ポストに嫌われます。

 

ジローナは立て続けの決定機を決められません。

 

25分、クバルシが右ハーフスペースをドライブして一気にバイタルエリアに進入。慌ててジローナ守備陣が寄せますが、クバルシは中央のアントニオ・フェルナンデスにパス。浮いたボールをアントニオ・フェルナンデスがトラップミスして後方に流れますが走りこんだデ・ヨングがゴール右へインサイドシュート。ガッサニーガがファインセーブ。

 

29分、左45度からラッシュフォードがファーサイドへ直接フリーキックを狙いますがバーに嫌われます。

 

38分、ペドリが自陣からドライブして左ハーフスペースを持ち上がろうとしますが、ジローナは人をかけてつぶします。こぼれ球を拾ったレイスが右ハーフスペースへループパス。ブライアン・ヒルが抜け出し、シュチェスニーは慌ててゴール方向に戻り、1対1に備えます。ブライアン・ヒルはフリーでシュートを放ちますが枠の上に外します。

 

40分、ジローナは右サイドでプレスを回避し、左へ展開。ロカがボールを受けてタメを作り、アレックス・モレノがアンダーラップ。ロカは左ハーフスペースへスルーパス。クンデがうまく寄せてサイドに追いやりますがアレックス・モレノはゴールライン際まで進入してマイナスクロス。2列目から走りこんだヴィツェルがダイレクトシュートも枠の右に外します。

 

ジローナが優勢のまま、同点で前半は終了します。

 

後半

バルサはアントニオ・フェルナンデスに代えてフェルミン・ロペスを投入。ラッシュフォードをCFに移します。

 

47分、左ハーフスペースのバイタルエリアでボールを受けたフェルミン・ロペスがドリブルでキープしながら中に進入して強烈なミドルシュート。ガッサニーガが正面でキャッチ。

 

フェルミン・ロペスがチームに勢いをつけます。

 

48分、右サイドからブライアン・ヒルがカットインして左ハーフスペースのロカにパス。ロカは中に持ち出すもクンデにコースを消されてボールキープに変更。その間にブライアン・ヒルがロカの後ろを回り、ロカはタイミングを計ってブライアン・ヒルにパス。ブライアン・ヒルはシュートを放ちますがクンデがスライディングブロック。

 

51分、左で受けたフェルミン・ロペスがカットインからニアへシュート。左ポストに嫌われます。

 

53分、バルサのショートカウンターからヤマルが右ハーフスペースで受けて中に持ち出しミドルシュート。タイミングがずれたガッサニーガでしたがセーブ。

 

56分、左45度でボールを受けたフェルミン・ロペスが中に持ち出しニアへミドルシュート。ガッサニーガがファインセーブ。

 

60分、バルサの右コーナーキック。ファーサイドでエリック・ガルシアがDFの上からヘッドで中に折り返します。ボールを受けたクバルシが反転シュート。DFの間を抜けてガッサニーガの足に当たりDFの股を抜けてネットに突き刺さります。

 

しかし、エリック・ガルシアが折り返したときにDFを抑えたとしてファールを取られてノーゴール。リプレイを見ると単純に競り勝っているようにも見えるシーンでした。

 

63分、ペドリとヤマルに代えて、クリステンセンとルーニーが投入されます。エリック・ガルシアが中盤に上がります。

 

64分、右サイドからルーニーが左足アウトサイドで鋭いクロス。ファーサイドでラッシュフォードが合わせますが、うまくミートできず枠の右へ外します。

 

65分、ジローナがショートで始めたゴールキックにバルサがハイプレスをかけて左サイドの高い位置でボールを奪います。フェルミン・ロペスが左ハーフスペースのラッシュフォードへパス。ラッシュフォードはフリーでニアへシュート。ガッサニーガがファインセーブ。

 

66分、ジローナが仕返しとばかりにバルサにハイプレスをかけて、ペナルティエリアの左脇にクンデを押し込みます。クンデはループパスでつなごうとしますが短くなり左ハーフスペースでヴィツェルがカットし、こぼれ球をロカが拾ってシュートもシュチェスニーがファインセーブ。

 

67分、自陣深く右サイドでジローナのプレスを強引に回避し、バルサのロングカウンター。デ・ヨングが右サイドを持ち上がり2列目に走りこんだエリック・ガルシアへパス。エリック・ガルシアはダイレクトで左ハーフスペースのフェルミン・ロペスに展開。フェルミン・ロペスはダイレクトで左足シュート。枠の左に外します。

 

完全にオープンな展開になりますが、両チームともに決定機は作れず時間が過ぎていきます。

 

92分、ジローナの大きなクリアを拾ったバルサは右ハーフスペースのクバルシが右ワイドに開いたルーニーへパス。ルーニーは前方のスペースに走りこもうとするデ・ヨングにスルーパス。デ・ヨングはニアへグラウンダーのクロス。レイスの前に入り込んだアラウホが合わせてファーサイドに流し込みます。

 

バルサが劇的な勝ち越し点を奪い、2-1でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#14ラッシュフォード

守備をしないのが表面化。意識を変えないと継続的に活躍するのは難しいような気がしてきました。このままだと、怪我人が戻ってきたらベンチに降格しそうです。

 

#10ヤマル

怪我から復帰したものの、まだコンディションが整わない。クラシコも近いが焦らずまずは調子を上げていきたい。

 

#8ペドリ

代表戦の疲れもあると思うが、ペドリらしからぬミスがあった。こちらもコンディションを調整したい。ただ、ハイレベルなプレーは見せているし、先制点はゴラッソで一見の価値ありです

 

#21デ・ヨング

攻撃で違いを出そうとフリーランニングを繰り返すが、なかなかボールが出てこない。しかし、最後にそれが成果を生んだ。

 

#4アラウホ

パワープレイ要員で起用され結果を残す。レバンドフスキやフェラン・トーレスがいればこの起用はなかったと思うが、フリック監督の起用に答えた形になった。

 

#17カサド

カサド本人のパフォーマンスは悪くないが、ペドリとデ・ヨングが前方にいる形はまだ連携を強化する必要がある。

 

#25シュチェスニー

ファインセーブ連発で勝利に大きく貢献。

 

#28ルーニー

試合に出場するたびに成長してきている。初ゴールを奪えば一気に覚醒しそう。

 

ジローナ

#20ヴィツェル

見事なオーバーヘッド。お見事。

 

#3ロカ

左サイドでチャンスメイク。守備ではヤマルの対応で下がり、攻撃ではクンデと1対1を仕掛ける。ジローナの攻守のキーマンになりそうです。

 

#21ブライアン・ヒル

ドリブルの仕掛けは良いが、相変わらずフィニッシュに難がある。

 

総括

バルセロナ

レバンドフスキとフェラン・トーレス、ダニ・オルモの欠場はとても痛い。CFがいないと両サイドからいくら仕掛けてもなかなかシュートまで持っていけないし、決定機も作れない。2人が戻るまではかなり苦労しそう。

 

ジローナ

先制点を奪われるまでの押し込まれている状況だと、勝利する感じはなかった。一方でうまくプレスを回避できれば、フリーランニングも交えつつ攻撃的なサッカーができることは証明できた試合。ゴールや勝利が続けばチームが波に乗れそうです。

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