俺から見たアスレティック・ビルバオ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第27節、アスレティック・ビルバオ対バルセロナです。

 

バルサはスタメンはいつも通りほぼ固定。CBにクバルシ、右WGにラフィーニャを起用しました。

 

ビルバオはコパ・デル・レイから中2日の試合です。大幅にターンオーバーをしてきました。

 

前半

バルサ、ビルバオ共に前からプレスをかけます。ビルバオの方が上手くプレスをかけて、バルサのビルドアップを潰します。

 

ビルバオが押しぎみに試合を進めますが、決定機はないまま時間が過ぎていきます。

 

25分、デ・ヨングが足首を負傷。フェルミン・ロペスが投入されます。ペドリが中盤に下がり、フェルミン・ロペスが左WGの位置に入ります。

 

31分、バルサの速攻。

右ハーフスペースのギュンドアンが左ハーフスペースに走り込んだフェルミン・ロペスにスルーパス。ウナイ・シモンが飛び出して来ますが、フェルミン・ロペスはシュートを放ちます。ウナイ・シモンがセーブし、左サイドに跳ね返ったボールをカンセロがダイレクトシュート。バックしたウナイ・シモンがカバーに入っていたジェライにぶつかりながらもセーブするもボールはゴールへ。しかし、ジェライがゴール直前でクリア。

 

44分、ペドリが負傷。ヤマルが投入されます。ヤマルが右WG、フェルミン・ロペスが中盤に下がり、左WGにラフィーニャが移ります。

 

後半

イニャキ・ウィリアムズがいつの間にか左サイドにきています。前半同様?ビルバオが主導権を握ります。

 

52分、バルサがビルバオ陣内中央でフリーキックを得ます。ゴール前に入れるかと思いきやで右ハーフスペースのフェルミン・ロペスがショートパスを受けてミドルシュート。枠の左へ外れます。

 

56分、ギュンドアンが中央でドリブル。DFを引き付けて左ハーフスペースに入ってきたカンセロにパス。カンセロはダイレクトで前方にスルーパス。レバンドフスキが抜けてシュートもDFがブロック。

 

66分、ヤマルが右からカットイン。ベレンゲルが後ろから寄せてヤマルの足を引っかけて倒しますがノーファール。ドリブルする足に引っかかっているからファールだと思うのですが、笛はなりませんでした。

 

中盤にスペースが空き始めますが、両チームともになかなか決定機は作れません。

 

91分、ビルバオの左コーナーキック。ファーサイドに流れたダニ・ガルシアがフリーでヘッドも枠の右に外します。

 

0-0で引き分けに終わりました。

 

気になったプレーヤー

アスレティック・ビルバオ

#30ウナイ・ゴメス

分銅量が豊富で、ドリブルスピードもある。トップ下の位置からフリーランニングを繰り返してボールを引き出す。まだ20歳で、これからの成長が楽しみな選手。

 

#9イニャキ・ウィリアムズ

後半左サイドでのプレーのほうが良かった。

 

バルセロナ

#16フェルミン・ロペス

いつ出ても豊富な運動量を活かしてプレーするのに好感が持てる。今後、バルサのキーマンになりそう。

 

#21デ・ヨング&#8ペドリ

ターンオーバーをせずにずっと出場した結果、怪我をしてしまった。私のブログでも再三怪我が心配と書いてきたが、現実のものになってしまった。デ・ヨングが1ヵ月程度、ペドリが2ヶ月程度とのことだが、試合に復帰したからといって元の状態に戻るわけではなく再発の危険と隣り合わせの状態です。一般の報道だと試合に出たら完全復活と思われているようだが、試合に出られるというだけで怪我した場所はまだ弱い状態です。同じ個所を怪我する可能性、無意識に怪我した個所をかばって他の場所を怪我するリスクはあります。怪我が多い選手を「ガラスの○○」と言ったりしますが、コンディションを完全な状態まで徐々に引き上げずに使い捨てのように起用するクラブや監督に大きな責任があるように思えます。

 

総括

アスレティック・ビルバオ

コパ・デル・レイ準決勝のアトレティコ・マドリード戦から中2日。ターンオーバーをしつつ、最低限の結果を得た。非常に難しい試合だったと思うが、バルベルデ監督、選手の健闘が素晴らしかった。チーム戦術がしっかりしているので、スタメンが入れ替わっても機能する。バルサも見習う必要がある。

 

バルセロナ

試合結果以上に、恐れていた事態が起きてしまった。

 

ターンオーバーをしないから、スタメンに疲労が蓄積する。 ベンチメンバーは経験を積めないのでチームの底上げができない。 スタメンへの依存度がさらに高まり、ターンオーバーがしにくくなる。 スタメンが怪我をして、出場できなくなる。 新たにベンチメンバーを抜擢しても積み上げがないから機能するまで時間がかかる。 けが人が戻ってくるとスタメンに戻す。

 

この悪循環を繰り返しています。バルサの監督はプレッシャーがすさまじいのかもしれないが、監督自身が決断を下さないと負のサイクルは永遠に断ち切れず、ペドリやデ・ヨングのように怪我を繰り返してしまいます。

 

いい加減、バルサ首脳陣が腹をくくって、ベストメンバー11人であとはカンテラから選手を上げて経験を積ませて戦力にしていく方針を打ち出すべきです。現状ではどんな選手を獲得しても、ノーインパクトか怪我をして離脱するしか道はありません。絶対に方針転換が必要です。

 

おまけ

現代サッカー自体が、11人で行うものではなくなり、22人いい選手がいればいい話ではなくなってきています。

 

トップチームと同じ戦術で下部組織を運営し、トップチームの選手15名程度(下部組織の選手も含めて)と下部組織の若手でチームを組むのが理想的なのではないでしょうか。トップチームの人数が多すぎると、下部組織から上がってくる選手にチャンスがなくなり、才能の流出を招きます。下部組織出身者は他チームから移籍してくる選手より、チーム愛があるだろうし、その分一生懸命プレーしてくれるはずです。

 

サッカーチームの首脳陣の方、いかがでしょうか?

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