俺から見たラージョ・バジェカーノ対バルセロナ

第31節、ラージョ・バジェカーノ対バルセロナ対です。

 

バルサはブスケツが出場停止、ペドリ、ガビ、デ・ヨングで中盤を組みました。

 

前半

ラージョは4-2-3-1で守備ブロックを作り、前からパスコースを限定していきます。攻撃では、しっかりとパスをつないできます。

 

バルサはいつも通りの前からのプレスとパス回しで対抗します。

 

互角の立ち上がりです。

 

7分、バルサ陣内右サイドの高い位置でラージョのスローイン。トレホが受けて近づいてきた医師にボールを落とします。医師はカットインからシュート。テア・シュテーゲンが正面でキャッチします。

 

8分、右サイドでハフィーニャが受けてタメを作り、クンデがオーバーラップ。ハフィーニャはその動きに合わせてスルーパス。クンデが抜け出し、マイナスのクロス。レバンドフスキがトラップからシュートもDFがブロック。

 

16分、バルサの最終ラインがハーフウェーラインまで押し上げてビルドアップ。ペドリが最終ラインに戻りながらボールを受けると、トレホが一気にプレスをかけます。ペドリはキープしようとしますがボールをつつかれ、カメージョがボールを拾いそのまま縦に持ち出しショートカウンター。カメージョはテア・シュテーゲンと1対1になり、ゴール右へシュート。テア・シュテーゲンがファインセーブ。

 

18分、ハーフウェーラインを過ぎた辺り右サイドでボールを受けたカメージョが中にトラップ。大きくなったところをガビに狙われますが、ガビを弾き飛ばしてそのまま中へドリブル。カメージョはDFを引き付けて左ハーフスペースのアルバロ・ガルシアにパス。アルバロ・ガルシアはトラップから間を置かずに地を這うミドルシュート。ゴール右へ突き刺します。

 

ラージョが先制します。

 

22分、自陣右ハーフスペースでガビがスライディングで奪いバルサのカウンター。ガビは前方のハフィーニャにパス。ハフィーニャは中央をドリブルで持ち上がり左ハーフスペースのレバンドフスキにスルーパス。レバンドフスキは縦に持ち出しディミトリエフスキと1対1になり、ファーサイドへシュート。ディミトリエフスキがファインセーブ。

 

26分、バルサの左コーナー。中央に走り込んだアラウホがヘッドも枠の右。

 

29分、ラージョの右サイドからのクロス。ニアのアロンソが触れず抜けたボールがガビの腕に直撃。主審の判定はノーファール。

 

最近の傾向だと腕が体に完全に付いていればノーファールになることが多いですが、今回はハンドを取られて同然だと思えるシーンでした。

 

少し、バルサのファールが多くなってきました。

 

41分、ペドリが中央をドリブルで持ち上がり、左ハーフスペースのレバンドフスキの足元に絶妙なパス。レバンドフスキは縦に持ち出しニアへシュートを突き刺しますが、わずかにオフサイドでした。

 

44分、左からのクロスに中央のカメージョがフリーでヘッドもテア・シュテーゲンがキャッチします。

 

前半はバルサがポゼッション率は高かったものの効果的な攻めはできず、ラージョが1点をリードして折り返します。

 

後半

前半同様の展開。バルサがボールを保持するも攻め手を探し、ラージョが守備ブロックを作り迎え撃つ形です。

 

52分、ラージョがハーフウェーラインを超えた辺り、右サイドからのスローイン。トレホが下りてきてスローインを中に落とします。そのボールにフラン・ガルシアとデ・ヨングが反応。デ・ヨングがいち早く追いつきますが、フラン・ガルシアはあきらめずに足を出してブロック。ボールはバルサゴール方向、アラウホとクンデの間に転がります。フラン・ガルシアはそのボールを拾って縦にドリブルしテア・シュテーゲンと1対1になり、ファーサイドに流し込みます。

 

ラージョが2-0とリードを広げます。

 

バルサは交代カードを切って、攻勢に出ようとしますがあまり変わりません。

 

60分、ファティが左からカットイン。中央でボールコントロールが大きくなり、ボールの先にいたガビがダイレクトシュート。ディミトリエフスキがキャッチします。

 

63分、バルサの縦パスをルジューヌが右サイドへクリア。カメージョが飛び出し、ダイレクトシュートも枠の左へ外れます。

 

82分、右サイドでハフィーニャとレバンドフスキがパス交換を行いDFを引き付け、中央のパブロ・トーレに展開。パブロ・トーレは左ハーフスペースのケシエにパス。ケシエは強引にシュート。目の前のルジューヌがブロック。ゴール前に弾んだボールにいち早く反応したレバンドフスキが強烈なダイレクトボレー。ゴール中央に突き刺します。

 

バルサが1点を返します。

 

89分、バルサが右サイドからフリーキック。DFにはね返されたボールが右ハーフスペースに浮き、レバンドフスキが右にいたハフィーニャにヘッドでつなぎます。ハフィーニャは角度のないところからダイレクトボレーも枠の右へ外します。

 

ラージョが2-1と逃げ切りました。

 

気になったプレーヤー

ラージョ・バジェカーノ

#1ディミトリエフスキ

案定位した守備で勝利に大きく貢献。

 

#3フラン・ガルシア

決勝ゴールをマーク。決勝点を奪う球の積極性が素晴らしかった。

 

#8トレホ

攻守のキーマン。守備だけでなく、攻撃でも大きく勝利に貢献した。

 

バルセロナ

#9レバンドフスキ

シュートチャンスはきている。あとは決めるだけ。

 

#8ペドリ

宝の持ち腐れ。ガビが前方に行き、後方からのパスを足元でもらって裁く。それをデ・ヨングやガビにやってもらい、ペドリはバイタルエリアで縦パスを受けたい。そうすれば、もっと崩しの局面が楽になるはず。

 

#1テア・シュテーゲン

ファインセーブもあったが、らしくない2失点。

 

総括

ラージョ・バジェカーノ

少ないチャンスをモノにして勝利を得る。狙い通りのサッカー(縦からパスコースを限定してボールを奪い、速攻、遅攻を使い分ける)ができていたと思う。ビエルサの指導を受けていたイラオラが監督を務め、良いサッカーをしています。今後も大きな期待をしております。

 

バルセロナ

動きが重く見えたこと。ブスケツの穴が想像以上に大きかったことがわかる。ブスケツがいれば、ペドリは下がらずにプレーができたはずだし、楔ももっと入りました。近い将来ブスケツはいなくなるので、ブスケツがいなくても中盤が機能し、ペドリの良さが出せるようになればもっと強いチームができるはずです。

 

おまけ

ガビのハンドを見逃すのはひどい。後半に多様な場面でラージョはハンドを取られていました。このようなことが起こるから審判への信頼が落ちるし、試合の質も落ちていく。ビッグクラブに忖度したかどうかはわからないが、公平なジャッジをしてほしい。

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