俺から見たセルタ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第25節、セルタ対バルセロナです。

 

バルサはアラウホが先発復帰。左WGにロケがリーガ初先発を飾りました。

 

前半

セルタは4-4-2で前からプレスをかけに行くもなかなか奪えず。中盤、最終ラインで防ぐ形になります。バルサも同様。シュートチャンスができそうなのは速攻を仕掛けた時のみです。

 

ほぼ互角の展開。

 

9分、最終ライン右ハーフスペースのクンデが中央のレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキはフリック。中央に入り込んだロケが受けて右ハーフスペースのヤマルにパス。ヤマルは中に持ち出してシュート。ガイタがファインセーブ。こぼれ球をカンセロが詰めますが大きく枠の上に外します。

 

11分、セルタのカウンター。右サイドでボールを受けたアスパスがドリブルで持ち上がり、カバーに入ったクバルシと1対1。アスパスはドリブルで仕掛けて2列目にクロス。走り込んだラーセンがシュートもテア・シュテーゲンがキャッチ。

 

膠着状態が続きます。

 

44分、右サイドでボールを受けたヤマルがドリブルで仕掛けて中に持ち出し中央のレバンドフスキにパス。レバンドフスキはファーストタッチで右に持ち出しスターフェルトの逆を取り、すぐさまシュート。ゴール左に決めます。

 

レバンドフスキのゴラッソでバルサが先制します。

 

45分、セルタは右サイドから攻めてクロスを入れますがはじき返されます。しかし、こぼれ球を拾ってベルトランが右ハーフスペースからミドルシュート。カンセロが目の前でブロックしますが、その場に落ちたボールをミンゲサが縦に持ち出しシュート。テア・シュテーゲンが正面でキャッチ。

 

バルサが1-0とリードして前半を折り返します。

 

後半

バルサはアラウホに代えてイニゴ・マルティネスを投入します。セルタもドミンゲスに代えてウナイ・ヌニョスを投入。

 

46分、セルタは右サイドでパスをつなぎ、右ハーフスペースのラーセンに楔を入れます。ラーセンはイニゴ・マルティネス相手に半身でボールキープし、インナーラップしたミンゲサにソールでパス。ミンゲサはトラップからバックヒールで中央のアスパスへパス。アスパスはゴール左へグラウンダーのダイレクトシュート。テア・シュテーゲンが反応しますが、クンデに当たりボールが浮き、テア・シュテーゲンの上を抜けてゴール。

 

セルタが同点に追いつきます。

 

66分、セルタが右サイドからゴール前左ハーフスペースに走り込んだマヌ・サンチェスにフィード。マヌ・サンチェスはダイレクトで中に折り返しますが、クンデが何とかカット。

 

中盤にスペースが空いてきました。

 

バルサはサイドからクロスを入れることが多くなりますが、ことごとくセルタのDF陣にはね返され、こぼれ球を拾われます。ゴール前に飛び込む選手とクリアボールを拾う選手で役割を分担すれば、二次攻撃につながると思いますが、全員ゴール前に殺到してしまいます。

 

セルタは、カウンターからチャンスをうかがいますが、バルサの守備陣が耐えて決定機は作らせません。

 

92分、右サイドに流れたレバンドフスキがクロス。DFにはね返されますがボールはゴール正面に高く上がります。落下点にいたベルトランが右足で大きくクリアしようとしますが、飛び込んできたヤマルのお尻を蹴ってしまいバルサにP.K.が与えられます。

 

キッカーはレバンドフスキ。いつも通りのタイミングを外す助走からゴール右へシュートもコースが甘く、読み切ったガイタがセーブ。しかし、キックした時に両足がゴールラインの手前に出ていたのでやり直し。キッカーは再びレバンドフスキ。先ほどより入念に助走にフェイントを入れてゴール右へ決めます。

 

バルサが終了間際に勝ち越して、そのまま逃げ切りました。

 

気になったプレーヤー

セルタ

#10アスパス

バルサ相手に一番点を奪っているそうで、11ゴール目。運土量は少ないものの確かな技術と状況判断でセルタの攻撃を引っ張る。

 

#3ミンゲサ

バルサのカンテラ出身。アシストは見事だった。

 

バルセロナ

#9レバンドフスキ

得点感覚が戻ってきた。1点目はFWの教科書に載せたいぐらいのゴラッソだった。

 

#8ペドリ

ちょっと連戦の疲れが見える。怪我をしないといいけど。

 

#16フェルミン・ロペス

途中出場から裏への飛び出しを何度も見せる。バルサの攻撃の活性化委にはフェルミン・ロペスが必要。フェラン・トーレスが負傷離脱中の今、貴重な存在になっていると思うが先発起用されないのが不思議。

 

#21デ・ヨング

最近フル稼働中。こちらもペドリ同様、疲労の蓄積からパフォーマンスが落ちてきている。それでもチームの中ではとてもいいプレーは見せているが怪我が心配。

 

#15クリステンセン

この試合も可もなく不可もなく。中盤で効いている感じはしないが、中央をあっさりやられていないことを考えると効果はあるのかなとも思うが、対戦相手がバイタルエリアを積極的に攻略してこないため何とも言えない。

 

#27ヤマル

先制点のアシスト、P.K.獲得と大活躍も、試合終盤は息切れ。こちらも怪我のリスクが高まっている。

 

#33クバルシ

デビュー当時の良さが消えてきた。ミスがちょっとした目立つようになってきたがまだ17歳になったばかり。長い目で見ていきたいのと同時に、怪我のリスクも考えたい。

 

総括

セルタ

攻守に置いて中途半端。前からボールを奪いきれないし、攻撃もストロングポイントが見えない。前回対戦した時はとても良かったのが、現在は迷走中。順位も降格圏の1つ上と危ない。好きなチームの1つなので頑張ってほしい。

 

バルセロナ

スタメンが固定化されて、特定の選手に明らかな疲労が見てとれる。次はチャンピオンズリーグのナポリ戦が控えているが不安要素が多い。コンディション不良、けが人の多さ、試合の流れを変える交代選手がフェルミン・ロペス、ロケぐらいしかいない、逃げ切りたいときも守備を強化する選手がいない、前からプレスをかけるにも連動性がないし、リトリートして守るだけの守備力がない等、挙げればきりがない。

 

おまけ

昨日あった日本で行われた富士フィルムスーパーカップでは、川崎フロンターレがアジアチャンピオンズリーグからスタメンをごっそり入れ替えて戦いました。結果がついてこなくても、バルサもそれぐらいやらないと試合内容やチーム状況は良くならないと思います。スタメンの固定化で、選手のコンディションの低下、怪我のリスクの増加、控え選手のモチベーションの低下等、悪影響が多すぎます。現在のサッカー界における過密スケジュールでは、2チーム分の選手を使いこなせるマネージメント能力が監督に求められていると思います。ターンオーバーをすれば、選手を育てる環境も整いますし、将来的なチームの底上げができると思います。

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