傷つき過ぎたライオン

ACL惨敗後のリスタートとなるべき試合。


新しい鹿島をどう創り上げていくか?
変革の第一歩をどう踏み出すのか?
今後の鹿島の可能性を観られるかと思った。



でも、待っていたのは結果ばかりか、内容も乏しい試合。



勝つ気があるのか?
変わる気があるのか?



時間もない、天候も荒れている。
そんな中であっても、変わろうとする姿勢、勝ちたい気持ちは示せるハズ。
メンバーを変えなくとも、中身を変えることはできる。
でも、若干システムをいじっただけで、やってることは変わり映えしない。
これから、ソウルを、アジアを越えていこうという意志は感じられなかった。

確かに、ソウル戦よりは、マシになったようにも見える。
大迫のクロスから興梠がヘッドで合わせ、一度は同点に追いついた。
ボール奪取の機会も増え、ポゼッションも多く出来るようになった。


でも、あまり良い形でボールを持てた機会はそんなに多くはなかった。
運動量も多いとは言えず、躍動感のある攻撃は見られなかった。
結局、やってること、やれていることは、ソウル戦、その前からあまり変わってない。

広島のように吹っ切れた勢いのある攻撃ができないのか?
森崎浩二に、完璧なミドル2本も魅せつけられてどうする?
大宮、浦和と思いきったシュートにやられてきて、またこの試合も。。。
自分たちも積極的に撃ってみようとは思わないのか?



じっくり回して崩すというよりは、ただモタモタして仕掛けられないだけ。
動きが少ないから足下ばかりで、前への迫力がなく、チャンスが少ない。


結局シュートはたったの9本。
確実なチャンスを狙っているというよりは、仕掛ける勇気がないだけでは?


もっとシンプルに、貪欲に、わずかな隙でも、ゴールを狙う。
そんな気迫溢れる勢いのある攻撃を魅せてほしいのだが。。。


個々の選手のマズいプレーが、組織の連携を乱し、チームのパフォーマンスを落とす。
そんな悪循環に陥っている感じ。
誰か、1人でも2人でも、俺がチームを変えてやる、勝たせてやる、って気概を持った選手でも出てくれないものか。




試合前に、敵将ペトロヴィッチから、
「この世で『傷ついたライオン』ほど、怖いものはない」
と評されていた鹿島。
しかし、その傷は思いのほか深過ぎたようだ。
いや、傷を負う前から、かなり衰えていたのかもしれない。
敵将が警戒するほどの怖さを見せられなかったのが残念だ。




代表戦のおかげで、次の試合まで2週間の猶予がある。
その間に、しっかりサッカーを変えてきてほしい。
少しでも勝てる、戦えるチームにしてきてほしい。



まさに、今がどん底の状態。
だからこそ、これからチームが変わっていくのを楽しむときだと思う。
チームの変化を見つけ、可能性を見出し、将来の期待を膨らませる。
すぐに結果を出せるかは分からないが、少しずつでも強くなっていってもらおう。
また、一つ一つ積み重ねていって、勝者のメンタリティを取り戻そう。
このクラブには、それができる経験、ノウハウが蓄積されている。
期待感、可能性を感じさせてくれる若手もいる。



鹿島の未来を信じている!
だからこそ、これからも熱く激しく楽しく応援していくぞ!!!

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