いつでも微笑みを

なんかの生命保険会社（損保ジャパンじゃったろうか？）でミスターチルドレンの「いつでも微笑みを」という歌が使われています。

　この曲は「It`s a Wonderful world」というアルバムに収められているんですよね。

　僕はみんなに笑顔を与えたい！とか笑顔が魅力です！といったすばらしいモットーは持ち合わせてはいないんですけど、高校野球をしよるとき「笑顔」を強く意識したことがあります。


　うちのチームのエースは普段はおちゃらけた明るいやつだけれども、練習中は口を真一文字に結んでまじめに取り組むやつでした。

　試合になるとほんと集中力が高まって、何があっても「ぶすー」とした感じです。

　だもんで、タイムで円陣組んでもみんなが逆に萎縮してしまうなんてことがよくありました。

　そのエースと普段一番仲がよかったんは中学からの同級生の僕でした。ちなみに中学時代は彼が生徒会長、僕が書記でもありました。

　僕は3年の春から、ベンチに入るようになり、自然に伝令役を任され、ピンチのときなんかにマウンドに向かいました。

　奴はピンチのときなんかはむちゃくちゃ機嫌悪いんですが、中学時代からその光景を見慣れているんで、僕は「まあ、笑えよ」となだめに行ったものです。

　伝令ということで一応監督から何らかの指示はあるんですけど、そんなこと言っても耳には入らんようなんで、いつも下らん冗談とか「〜〜〜〜〜って指示があったけど無視してええけえ」とかとにかく笑わせてました。


　いっつもかっつも上手くはいかないけど、伝令に行ったあとは少し表情も緩んでいた気はします。

　
　おちゃらけて接してはいたけれど、マウンドの上で凛々しい顔をするそのエースを僕は尊敬しているし、彼のおかげで僕は試合に入りこむことができました。


　いつでも微笑みを。

　この曲を久し振りに聴いて、懐かしい思い出がよみがえりました。


　最近僕は何か少しでもいいことがあったり、思い浮かんだだけでも「ニヤリ」と笑うようにしています。

　決して強がらずに、「ニヤリ」

　前ぶりもなく、「ニヤリ」


　そうすると、自然と上を向くことができるんですよね。