俺から見たバレンシア対バルセロナ

コパ・デル・レイ準々決勝、バレンシア対バルセロナです。

 

バルサはCBにクバルシとエリック・ガルシア、中盤はデ・ヨング、ペドリ、フェルミン・ロペス、CFにフェラン・トーレスを起用しました。

 

前半

バレンシアは開始からハイプレスを敢行。7-1で敗れた試合を研究してなのか、仕掛けてきます。

 

1分、バレンシアはミドルゾーンに5-3-2(5-4-1)の守備ブロックを形成。ハイプレスは試合開始時だけだったようです。前回は4-4-2の守備ブロックだったので5レーンを埋めることが今回のバルサ対策のようです。

 

3分、バルデが左サイドから中央へロングスルーパス。フェラン・トーレスが走り込み、DFと競り合いながらもシュート。ゴール右へ流し込みます。

 

バルサがいきなり先制します。

 

試合はバルサペース。バレンシアはボールホルダーへの寄せが甘く、バルサに好き放題ポゼッションをされてしまいます。前回の試合と同じ展開になりました。

 

16分、左ハーフスペースからペドリが右足アウトサイドで中央にスルーパス。DFを引き連れて走り込んだラフィーニャがトラップから右ハーフスペースへパス。走り込んだヤマルがニアへダイレクトシュート。ポストに当たり、左ハーフスペースに跳ね返ったボールをフェラン・トーレスが蹴り込みます。一度はオフサイドの笛が吹かれますがVARの確認後ゴールが認められます。

 

バルサが2-0とリードを広げます。

 

22分、左ハーフスペースのペドリが中央に走り込むフェルミン・ロペスの動きに合わせて絶妙なフィード。ディミトリエフスキの手前でフェルミン・ロペスが追いつきファーストタッチで右上に浮かせてかわしてボレーシュート。

 

バルサが3-0とさらにリードを広げます。

 

23分、サディクが左サイドで粘ってこぼれたボールをカノスが拾ってクロス。シュチェスニーがブロックし、クンデがクリア。しかし飛距離は出ず、ペナルティエリアの外左ハーフスペースでペペルが拾ってニア下へミドルシュート。シュチェスニーがファインセーブ。

 

29分、右サイドからペドリがアーリークロス。中央でラフィーニャが落とし、フェラン・トーレスが右に持ち出しシュート。ディアカビの股下を抜けてゴール左に決まります。

 

バルサが4点目を奪います。ホームのバレンシアの観客が席を立ち、帰り始めます。

 

前半は4-0とバルサが試合内容も圧倒して折り返します。

 

後半

バルサはクバルシ、バルデに代えて怪我明けのイニゴ・マルティネスとジェラール・マルティンを投入します。

 

50分、サディクが右サイドに流れてボールを受けてペナルティエリアに進入。エリック・ガルシアを翻弄して抜き去るときにわずかに当たって転倒。主審は笛を吹きますが、VARの確認があり、それ以前にオフサイドがあったということでP.K.獲得ならず。

 

51分、右サイドでボールを受けたヤマルがカットイン。2人かわしてミドルシュートも左ポストに嫌われます。

 

バルサが試合をコントロールし始めます。

 

58分、ラフィーニャが中央バイタルエリアでボールを受けて右にドリブルして右ハーフスペースのヤマルに落とします。ヤマルはダイレクトシュート。ヘスス・バスケスとディアカビの股を抜き、逆に反応していたディミトリエフスキの手をかすめてゴール。

 

バルサが5-0とします。

 

75分、バルサの速攻。右サイドからクンデがクロス。中央でヤマルが右ハーフにダイレクトで落とします。走り込んだダニ・オルモが飛び出してきたディミトリエフスキの頭上を狙いチップキック。ディミトリエフスキがファインセーブ。

 

試合は5-0でバルサが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バレンシア

#12サディク

ソシエダから冬に移籍してきたが、ソシエダ時代同様動きにキレはなく、後半戦も活躍できずに終わりそうです。

 

バルセロナ

#7フェラン・トーレス

古巣相手にハットトリック達成。動き出しがいいし、レバンドフスキの控えとして、試合の流れを変える存在として後半戦は重宝しそうです。メンタル面の成長が大きいと思います。

 

#8ペドリ

ボランチでも異次元のプレーを見せ始める。バルサの攻撃の中心。

 

#11ラフィーニャ

得点はなかったものの最前線で楔を受けて攻撃の起点になる。

 

#19ヤマル

ポストをたたくこと2回、得点は意表を突いた2人股抜きシュート。得点を奪う意識も強くなってきたように感じる。

 

#24エリック・ガルシア

ここにきてCBの3番手に上がってきたように思える。ハイラインを突破されても笛が鳴るまでプレーできるのは大きい。アラウホとの序列をひっくり返した気がする。もちろん対人守備ではアラウホのほうがかなり上だが、ビルドアップ能力、オフサイドアピールで足を止めないでプレーを加味するとエリック・ガルシアのほうが上だと思う。

 

#5イニゴ・マルティネス

復帰戦は無理なく務める。チームとしては大きな戦力アップ。

 

#21デ・ヨング

引き気味の相手だとカサドよりデ・ヨングのほうが機能する。試合展開によってカサドと併用されていきそう。

 

総括

バレンシア

前回の大敗を全く生かせず、今回も大敗。クラディオ・ロペスやアイマール、バラハ等がいた時代のバレンシアを知っているものとしては、現在のバレンシアの姿を見るのは寂しい。ボールの奪いどころ、攻撃の道筋を早く見つけないと降格圏脱出は厳しい。

 

バルセロナ

開始30分で試合を決めて、後半は選手を交代して休ませることができたのは大きい。ラフィーニャとヤマルへの依存が高いのが気になるが、セビージャ戦が終われば2週間は週1の試合日程になる。そこでコンディションを整えて3月の試合に臨みたい。

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