俺から見たバルセロナ対アラベス

リーガ・エスパニョーラ第22節、バルセロナ対アラベスです。

 

バルサはアタランタ戦からデ・ヨング、エリック・ガルシアに代えて、カサドとクバルシを起用しました。

 

前半

3分、自陣右サイドでボールを受けたヤマルが中央にドリブルしてコネクニーとサンチェスを引き剥がし、右ハーフスペースに進入。そのまま縦にドリブルしてさらに4人を抜き去り、ゲバラをかわして前方左ハーフスペースのラフィーニャの足元にピタリと左アウトサイドパスを通します。ラフィーニャはトラップからシュートも枠の右へ外します。

 

アラベスは4-4-2。ミドルサードで守備ブロックを作り、楔のパスに寄せていきます。ボールを奪いに行くのではなく、抜かれないことを優先している感じです。

 

ヘディングの競り合いでガビとコネクニーが負傷交代。バルサはフェルミン・ロペス、アラベスはカルロス・マルティンが投入されます。

 

その後、膠着状態。

 

アラベスはバルサのハイラインの裏を狙いますが、グリディを中心に何度もオフサイドにもかかります。

 

バルサはボールを保持するも前に進めません。目立つのがアラウホとクンデの右サイド。アラウホがボールを持つとアラベスの選手が暗にパスコースを切り、縦パスを入れさせません。クンデが持つとアラベスの寄せが早くなり、ボール奪取ポイントとして狙われます。

 

アラベスが完全にバルサの右サイドを抑えます。

 

29分、ペドリが中央から左へスルーパス。ラフィーニャが受けてDFとGKの間にクロス。ファーサイドでサンチェスが胸でカット。こぼれたボールをレバンドフスキが拾い、中に持ち出しシュート。枠の右に外れます。

 

42分、バルサは左フリーキックから二次攻撃。こぼれ球を拾ったバルサは中央にパスを回し、ペドリがボールを受けます。ペドリは寄せてきたブランコをターンで剥がしてバイタルエリアに進入し、トゥキックでミドルシュート。オウォノがキャッチします。

 

前半は0-0。膠着状態でした。

 

後半

バルサはアラウホ、カサドに代えてビルドアップ能力に長けたエリック・ガルシアとビルドアップ時に最終ライン付近まで下がって受けるデ・ヨングを投入します。

 

バルサは2人を入れたことで右サイドのビルドアップが活性化。チーム全体の押し上げが可能になり、アラベスを押し込みます。アラベスは何とか耐えます。

 

56分、バルサは左コーナーキックからの二次攻撃。左ハーフスペースでクリアボールを拾ったバルデですがコントロールミス。DFに寄せられボールを蹴ります。はじかれたボールがDFラインの裏右ハーフスペースへ。ヤマルが走り込みダイレクトボレーで中に折り返します。レバンドフスキが飛び込みヘディングシュート。わずかに枠の左に外れます。

 

60分、左ハーフスペースでペドリがボールキープし、DFを引き寄せて中央のデ・ヨングにパス。デ・ヨングは右のヤマルに展開。ヤマルは中に持ち出しミドルシュート。オウォノがファインセーブ。

 

直後のコーナーキック。一度はね返されますがバルサはクリアボールを回収して、左サイドのペドリがファーサイドにクロス。ヤマルがダイレクトボレーでゴールを狙いますが、テナグリアが触りボールはファーサイドへ。レバンドフスキが走り込んでおり、左足ダイレクトボレーで押し込みます。

 

バルサが先制します。

 

バルサがさらに攻勢に出ますが、なかなかチャンスは作れません。

 

75分、バルサの左コーナーキック。ショートで始めて右サイドまで回してヤマルがファーサイドへアーリークロス。フェルミン・ロペスが飛び込みますがわずかに届かず。

 

中盤が空き始め、アラベスが押し返し始めます。

 

86分、右サイドのスローインからパスをつないでモウリーニョがクロス。中央でトニ・マルティネスがエリック・ガルシアに寄せられながらもオーバーヘッド。枠の右に外れます。

 

その後スコアは動かず、バルサが1-0で勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#19ヤマル

前半開始直後のドリブルがすごかった。止められそうになるけど、一瞬早く足を出してドリブルで突き進む。いずれマラドーナやメッシのような5人抜きドリブルでゴールを決める日が来そうです。また、クロスに対するボレーの精度がとても高かった。今シーズンはさらに成長しているのがわかる。どこまで伸びるか楽しみです。

 

#9レバンドフスキ

56分、得点シーンとFWの嗅覚が光った。ゴールへの嗅覚があるから得点が奪える。私も見習いたい。

 

#4アラウホ

ビルドアップ能力の無さをアラベスに突かれる。オフサイドをアピールしてプレーが止まるのも難点。この試合では悪いところが目立ったので、前半で交代もやむなし。

 

#24エリック・ガルシア

アラウホとは対照的にビルドアップで違いをみせた。アラウホのパスコースはクンデ、クバルシ、シュチェスニーの3人。特にクンデに入れるボールはアラベスに狙われており、クンデにボールが入るとアラベスの中盤が素早く距離をつめてボールを奪いに来ていた。一方、エリック・ガルシアはクンデに出しても近い位置でリターンをもらって次の展開を考えているし、デ・ヨングに当てたり、クンデをとばしてヤマルに直接ボールをつけたり、バリエーションが豊富で徐々に前進し、アラベスを押し込んだ。この試合の陰のMOMと言っていい。

 

#21デ・ヨング

後半から出場して、エリック・ガルシアからのパスを引き出しバルサの攻勢につなげた。

 

アラベス

#3マヌ・サンチェス

前半はヤマルを抑えることに成功したが、後半は押し込まれてしまった。

 

#18グリディ

良くオフサイドに引っかかる。

 

総括

バルセロナ

アタランタ戦に続き、先発をあまり入れ替えずに臨んだが上手くいかなかった。アラウホが良くなかったが、それ以外にも全体的に運動量が少なく足取りが重い感じを受けた。やはり、ターンオーバーして休ませておいたほうが良かった。次はコパ・デル・レイのバレンシア戦。コンディションを整えて臨みたい。

 

アラベス

前半の左サイドを封鎖する守備は良かったが、後半投入されたエリック・ガルシアとデ・ヨングにやられてしまった。ボールの奪いどころは定まっていないし、攻撃の核もいない。降格圏に沈むのも理解できる試合内容だった。

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