浅村のUZRは+16.4

14日に行われたデータスタジアム主催の「プロ野球の統計データ活用術」というイベントに参加をしてきました。

 

データスタジアムが個人向けのイベントを行うのはこれが2回目。

11月開催分の存在は知った時にはすでに満席で参加できなかったので、

私は第2回のこちらのみ参加。

 

どんな内容のイベントかと言いますと、データスタジアムのアナリストの方とBTの記者の方が

2013年度の12球団のポジション別守備・攻撃の得失点貢献データを見ながら

今年度の結果と来年度の補強ポイントを語るというものです。

 

早い話が下記のURLのような話の2013年版を12球団分聞いたと言う感じです。

http://archive.baseball-lab.jp/column_detail/&blog_id=7&id=70

※3年前のデータですが、すでにかなりのメンツが入れ替わっております・・・。

 

語られた内容はおおよそファン目線で感じていることとあまり変わらなかったのですが、

実際にプロの球団が購入して、

選手の査定や補強、場合によってはトレードの参考にしていると思われるデータスタジアムのデータを元に、GM気分で各球団の情報を見ることができるというのはなかなかおもしろい体験でした。

 

さて、タイトルの件ですが、実際の数字はこちら。

 

UZRは当然のことながら素人での算出は無理であり

(12球団すべての試合を録画し、データ化する気があるのであればできないこともないですが、

そこまでする人は基本的にいないという前提で無理かと)

NPBのUZRであれば、DELTA社もしくはデータスタジアム社の数値を参照するのが一般的。

 

比較的安価にデータを購入できるDELTAのデータは素人でも入手できますが、

データスタジアムのデータは私の知る限り素人が購入することは不可能なので、

上記のデータはけっこう貴重なものではないかと思います。

(イベント後にデータスタジアムの方と話した時は「個人でも買えますよ」とおっしゃっていましたが、

それ以上深い話はしなかったので詳細は不明)

 

今回のイベントは各球団別のデータから見るトピックスを一点上げたあとに

具体的なポジション別の得失点貢献のグラフを提示するという流れで進みました。

西武の説明の際のトピックスは、タイトルの通り「浅村のUZRは16.4」だったというわけです。

添付画像を見ていただけるとよくわかるように、パリーグダントツの数字でとなっております。

 

ポジション別得失点貢献です。

 

守備貢献の数値はUZR、攻撃に関してはwRAAです。

守備・攻撃ともファーストの貢献が高く、これはほぼ浅村が引き上げていると思っていいかと。

交流戦のころにショートに入ったケースもありますが、今期の浅村はほぼファースト専でした。

 

意外なのはセンターの守備です。

実はDELTAでもセンターのUZRは低い数値になっておりました。

ご存じの通り、センターは秋山君が全試合スタメンだったので、ほぼ秋山君の数値と言えるでしょう。

西武ファン目線で行くと非常に守備範囲が広く見えるのですが、

2社の数値がともに低いということは実際は違うということなのでしょう。

確かに前の打球に少し弱いかもしれません。

岡田、陽といった非常に守備範囲の広い選手が同じポジションにいることの影響もあるとは思いますが。

 

秋山君の肩の数値は非常に良いとのことだったので、BTの方は

「巨人の人的補償で松本あたりが取れて、秋山をライトに回すとおもしろい」とおっしゃっていました。

まあ、それも一つの考え方ですが、もはや若手でもない松本をとってセンターに回すくらいなら

熊代あるいは田代を育てた方がなんぼか打つよな、と西武ファン的には思いますね。

 

伊原はライトを競争枠としてひちょり、斉藤、熊代あたりで競争させると言っているので

現実的にはレフト栗山、センター秋山を動かすことはないでしょう。

 

サードの数値に関しては、ヘルマンを前提に考えると特に攻撃が低いように思いますが、

パリーグのサードはマギー、今江、松田、バルディリスとすごいメンバーが揃うので、

こういう数値になってしまったかと。

じゃあいったい小谷野はどうなってしまうのか、

ということで日ハムのサードのwRAAを見るとマイナス30近い数値となっております。

そりゃそうだわな・・・。

 

セカンドの攻撃も低く、ヤスが通年で出れなかった影響が垣間見えますね。

ヤス以外でセカンドのスタメンを張ったのは永江、山崎、ネコ、直人さんら。

ネコ以外は守備職人なので、守備の数値は良くなっていますね。

もちろんヤスもDELTAのUZR/1000ではリーグ最高の数値を出していましたよ。

 

「西武というとリリーフピッチャーが弱いイメージがありますが、今年はプラスだった」

というコメントをいただきましたが、来期はそこからサファテと涌井が抜けるわけだからなあ、きついわ・・・。

 

上記のヘルマンもヤスも抜けるわけだし、どうなることやら。

 

ふと気が付きましたが、投手と捕手の守備指標もUZRなんだろうか。

それはおかしいよね。

 

ということで、投手と捕手の守備指標が何かは改めてデータスタジアムさんに聞いてみたいと思います。

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