俺から見たバルセロナ対アタランタ

チャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第8節、バルセロナ対アタランタです。

 

バルセロナは最近のベストメンバーから、クバルシとカサドに代えてエリック・ガルシアとデ・ヨングを起用しました。

 

前半アタランタは前線からパスコースを切って、徐々にプレスをかけます。特に中盤のデ・ヨング、ペドリ、ガビにはほぼマンマークで中央に縦パスを入れさせないようにします。

 

バルはあわてずに奪われないようにビルドアップを試みます。

 

序盤は相手の出方を見る形で様子見。

 

6分、バルサが初めてアタランタのプレス回避に成功。アタランタゴールに迫ります。ココから、両チームともにギアを上げ、一気にゲームが動き始めます。

 

10分、バルサの前からのプレスに対し、最終ラインから左サイドへフィードしたアタランタがプレス回避に成功。ザッパコスタが抜け出し、サイドをえぐってグラウンダーのクロス。ニアに走り込んだデ・ケテラエールの手前でバルデが何とかカットもボールはゴールへ。シュチェスニーが体でブロックします。あわやオウンゴールというシーンでした。

 

11分、ヤマルが右サイドからカットイン。ヒエンをかわしてミドルシュート。わずかに枠の左。

 

12分、カルネセッキの大きなクリアに中央から右サイドに流れたレテギが追いつき角度のないところからシュート。シュチェスニーがセーブし、枠の左へ外れます。

 

バルサがボールを保持する時間が長くなりますが、チャンスをうかがう形になります。

 

26分、バルサのカウンター。自陣右サイドでヤマルが縦パスをフリック。ガビが寄せてきたDFと競り合い、ボールは前方のレバンドフスキにこぼれます。レバンドフスキは前を向き右ハーフスペースへスルーパス。ヤマルが走り込み、ヒエンと1対1になり、縦に抜き去りますがドリブルに時間がかかり、今度はコラシナツと1対1になり中に持ち出しシュート。カルネセッキが正面でキャッチ。

 

34分、アタランタの速攻。左サイドから中央へのパスに対し、デ・ヨングがポジショニングを誤りパスカットができず、パサリッチにパスが入ります。ここでバルサのマークのずれが出ます。パサリッチは右へ展開し、再び中にボールが戻ります。フリーで上がってきたエデルソンが受けて前方のデ・ケテラエールに楔を入れます。デ・ケテラエールはターンして前を向き、エリック・ガルシアとアラウホが慌てて寄せ、ボールが左へこぼれます。そこに待っていたザッパコスタがシュート。ゴール右へ決めます。

 

しかし、VARの確認でエリック・ガルシアがつついたボールがデ・ケテラエールの足に当たってザッパコスタの前にこぼれたということでオフサイド。完全に崩されていたバルサは運よく失点を免れます。

 

前半は0-0で折り返します。

 

後半

45分、左サイドからデ・ケテラエールがサイドをえぐってグラウンダーのクロス。バルデがクリアするもボールは中央へ。こぼれ球をデローンがダイレクトシュートも枠の右。

 

46分、バルサの速攻。左サイドのバルデが左ハーフスペースに下りてきたレバンドフスキに楔を入れます。レバンドフスキはダイレクトで左へスルーパス。走り込んだラフィーニャがダイレクトで中央へクロス。飛び出してきたカルネセッキの前にヤマルが走り込み、カルネセッキの左を抜きます。コラシナツがカバーに入りますが、ヤマルは体を入れてコラシナツをブロックし、無人のゴールに押し込みます。

 

バルサが素晴らしい連携で先制します。

 

50分、右サイドからバルサのハイラインの裏へスルーパス。レテギがオフサイドポジションにいたため、アラウホはオフサイドだと思ったのか走るのを緩めます。パサリッチが2列目から走り込み抜け出します。アラウホは慌ててパシャリッチを負いますが、パシャリッチは追いつかれる前にシュート。アラウホが券面にスライディングを仕掛けましたが股の間を抜けます。しかし、シュチェスニーがファインセーブ。ボールは右サイドに流れます。レテギが走り込んでいましたが追いつけず。

 

53分、バルサはペナルティエリアの角右45度からフリーキック。ラフィーニャが直接ニア上を狙いますがカルネセッキがファインセーブ。

 

アタランタのボール保持時間が長くなります。

 

59分、アタランタのコーナーキック。シュチェスニーがパンチングでクリアしたボールをペナルティエリアの外でヤマルが拾い、ロングカウンター。ヤマルはドリブルで右ハーフスペースを持ち上がり、一度は奪われかけますがすぐに奪い返して右ハーフスペースのレバンドフスキにパス。レバンドフスキは左にいたラフィーニャにパスを出してゴール前へ。ラフィーニャはDFを引き付けてレバンドフスキにパス。レバンドフスキはカルネセッキと1対1になりますが、ボールが足元に入ってしまい、一瞬遅れます。その隙にDFが寄せてボールがレバンドフスキの足に当たりゴールへ。カルネセッキがブロックし、跳ね返ったボールはレバンドフスキに再び当たり枠の左に外れます。

 

62分、バルサの速攻。左サイドでラフィーニャがボールを奪われますが素早いネガティブトラジションでボールをカット。左ハーフスペース前方のヤマルにパス。ヤマルはザッパコスタ相手に縦に行くと見せかけて中に持ち出し左足アウトサイドでシュート。カルネセッキがファインセーブ。右に流れていたラフィーニャにボールが入れば決定機になっていたので、ラフィーニャが残念がっていました。

 

66分、アタランタの速攻。右サイドを突破してあげたクロスが左に流れ、ザッパコスタ(?)がボールを拾って、ドリブルを仕掛けて中央に戻します。ボールを受けたエデルソンが目の前にいたガビをダブルタッチで鮮やかにかわして素早くミドルシュート。ゴール左下に決まります。

 

エデルソンのゴラッソでアタランタが同点に追いつきます。

 

72分、バルサの右コーナーキック。ファーサイドでなぜかフリーになっていたアラウホがヘッドでニアに叩き込みます。

 

バルサが2-1と勝ち越します。

 

78分アタランタは右サイドでボールをキープ。その間に中央からデローンが右に流れてボールを引き出し、中にクロス。バルサDFがずれて空いた中央のスペースにパサリッチが走り込み、慌てて追いかけたクンデ寄せられながらも右足シュート。シュチェスニーの股を抜けてゴール。

 

アタランタが再び同点とします。

 

83分、バルサの二次攻撃。左サイドでボールを受けたラフィーニャが中を確認してクロス。体勢を崩しながらフェラン・トーレスがヘッドも枠の上。

 

93分、バルサの左からのアーリークロスははね返されますが、中央にこぼれたボールをカサドがシュート。ザニオーロに当たり、こぼれたボールをフェラン・トーレスがシュート。カルネセッキがファインセーブ。

 

試合は2-2で終了。両チーム勝ち点1を分け合いました。

 

気になったプレーヤー

#19ヤマル

先制点はお見事。ラフィーニャとのコンビプレーも良かった。

 

#4アラウホ

笛が鳴るまではプレーを止めてはいけない。ハイラインの守備を引くからには緩慢なプレーは排除し、笛が鳴るまでプレーすることを徹底すべきです。

 

#25シュチェスニー

ぐっと安定感が増した。DF陣との連携が向上し、DFラインの裏に出たボールに対応できるようになってきた。戦術理解力の高さがよく分かる。

 

アタランタ

#77ザッパコスタ

左サイドのフリーランニングでチャンスを演出。

 

#13エデルソン

同点ゴールはゴラッソ。ダブルタッチからのミドルシュートは一見の価値あり。

 

#8パサリッチ

攻撃のキーマン。チャンスには必ずと言っていいくらい顔を出していた。同点ゴールを生んだ飛び出しも良かった。

 

総括

バルセロナ

消化試合だったが、主力を投入。普段よりプレー強度は低く無理はしなかったが、休ませても良かったと思う。リーガ・エスパニョーラ、コパ・デル・レイと連戦が続くのでターンオーバーしつつ、勝ち点を重ねていきたい。

 

アタランタ

引き分けにより上位8チームから漏れてしまった。バルサと互角に戦えるだけのポテンシャルは示したし、セリエAでも3位に付ける。決勝トーナメントのプレーオフでも活躍できそうです。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。