あえて今過去の日記を

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    2007年05月09日 04:55 visibility64

この日記はライオンズの裏金が判明してすぐ書いた日記。

 今裏金問題の総括が行われておるけど、事件判明後の俺の疑問や怒りは解決されていない。

 なので、あえて過去に書いた日記を再び書いて、球界の浄化能力の低さを感じてみる


3月14日の日記

 「ファンはスカウトにも探せない即戦力だ!」


 ライオンズファンクラブの今年のスローガンです。なかなか秀逸なフレーズと感心した矢先の今回の不祥事。


 「ルーキーは金で買う即戦力だ」。西武のスカウトはファンクラブのスローガンと相反する行動をしていたのです。


 西武側の行為は倫理に反する行為でありますが、もらう側の行為も考えてみようと思います。


 まず東京ガスの木村。彼は苦しい家計を助けるために、裏金の誘いに乗ったと証言しました。しかし、彼は高校時代広島からのドラフト指名を断っています。


 指名されれば(確実に1位指名された)、少なくても5000万の契約金が手に入ります。当時の指名拒否理由は「体力に自身がない」とありましたが、裏金をもらわなければならないほど苦しい家計を考えれば、プロに入る決断をすべきだったのではないだろうか。


 そして、もうひとり早稲田の選手。誰かは特定できているのですが、率直に言うと希望枠で指名されるような選手ではない。2年のころ少し活躍したけど、今は内野から外野にコンバートされたり、キャンプ不参加など下り坂の選手。


 彼(正確には彼の親)が裏金に手を染めた流れはこう。


 彼は立教大学に推薦が決まっていたが、どうしても早稲田に行きたかった。しかし、推薦ではないため、多くの学費を負担せねばならず、これが問題で一時は早稲田を断念しかけた。


 が、「希望枠での入団後に返す」という約束を選手の父と高校の野球部の監督と西武が交わし、「奨学金」のような形で裏金の支給が始まった。選手自身は裏金の存在は知らなかったという。


 選手の親は「西武は息子の人生をむちゃくちゃにした!」と語っているが、むちゃくちゃにしたのはあんた「たち」だ。




 この両選手と西武は共にお金にモノを言わせ、好きな野球をし、かつその後の進路も決めている。弱いものに金でつけこみ、金で人生を決めようとした。


 もちろん制度にも問題はある。今俺は就職活動しよるけど、お金をもらって、かつ自分の好きな世界に入れるなんて甘い世界があっていいんかと思う。


 制度でヒトの行為は変わらなかった。なら、ヒトも制度も変えるしかない。

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