俺から見たセビージャ対バルセロナ

リーガ・エスパニョーラ第23節、セビージャ対バルセロナです。

 

バルサはコパ・デル・レイ準々決勝から、CBをイニゴ・マルティネスとアラウホで組み、中盤のガビ、CFにはレバンドフスキが先発に復帰しました。

 

前半

開始からバルサがボールを保持。セビージャは4-4-2の守備ブロックを作り、カウンター狙い。ただ、セビージャのボールへの寄せは遅い感じを受けます。

 

6分、ペドリが左ハーフスペースから右ハーフスペースへフィード。走り込んだヤマルがダイレクトボレー。ニーランがファインセーブ。

 

直後のコーナーキック。ショートで始めてヤマルが左ハーフスペースにいたラフィーニャに戻します。ラフィーニャはファーサイドにクロス。イニゴ・マルティネスがヘッドで折り返し、レバンドフスキがジャンピングボレーで押し込みます。

 

バルサが先制します。

 

8分、セビージャのキックオフ。右サイドにボールをつなぎ、ルケバキオが右ハーフスペースへフィード。アラウホが手を挙げてオフサイドをアピールするも、2列目から飛び出したサウールがハイラインをかいくぐり突破し、ファーサイドへクロス。走り込んだバルガスが押し込みます。

 

セビージャがすぐさま追いつきます。

 

9分、バルサの左コーナーキック。ニアでレバンドフスキがフリック。ファーサイドに走り込んだイニゴ・マルティネスが押し込もうとしますがグデリが何とかクリア。

 

15分、左サイドをペドロサがワン・ツーで抜け出しDFとGKの間にクロス。ロメロが走り込みシュートも空振りして体に当たります。こぼれたボールをロメロがつめようとしますがシュチェスニーがかき出ファインプレー。

 

35分、右45度でボールを受けたヤマルが中に持ち出しミドルシュート。DFの間を抜けて枠の左に外れます。

 

41分、左からラフィーニャがクロス。ファーサイドのヤマルがアウトサイドで中に落とし、走り込んだクンデがダイレクトシュートも大きく枠の上に外れます。

 

44分、左サイドでペドロサが外に開いたバルガスとワン・ツーで抜け出しクロス。ニアでクバルシが触り、ファーサイドに浮いたボールをルケバキオがバイシクルシュート。シュチェスニーが驚異の反応を見せスーパーセーブ。

 

前半は1-1で折り返します。

 

後半

バルサはガビに代えてフェルミン・ロペスを投入。

 

45分、左サイドでパスを回しバルデが左ハーフスペースのペドリにボールを戻します。ペドリはDFとGKの間に絶妙のふわりとしたクロス。2列目から走り込んだフェルミン・ロペスがヘッドで押し込みます。

 

バルサが2-1と勝ち越します。48分、セビージャの速攻。ルケバキオがバルサのハイラインの裏右サイドを突破しドリブルで中に切り込み、左ハーフスペースへパス。走り込んだロメロがシュートもクバルシに当たりボールは右ハーフスペースへ。バルガスがつめてゴールかと思いましたが、ルケバキオの抜け出し、バルガスのシュートは両方オフサイドでした。セビージャは追加点を奪えません。

 

53分、右サイドからサウールのアーリークロス。クンデの前に入ったソウが胸トラップ後転倒。笛は鳴りません。リプレイでもクンデとの接触はわずか。これはファールではないと思います。

 

54分、クバルシが中央バイタルエリアのラフィーニャへ鋭い楔を入れます。ラフィーニャ寄せてきたバドを右にかわして右足ミドルシュート。ゴール左下に決めます。

 

バルサが3-1とリードを広げます。

 

61分、ソウが中盤でボールコントロールミス。すかさずフェルミン・ロペスがスライディングでカットを狙います。フェルミン・ロペスの足はボールカットに成功しましたが、体がソウに足に激突。主審はイエローカードを提示しますが、VARが介入し、オンフィールドレビューでレッドカードに訂正されます。

 

バルサは10人で戦うことになりました。明らかに先にボールをカットしていたのでレッドカードは少し厳しい判定にも見えました。

 

77分、バドが中央から強烈なミドルシュートを放ちますが、シュチェスニーがブロック。

 

直後のコーナーキック。バルサゴール前で混戦になりますがセビージャは押し込めません。

 

84分、ルケバキオがペナルティエリアの右でボールキープして後方に戻します。スソが受けて強烈なグラウンダーシュート。シュチェスニーがしっかりキャッチします。

 

88分、バルサは右サイドからのフリーキック。ラフィーニャがファーサイドに送ったボールは手前に入ったダニ・オルモには合いませんでしたが、大外から入ったエリック・ガルシアがヘッドで押し込みます。

 

バルサが4-1とします。

 

その後両チームともに決定機はなく試合終了。

 

バルサが4-1で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

セビージャ

ペドロサ

前半、2回同じ形でアンダーラップしてチャンスを作る。

 

#11ルケバキオ

ボールには関わっていたが、得意のドリブルは抑え込まれる。

 

バルセロナ

#9レバンドフスキ

先制点は見事。

 

#11ラフィーニャ

チーム3点目の右足ミドルシュートは脅威。左利きとは思えないほどのゴラッソでした。

 

#6ガビ

ちょっと空回りしている印象。イエローカードをもらって前半で交代。

 

#8ペドリ

最近DFラインの裏に落とすパスが絶品。味方は走り込んで押し込めばいいレベルになってきた。

 

#4アラウホ

前半20分過ぎに負傷で交代。オフサイドをアピールして動きが止まるのは悪い癖。もし、アピールせずにプレーを続けていたら失点はなかったかもしれない。

 

#16フェルミン・ロペス

勝ち越し点にレッドカードとあわただしい試合になってしまった。プレー自体は良いので心配はしていない。

 

#5イニゴ・マルティネス

怪我明けで先発復帰。問題ないレベルまで回復している。

 

#25シュチェスニー

影のMOM。前半終了間際のバイシクルシュートのストップを始め、試合のキーポイントになる場面でしっかりシュートストップ。適応期間が完全に終わって素晴らしい活躍を魅せる。

 

総括

守備ブロックを作り、カウンター。もしくは両SHの突破力を活かして突破を図りたかったようだが上手くいかなかった。バルセロナ相手にミドルゾーンで守備ブロックを作ってもやられるだけになってしまうのはバレンシア戦を参考にすれば明らか。DFとGKの間が空けばペドリのループパスで攻略されるし、それがダメでも左サイドでペドリ中心にパスを回して右のヤマルに素早く展開してサイドからも攻め込まれてしまう。前半は持ちこたえたが、後半は足が止まってやられてしまった。バルサが10人になっても数的優位は活かせず。自チームの戦術もあるだろうが、強豪相手に対策を練ったほうがいい。

 

バルセロナ

ミドルゾーンに守備ブロックを作るチームには相性がいい。ペドリのパスに反応できる中盤や前線の選手がいれば大量得点も可能。次節、次次節と1週間おきに試合が組まれているので、休息を挟みつつ、コンディションを整えたい。

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