この親子に乾杯♪

  • HiRO
    2007年04月06日 03:29 visibility65

昨日、左太腿裏の筋硬直を起こした多村。
記者の「多村は福岡に戻して精密検査?」との問いに、王貞治が応えて言う。

「何言ってんだ。明日も出ますよ。144試合出るって約束したんだから。」

これぞ王貞治。

各球団の主力選手ともなれば、痛い箇所の1つや2つは抱えながら試合に出続ける。それを「当たり前」にしてしまえ。王貞治は、多村に144試合出場を義務づけた。その果てに一流の仲間入りをする多村の姿が見えているから。

今日の試合前。バッティング練習にのぞむ多村の姿があった。
王貞治曰く
「本当は(出場選手登録を)外そうと思ったけど、本人がどうしてもベンチにいたい、チームと一緒にいたいということだったしね。やってみると打つ方も思ったよりできる。」

この親にしてこの子あり。
王監督が144試合出場を義務づけた、その気持ちを多村がしっかりと受け止めてくれた、そんな嬉しいエピソード。
1999年、初優勝のシーズン、首位攻防も佳境に迫った9月、Lionsとの天王山で松坂の剛球を顔面に受けた秋山が、頬骨粉砕骨折にも関わらず、王監督の「ベンチにいてくれ」の一言に、一も二もなく「分かりました」とチームに帯同し続けた、そのエピソードを想い出す。

すっかりHawksの一員になった、というよりも、王貞治の息子になったんやね。そのハートが嬉しい。

その多村が、8回2死3塁、2点ビハインドの場面で代打出場し、1点差に迫るセンター前タイムリー!

試合前の王監督。
「DHも考えたけど、そうするとランナーに出る場合がある。今日は一振りにかけてもらう。ヒットだとゆっくり走ればいいし、二塁打ならシングルでいいんだから。長い目で見ますよ。目先の試合にとらわれず、長い目で判断します。貴重な戦力になっているからね。もっと長いかと思っていたけど。不幸中の幸いだよ。良かった。」

無理はさせまいと思いやりながらも、本人には「144試合出ると約束しただろ?」と鼓舞する王監督の深い愛情、それに応える多村。嬉しいね。


さて、と。
今日のゲームは、というと...ちゃんと観ていないので細かい戦評は無し。

多村に代わって3番に入ったブキャナンが、タイムリー2ベースに3号ソロで2打点、と起用に応える活躍。

んが、ガトームソン、ピリッとせんねぇ。
ずんどこ細川と石井に2連続本塁打。その後も3連打で、7回を4失点。

そして、せっかく8回に多村の一撃で1点差に迫るも、その裏、藤岡がランナーを溜め、後を継いだ柳瀬がリーファーに満塁弾を被弾......orz

Lions相手の3連戦で、万全のラインアップで臨めなかったのは残念至極。とはいえ、長いペナントレース、どのチームも万全の体制で臨める試合のほうが少ないもの。悔しいが、ここは1勝2敗で御の字としよう。
明日は休みで福岡に帰るしね。

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